旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


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2018年、最初の島へ。

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明日より久しぶりの島旅。
那覇からバスとフェリーを乗り継いで約3時間半。
乗り継ぎ時間が15分しかないのがちょっと心配だ。
書店で買ってきた地形図を見てみると、
島の中央部には水田が広がっている。
島なのに水には不自由していないのだろうか。
周囲に広がる青い海と水田という組み合わせが新鮮だ。
島の南端には絶好のロケーションを持ったキャンプ場もあるようだ。
そこで海を眺めながら泡盛を飲んだら気持ちよいだろうな。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-15 12:34 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

釣り具の『上州屋』高円寺店がひっそり閉店。

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釣り具の『上州屋』高円寺店が、
新年早々ひっそりと閉店した。
しばらく前から、
上州屋は都内の店舗を少しずつ店舗を減らしていたので、
いずれは……と危惧していたのだが、
現実のこととなってしまった。
釣り人口そのものはそれほど減少しているようではないので、
やはりネットショッピングに押されて、
売り上げが下がっていたのだろうか。
あるいはルアーやフライは活気があっても、
在来の? 各種エサ釣りは人気がなくなっているのだろうか。
昔はどこの街にも一軒くらい釣具屋があった。
おそらくはオヤジの趣味が高じたのだろう、
たいていは家族経営で、
あらゆるジャンルの釣り道具が駄菓子屋のように並べられていた。
そういった個人経営の店が、
やがて上州屋のようなチェーン店の台頭によって消えていき、
今度はそのチェーン店がネットショップによって淘汰されているのか。
しかし個人的にこれは痛い。
釣り竿やリールのような大物はまだネットで買えるとしても、
釣り糸やオモリ、ハリといった小物は、
ネットで買うには単価が安すぎるし、
現物も確認したい。
釣りに出かける前日に「あ、ハリ切らしてた!」と気づいたときにも、
わざわざ電車に乗って買いに行かなくてはならなくなった。
最も厳しいのがエサだ。
ミミズ、サシ、アカムシ、ブドウ虫といった生エサは、
買い置きしておくわけにもいかず、
どうしても直前の購入になる。
家から一番近い釣具屋は歌舞伎町の上州屋だろうか。
新宿歌舞伎町にミミズを買いに……、
なかなかシュールな行動である。
少なくとも、
「朝起きて天気がよかったから、エサを買って釣りに行こう!」
という気まぐれな行動はできなくなってしまった。
どうしよう。
東京都。2018年。

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# by apolro | 2018-01-14 10:32 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

2018年銭湯行脚六湯目、野方『昭和湯』。

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今日は近所で銭湯行脚。
野方の『昭和湯』。
ここも家から至近。
歩いて10分もかからない。
先日出かけた銭湯『上越泉』からだって5分ほどの距離ではないか。
昔はそれくらいの密度で銭湯があっても不思議はなかったのだろう。
平成元年に2000軒近くあった都内の銭湯のうち、
現存しているのは600軒もないらしい。
本当に恐ろしいスピードで銭湯が消えている。
中野と高円寺界隈の早稲田通り北側は、
今でも細く複雑な道が迷路のように張り巡らされていて、
知らずに入り込むとけっこう迷いやすい。
このあたりは先の戦争でも空襲に遭わなかったのだそうだ。

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そんな小径をうろうろしつつ、
こんなところに銭湯なんてあるのかなあと思っていたら、
昭和の風情を持った平屋の向こう側に、
いきなり煙突がドカンと現れた。

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宮造りに煙突という佇まいは昔からのままのようだが、
入口は改装したのだろう。
レンガ張りの外壁に自動ドア。
なかに入ると内側は鏡張り。
番台ではなくて、
ロビーとフロントのような構造になっていて、
そこだけみると、
ちょっと昭和のラブホテルを思わせる。
脱衣所には昭和歌謡が低く流れていて、
森田公一とトップギャランの『青春時代』が、
なぜか心に沁みる。
浴槽に入ると正面を飾るのはペンキ絵ではなく、
タイルと使ったモザイク絵。
全画面を覆わんばかりに大きな鶴のような鳥が、
中央に輝く太陽へ向かってイカロスよろしく飛翔している。
お湯の温度は今年入った銭湯のなかでは一番低め。
熱い風呂があまり得意ではない僕でも、
出たり入ったりを繰り返さずに、
するっと肩までつかることができた。
湯船の中央には底から超微粒の泡がゴボゴボを湧きだしていて、
これがマッサージ効果があって身体によいらしいのだが、
その勢いが半端ない。
これで水面が「ビカッ!」とか光ったら、
底から怪獣エレキングが顔を出しそうですよ。
無理してその上にエイヤッと座り込んだら、
勢いに負けてバランスを崩し、
危うく溺れそうになった。
客層は意外に若め、
僕より年下が多い。
ずいぶん減ったとはいえ、
このあたりはまだ学生向けの風呂なしアパートが
残っているのかもしれない。
学生のころ、
トキタ君という友人がこのあたりに住んでいたことを思い出した。
卒業以来音信不通だけど、
どうしてるかな。
風呂から上がってビールを飲みながら、
フロントのおばちゃんと立ち話。
『昭和湯』という名前は、
その名の通りこの銭湯が昭和初期に創業したためとのこと。
時代が平成に変わったとき、
「平成」を関した企業やら会社やらがやたらに現れたが、
昭和のときも同じような現象があったのだろう。
僕が早稲田通りの反対側からやってきたというと、
「うちの煙突、早稲田通りから見えないでしょう? だから住宅を歩いていると、突然煙突が現れてビックリするかたが多いんですよ」
ハイ、僕もビックリしました。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-13 11:29 | 銭湯行脚 | Comments(0)

雑誌『山と溪谷』2月号が届いた。

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今月発売の雑誌『山と溪谷』で、
太平洋から日本海へ日本アルプスをはじめとする山々を
単独で縦走されたかたを取材させていただいた。
セクションハイクとはいえ、
70歳越えという年齢でこれを成功させるのは並たいていのことではない。
体力や経験値、計画性もさることながら、
それをやりきる気持ちの強さに圧倒された。
ふたまわり以上も年下でありながら、
「最近体力が落ちてきたなあ」と
いたずらに嘆いている自分を深く反省。
さあ、次はどこの山を歩こうか。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-12 11:45 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

マニアックな道具はカッコいいか。

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世の中には、
ある特定の職業の人だけが用いる
マニアックな道具というものがある。
そして、そういうマニアックな道具というのはえてしてカッコいい。
たとえば、
カメラマンがスタジオ撮影のときに用いる露出計。
現行品はほとんどデジタル表示だが、
これが昔ながらのアナログ式だったりすると
カッコよさはさらに跳ね上がる。
たとえば、
眼鏡をつくるときの検眼で使う、
やたら仰々しい検眼器。
あの何十種類ものレンズがセットになっている姿は、
見ているだけでため息がでそう。
たとえば、
カフェでエスプレッソを注文したときに、
ブシューッと盛大な音を立てるエスプレッソマシーン。
あ、そのときに粉をグイグイと押し込む、
小さな棍棒状の道具もカッコいいな(あれ、なんていう名前だ?)。
自分もそんな道具をなにか持っていないかと思案したところ、
思い浮かんだのがこれ。
カラーチャート。
印刷所に色を指定するときに使う見本帳だ。
シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエロー(黄)、ブラック(黒)を、
どれをどれだけ混ぜ合わせると希望の色になるかを知ることができる。
出版、印刷、デザイン関連の仕事で主に使うものだろう。
でも、きれいだけれどもあんまりカッコよくはないのは、
前述のものと違って、
これが金属でできていないからか。
赤瀬川原平さんが唱えていた「金属人類学」に属する問題なのだろうか。
そもそもこのカラーチャートも、
印刷のデータ入稿が基本になった昨今では、
出番もあまりないだろう。
仕事を始めたときからコンピュータの使用が当たり前の世代は、
もしかしたら使ったことすらないかもしれない。
そういう僕もすでに10年以上使っていない。
そんなに時間が経っちゃうと、
すでに退色が進んでいて、
本当の色が表示されているのかもアヤシイものだ。
でも。
だからといってなかなか処分する気になれないのも、
こういった道具の特性だろうか。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2018-01-11 11:50 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

2018年銭湯行脚五湯目、大塚『千代田湯』。

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風呂は直ったけれど銭湯行脚。
五湯目は大塚の『千代田湯』。
豊島区だけど千代田湯。
ここは以前に何度か前を通ったことがあり、
そのときも気になっていたのだが、
昼間どきでまだ営業していなかった。
場所は大塚と池袋の中間あたりで、
池袋から歩いても15分もかからないか。
山手線脇にクルマも通れないような
細い路地が入り組んだ古い住宅街の一角があり、
そんなところを迷うように歩いていると、
突然ドーンとこの銭湯が現れる。
脇にフォークリフト用パレットをはじめ、
木の廃材がたくさん積まれていることから、
この銭湯がいまだに薪で湯を焚いていることがわかる。
番台のおばちゃんに湯代を払えばそこはもう脱衣所。
貫禄のある格天井がこの銭湯の歴史を感じさせる。
洗い場に入るとまず目に入るのが壁のペンキ絵。
銭湯に描かれる山といえば富士山が圧倒的だが、
ここはなんと立山連峰。
しかも足元には波が打ち寄せている。
いわゆる「洋上アルプス」というやつだ。
さらに驚いたことに、
立山連峰の右脇には北陸新幹線も描かれている。
つまりこのペンキ絵が描かれたのはここ数年内のことだ。
お湯は日替わりでいろいろ変わるようで、
この日はなんと「ボジョレー・ヌーボー」の湯。
ヌーボーの季節はとうに過ぎたように思うが、
ちょっと葡萄色がかったお湯に入ってみると、
たしかにほのかにワインの香りがした。
さっぱりとして脱衣所で汗が引くのを待っていると、
そこは湯上がりジジババたちの社交場になっているようで、
女湯のほうからは、
「もー、なにもかもが高くてどうにもなんないわ」
「昨日なんかレタス買おうとしたら580円よっ。そんなの買えないでしょ!」と、
最近の物価高を嘆く声が高らかに響いている。
かたや男湯のほうでは、
「昨日パチスロに行ったんだけど、どうしてああやってスイッチを狂ったように叩くやつがいるかね。ああやるから機械が壊れちまうんだ」とパチスロ屋でのマナーを説いている。
帰り際にペンキ絵の理由を番台のおばちゃんに聞いてみたところ、
「せっかく新幹線が通るんだから、富山の人間が少しでも宣伝しないとね」とのこと。
つまりここ千代田湯のご主人が富山出身なのだった。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-10 15:19 | 銭湯行脚 | Comments(0)

銭湯上がりの赤提灯。

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お正月に銭湯通いをして、
ひとつ気づいたことがあった。
それは「銭湯を出たところに下がっている赤提灯には抗えない」
ということ。
東京の熱めの銭湯に入り、
多少のぼせ気味の身体を休憩室で休ませ、
いい感じに身体が水分を欲しがっているところに赤提灯。
これはもう圧倒的な破壊力だ。
1月2日に入った沼袋の『一の湯』なんて、
銭湯から出てふと首を右に向けたら、
そこにはあつらえたように赤提灯。
これはもしかしたら銭湯の一部として存在しているのでは。
強力さで知られるネオジム磁石ばりの吸引力で吸い込まれましたよ。
まずはビールを注文し、
一気呵成に飲み干す。
当然、うまい。
銭湯上がりのビールのうまさは、
山からの下山ビールのうまさに匹敵するのではなかろうか。
落ち着いたところでお品書きを確認する。
ポテサラや唐揚げといった居酒屋定番メニューに加えて、
ラーメンや炒飯といった中華メニューも豊富だ。
もしかしたら昼間からやっているのかもしれない。
そして「ラム肉串揚げ」「水餃子6個」という、
ちょっと珍しいメニューを発見。
どちら350円というお手頃価格。
そういえばカウンターに立っている愛想のよいお兄ちゃん、
流暢な日本語を話すが若干中国語の訛りがある。
尋ねてみるとやはり中国のご出身とのこと。
ははーん。
中国でラム肉や水餃子をよく食べるといえば、
ボクの30年前の知識によれば北のほうだ。
北京かハルビンか、あるいは内モンゴルか。
推理に推理を重ねたところで、
自信満々で「さてはお兄さん、あなた北のほうの出身だね?」と
尋ねたところ、
「ワタシは南のほう、福建省の出身デス」
全然違うんかーい!

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それでも出てきたラム肉も水餃子も、
小ぶりのものが小皿にたくさん盛られていて、
酒の肴としては最適な美味しさ。

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楊枝に刺して揚げられてラム肉のお皿には、
日本の七味とは違う材料で構成された
香辛料が添えられていて、
ちょっと新疆っぽい趣きでもある。
ビール1本のつもりがついついもう1本。
常連さんと思しきお客さんが、
「明けましておめでとう〜!」と元気に入ってきたところで、
すれ違うように店を後にした。
見知らぬ銭湯に入って、
偶然見つけた赤提灯で一杯やれば、
それだけでひとつの旅は完結する。
お店の名前は焼き鳥屋でもないのに、なぜか『仙鳥』。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-09 11:32 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

漫画『マタギ』を読んだ。

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中学一年のとき、
石橋君という友だちがいた。
彼は大の矢口高雄漫画好きで、
当時出版されていた矢口高雄漫画をすべてを持っていた。
僕も『釣りキチ三平』くらいはそろえていたが、
それ以外の作品はまったく知らず、
彼からたくさんの本を貸してもらった。
なかには『おらが村』のように、
中一にはちょっと刺激が強い話もあったが、
総じて地元秋田の自然を叙情豊かに表現した物語ものが多かった。
この『マタギ』を読んだのも彼に借りたのがたぶん最初。
当時は「マタギ」と呼ばれる人たちの
カッコよさばかりに目がいっていたが、
あらためて読み返すと、
ずいぶんていねいにマタギ文化を取材したうえで
描いていたんだなと気づく。
子ども心にも、
マタギと、猟師やハンターがイコールではないこと知ったのは、
この作品のおかげではなかったか。
彼の真骨頂ともいえる、
野生生物たちの生態描写も細かく、
そして多岐にわたっている。
クマやカモシカはもちろん、キツネ、サル、
果てはバチヘビ(ツチノコ)やニホンオオカミまで!
クマやカモシカといった、
街中の子どもには縁遠い野生生物の生態についても、
僕はこの作品で初めて知ったのではなかったか。
知らず知らずのうちに僕は彼の作品で、
自然に関するさまざまなことを学んでいたんだなと再認識。
彼の書いたエッセイに『ボクの先生は山と川』というのがあるが、
さしずめ僕にとっては、
『ボクの山と川の先生は矢口高雄の作品』といったところか。
文庫ながら総頁800ページ越えという、
レンガのような造本も一見の価値有り。
製本屋、頑張った。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-08 11:16 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

今日の昼ごはん:七草粥。

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今日は七草粥の日。
そうはいっても、
正月だからって胃を酷使するほどご馳走は食べていないんだけれど。
無病息災を祈る意味もあるそうなのでそれはそれでよし。
ちなみに八百屋さんで売っている七草って、
どこで生産しているのかと思ったら、
なんと神奈川県の三浦半島らしい。
しかも今や全国的に一大産地なんだとか。
七つの植物を収穫期をぴったりそろえて育てるのは
なかなか大変そう。
出荷時期はもろにお正月にぶつかるしね。
そんな苦労もかみしめて、
いただきます。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-07 13:59 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

2018年正月風呂難民四湯目、中野『千代の湯』。

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朝方電話があった。
相手は給湯器の修理業者。
「遅くなりましたが、本日4時くらいにお伺いしますので」とのこと。
それを耳にしたとき、
「なんだよ、その時間帯に銭湯行こうと思ってたのに……」と、
一瞬、完全に本末転倒なことを考えていた自分に気づく。
そんなこともあって今日の銭湯行脚は暗くなってから。
場所は中野の『千代の湯』。
わが家からだと徒歩20分、
中野駅からなら10分といったところだろうか。
正月も明けて営業を再開した中野飲食店街を抜けてゆく。
『ゴルゴ13』のさいとうプロって
こんなとこにあったのかと思いながら大久保通りを東へ。
紅葉山公園の先をちょっと右に入ったところに千代の湯はあった。
破風造りで入口から男女別れる昔ながらのスタイルだ。
番台でお金を払うとすぐに脱衣所で、
その先が浴室。
洗い場が並びその奥に浴槽と、
こちらもシンプルそのもの。
先客は親子連れがひと組のみ。
もしかしたら銭湯道の先達が多い開店直後よりも、
黄昏時のほうが銭湯は空いているのかもしれない。

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下駄箱もガラガラで七番の下足札をゲット。
浴室に入って身体を洗おうと桶を手にすると、
なんと木桶だ。
これまで入ったところはみんな
ケロリンのポリエチレン製桶だった。
自宅でも使っていたことあるけれど、
木桶って小まめに干さないとカビが生えるんだよね。
干しすぎると今度がタガが緩むし。
手入れ、大変だろうな。
熱めの浴槽に入り、
フーッと息をついて、
壁を見上げればペンキ絵は富士の高嶺。
脇に「西伊豆・雲見より」と書かれている。
いわれてみれば雲見海岸から見る富士はたしかこんなだった。
手前には夫婦岩もあったし。
そのまま高い屋根へ目線を移す。
銭湯の気持ちよさというのは、
広い湯船はもちろんそうだけれど、
この高い、開放的な空間も大きな要素なんだろうな再認識。
入浴後、
脱衣所でビールを飲みながら(この銭湯でもビールを売っていた!)、
番台のご主人に話しかける。
千代の湯の歴史はかれこれもう60年以上。
「そのころは周りはみんな畑だったよ」という、
ある意味ド定番な昔話に続き、
「脇を通ってる桃園川緑道(荻窪から神田川方面へ至る緑道)だって、当時はまだ川だったからね。澄んだ水が流れていたよ。ある年に大水が出て、あなたの腰くらいまで水があふれてね。それで土管が埋められて暗渠になっちゃった」
そんなきれな川が中野、高円寺界隈に流れていたのか。
「えっ、えっ、そこにはどんな魚がいました?」と
多少興奮気味に訪ねると、
「さー、そこまではわかんないねー」との答え。
……失礼しました。
前述のごとく、
この日わが家の給湯器は交換されて、
風呂難民生活は終わった。
けれどもこの数日ですっかり銭湯の魅力を知ってしまった
銭湯道白帯のおじさんは、
これからも週に一回くらいは銭湯行脚を続けようと思ったのだった。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-06 12:13 | 銭湯行脚 | Comments(0)

2018年正月風呂難民三湯目、野方『上越泉』。

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正月三が日が明けても風呂難民。
三湯目は野方の『上越泉』。
野方とはいっても、
西武線野方駅より中央線高円寺や中野駅からのほうが近い立地。
まあ、高円寺からも中野からも15分くらいかかるけど。
実はわが家からはここが一番近い銭湯。
徒歩約5分といったところ。
早稲田通りから大新横丁という、
昔はそこそこの商店街だったことを思わせる
通りを入ってしばらく行ったところ。
今では酒屋、和菓子屋、床屋、
そしてこの上越泉が当時の賑わいをしのばせるのみ。
夕方4時すぎに伺うと、
客の入りは三割といったところだろうか。
銭湯に満席という概念があるのかは知らないが、
勝手に想像すると、
洗面台がすべて埋まっていて、
浴槽内では人同士の肌が触れない程度の入りが満席なのではないか。
そう考えると三割の入りだなあと、
熱めの湯に浸かりながらしょうもないことを考えていた。
ちなみに三が日に出向いた
沼袋の『一の湯』も高円寺の『小杉湯』も、
空いているロッカーを探すのに難儀するほどの盛況ぶり。
銭湯道白帯の僕はまったく知らなかったが、
もしかしたら日本のお正月には、
明るい時間にみんなで銭湯に入ると無病息災!
みたいな伝統的な風習があるのではと、
勘ぐってしまったほどだった。
さて、ここ上越泉には狭いながら露天もある。
周囲が住宅街だけあって高い壁に囲われているが、
ちょうどよい湯加減の浴槽に首まで浸かれば、
小さく青く四角い空が、
天空にはためいて見えた。
風呂から上がって休憩室で汗が引くのを待っていると、
お、牛乳が入っている冷蔵庫のなかに缶ビールを発見。

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銭湯にビールがあるのってちょっと珍しいのではなかろうか。
250mlという小さめサイズは、
銭湯のご主人の、
「湯上がりに飲みすぎないように」という心遣いか。
帰り際、
番台に座るご主人に以前から気になっていた質問をぶつけてみた。
たぶん、それはこの銭湯の名前を聞いてときに誰もが思う素朴な質問。
「『上越泉』という名前の、『○○泉』という命名にはなにか特別な意味があるんですか?」
するとご主人はちょっとはにかみながら、
「国鉄の『上越線』をかけているんですよ」と教えてくれた。
現在のご主人は三代目だそうで、
初代が新潟の蒲原から上京してきてこの銭湯を開いたことから、
「上越」に「泉」をつけて上越泉と名づけたのだそうだ。
なるほどねえと思いつつ、
そこでひとつハッとしたことが。
入ったことはないが、
隣町の新井薬師にも『信越泉』という銭湯がある。
もしやと思って尋ねてみると、
あちらのご主人は信越線方面、
つまり信州のご出身だそうで、
お互いの命名は、
お互いが示し合わせてつけたらしい。
おお、銭湯の名前にも歴史あり。
銭湯にかぎらず、
現在高円寺界隈で商売をされている年輩のかたに
細かく話を伺えば、
きっと興味深い当時の話がいろいろ出てくるんだろうなあと、
ひとりワクワクしながら上越泉をあとにした。

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振り返れば『上越泉』と書かれた煙突が威風堂々。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-05 10:37 | 銭湯行脚 | Comments(0)

2018年正月風呂難民二湯目、高円寺『小杉湯』。

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正月三が日からの風呂難民。
二湯目は高円寺の『小杉湯』。
たぶんここは高円寺で一番有名な銭湯。
テレビドラマのロケにも使われていたことがある。
わが家からは歩いて10分ほど。
正月とあってこの日は変則営業で、
午前中から開いて夕方5時には閉めてしまうとのことなので、
必然的に明るい時間からの入浴となる。
「ザ・銭湯」とでもいうべき破風造りの門構えが立派。
入口がクルマも入れない小径に面しているのもいい。
ここの浴室は南側に広い天窓があり、
明るい時間に入ると、
そこから差し込む日差しのおかげで、
白基調の浴室内が光であふれている。
柚子やヨモギなど日替わり風呂があるのも特徴で、
この日は正月だからでしょうか、日本酒風呂。
なんかぜいたくな気分。
高円寺という土地柄か(そうなのか?)、
外国人のお客さんが目立つのも特徴だろうか、
浴室内に英語の会話が響くのも新鮮。
タオルを無料で貸してくれるというのも、
高円寺散歩のついでにふらっと入りたくなった人にはうれしいかも。
さあ、ここでひとっ風呂浴びたあとは、
高円寺の小さな居酒屋で冷たいビールをと思ったが、
さすがに正月の昼間からやっている店は、
チェーン店以外には見あたらず。
ひとりでチェーン店に入る気はしないので、
そそくさと家に帰って録画した正月番組でも見ることとする。
早風呂はこれが弱点だなあ。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-04 10:16 | 銭湯行脚 | Comments(0)

2018年正月風呂難民一湯目、沼袋『一の湯』。

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元旦に給湯器が壊れ、
修理は5日以降と宣告されて、
新年早々にわかに風呂難民となってしまったわけだが、
ここはひとつ発想を転換。
日ごろあまり出かける機会のない
近所の銭湯行脚をしようではないかと、
前向きの姿勢となった。
昔にくらべるとずいぶん減ってしまったとはいえ、
それでもわが家から徒歩20分圏内には、
十軒以上の銭湯が今も頑張ってくれているのだ。
ただし、そうはいっても季節は正月。
三が日は休業だったり、
やっていても変則的な営業時間を設定しているところも少なくない。
そんななかで一軒、
正月はまったく関係なし、
元日から平常営業をしているところを発見、
まずはそこを目指す。
名前は『一の湯』。
西武新宿線沼袋駅至近。
うちから歩いて20分ほど。
中野方面から歩いてゆくと、
妙少寺川へと下る坂道あたりから
唐突に銭湯の煙突が見えてきてこれが頼もしい。
正月二日、時間はまだ4時前とあって、
そこそこ空いているだろうと思いきやさにあらず。
浴室内はほぼほぼ満室である。
見れば周囲にいるのは、
僕よりも明らかに年長者。
いずれも銭湯道の黒帯所有者のごときスキにのない立ち居振る舞いだ。
あとで聞いたところによると、
彼らのなかには開店前から
列をつくって並ぶ剛の者も少ないないのだそう。
新参者にして銭湯初心者は、
彼らに迷惑を掛けぬよう、
そっと身体を洗い、
そっと湯船へ。
東京の銭湯はけっこう湯温が熱めで、
いきなりドブンというわけにはいかないが、
肩まで入ってはすぐに腰まで戻り……を
何度か繰り返すうちにようやく身体が馴染んでくる。
周囲のじいさんたちが交わす、
とりとめもない世間話が耳に心地よい。
十分身体が温まったところで風呂からあがり、
脱衣所でしばし汗を落ち着かせたうえで一の湯をあとにする。
やってきたときに、
思わず「開いていてよかったです。実は家の風呂が……」と
立ち話をした番台のおばちゃんが、
帰りがけに、
「気をつけて。また来てね」と声をかけてくれたのがうれしかった。
こんな正月も悪くないな。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-03 12:33 | 銭湯行脚 | Comments(0)

元日早々、給湯器が壊れた。

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元旦早々、
家の給湯器が壊れるという事案が発生。
冷たい水で食器を洗ったりするのはまだしも、
風呂に入れないのがイタイ。
慌ててサービスセンターに電話を掛けると、
元旦にも関わらずちゃんとスタッフが応対に出てくれて、
翌2日の午前中には地域のサービスマンがやってくる。
このへんはさすがに日本のインフラ企業、
しっかりしているなあと感心したのだが、
結局全交換することになりそうで、
新しい物が届くのは5日とのこと。
ということは、
結局そこまで入浴はできずか。
夏場なら水シャワーでも全然問題ないが、
さすがに1月にはツライものがある。
さてさて、
銭湯って正月から営業しているのかなあ。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-02 14:34 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(2)

賀正。2018年。

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明けましておめでとうございます。
東京の元旦は今年も快晴。
ゆく方にたとえ雲が垂れ込めようとも、
その先からは明るい日差しが差し込むことも祈って。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-01-01 10:32 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

2017年の旅を振り返る。

冬。
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山梨県上野原。
近場の日帰りハイキングでも、
ときとして息を呑むような光景に出会うこともある。
まだ冬深いなか、
突然開花した雪の花、氷の華。
絶景はどこに現れるかわからない。

春。
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鹿児島県喜界島。
ちょっと行きにくい、
多忙なパッケージツアーが素通りしそうな島にこそ宝あり。
自然、酒飯、そして人。
小さな島の魅力を再認識。

夏。
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フランス・ミディピレネー。
今年も歩いたサンチャゴ・デ・コンポステーラへ至るル・ピュイの道。
フランスの田舎道を毎日歩き、
フランス人が日々普通に食べている食事やワインを普通に食べる。
2年がかりで400キロ近く辿るも、
スペインとの国境まではまだ数百キロ。

秋。
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フィンランド・ラップランド。
日本にはない光景というのものがある。
山ではない、
地平線まで続く森のなかをひたすら歩く旅。
カルフンキエロス・トレイル82キロ。
日本では妖怪や山姥などの異形は山にいるが、
西欧では魔女や魔法使いが森に隠遁していることを実感。

さて来年はどこを歩こうか。
皆さん今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
2017年。東京都。
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# by apolro | 2017-12-31 11:16 | 旅の日々 | Comments(0)

『高円寺観光絵はがき』セット。

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高円寺に引っ越してきたのはもう25年ほど前。
その当時、ひとりで秘かに思いついていたのが、
「高円寺絵はがきセット」製作計画だった。
昔は観光地に行くとよくありましたね。
その観光地の名所写真が絵はがきのセットになって、
簡易ケースに入って売られていたもの。
京都なら寺院や神社が、
磐梯山なら五色沼など周囲の風光明媚な自然がモチーフになっていて、
簡易ケースは裏返して折ると封筒に早変わり、
セットもそのまま誰かに送れる仕組みだった。
そんなことを実際にする人がいたのかはちょっと怪しいけれど。
当時、絵はがきセットとペナントは観光地土産の二大定番。
あれを高円寺で作ろうと考えたのだった。
ラインナップとしては
有名な高円寺の阿波踊りはもちろんのこと、
深夜に酔っ払って商店街で寝ている人や、
トサカが立派なパンクスのお兄ちゃんたち、
そして意外と知られていないが環七の夜景。
高円寺の環七周辺には清酒メーカーのネオン看板が多くて、
これと車道を流れる自動車のヘッドライトの対比が
レトロフューチャーぽくてカッコイイのだ。
昼間っから路上にビール瓶ケースをテーブルにして
飲んだくれが集まっている酒場もいいな。
「夕刻の高野青果の賑わい」なんてのもありかな。
僕にはあまり縁がないけれどオシャレなカフェもいいですね。
あ、地名の元になっている古刹・高円寺も忘れずに。
そんなアホ企画、自分でもすっかり忘れていたのだけれど、
過日、夜の環七を歩道橋で渡っていたら唐突に思い出した次第。
あの企画、久しぶりに復活させようか。
なんていったって、
銀塩写真だったあのころにくらべたら、
デジタルの今ならフィルムは無限に使えるようなものだから。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-12-30 14:42 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

年の瀬に咲いた花。

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今年も土俵際一杯といった時期になり、
ちっとは枯れ葉でも掃除するかと小庭に出たところ、
見たことのない白い小さな花が咲いていた。
軒下のたいして日当たりも良くなさそうな場所に、
ひとつの茎から枝分かれしてたくさん咲いている。
こんなところに種を蒔いた記憶もないので、
風から鳥にでも運ばれてきたものが、
自然に発芽、生長、開花したのだろう。
いったいなんという植物だろう?
そもそもこんな虫も飛ばぬ真冬に花を咲かせるなんて、
いったいどういうつもりなのだろう。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-12-29 14:08 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

ダウンジャケットと羽毛服。

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この時期になると、
近所の商店街を歩く人たちのダウンウエア着用率が跳ね上がる。
それはそうだろう。
暖かいし、軽いし、簡単に羽織れるし。
スタイルもジャケットやパーカ、コートなど、
選り取り見取りで選び放題だ。
最近は数千円で買えるような激安ダウンが増えたのも一因だろう。
もはや冬用ウエアのマストアイテムをいえるかもしれない。
けれどもこんなふうに、
ダウンが街着として普及したのってそれほど昔からではないと思う。
僕が高校生のころ、
街中でダウンを着ていたのは山屋かスキーヤーぐらいだった。
そもそもそのころにはまだ、
「ダウン」ということばもそれほど普及していたなかったはず。
ではなんと読んでいたかというと、
そのままズバリの「羽毛服」。
当時僕が欲しかったのは、
ノースフェイスのダウンパーカだったのだけれど、
価格はたしか4万6000円ほど。
当時の物価を考えても相当な高級品で、
高校生には手を出せるはずもなかった。
けれども雪山に入るにあたっては、
なんとしても「羽毛服」はほしいところ。
さもないとウールのセーターを何枚も重ね着して、
スリーシーズン用ダクロン製シュラフで
雪山のテント泊をしのがなければならなくなる。
(厳冬期用シュラフはもっと高嶺の花だった)
結局僕が入手してたのは、
当時新大久保にあったICI石井スポーツのバーゲンで出ていた、
サレワのダウンパーカー、2万円也。
それでもずいぶん奮発した。
お年玉をぶっ込んだと記憶している。
そのダウンパーカはダブル構造でメチャクチャ暖かく、
雪山の夜を格段に快適なものにしてくれたのだが、
いかんせん完全に山仕様。
ちょっと街中に着て出て行けるようなデザインではなかった。
ごつすぎるシルエットのそれを着ると、
体格がふた周りぐらい大きく見えるし、
巨大なフードを被ると周囲から顔はほぼ見えなくなった。
僕が街でダウンを着られるようになったのはそれから約10年後。
働くようになって、
シェラ・デザインズのダウンジャケットを手に入れてからのことだった。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-12-28 15:59 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

武蔵野線「むさしの」駅に下りてみたい。

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武蔵野線の新秋津周辺を歩いていたときのこと。
武蔵野線はここから府中本町方面に向かうにあたって、
地下に潜ってゆく。
そのまさに潜ってゆくところの上を通る歩道から線路をのぞくと、
そこには不思議な光景が。
駅でもないのにホームがある。
最初は運用していない電車を留め置くためのスペースかと思ったら、
壁には「むさしの」と書かれた駅名標が。
武蔵野線にはそんな駅はない。
いったいこれはなんだろう。
傍らには車両が停めてあったのだが、
その車両もちょっとヘン。
サイドにはなぜかローマ字で「八王子」と書かれている。

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武蔵野線は八王子になんか行っていない。
さによく見るとその脇には、
「Training Center」の文字も。
ここでなんとなく納得。
たぶんここは新人運転士が
トレーニングをするための場所ではないのか。
電車に乗っているとときどき、
先輩運転士同伴で運転している姿を見ることがあるが、
あれ以前の段階、
まだ実際の路線には出られない見習いがここで、
「次は〜武蔵野、武蔵野駅でございます」
とかやっているのではないだろうか。
そんなふうに勝手に納得したところで新たな疑問が。
「Training」って「練習」みたいな意味だよね。
それと「Train」という「列車」を意味する単語が同じなのはなぜだ?
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-12-27 12:11 | 旅の日々 | Comments(0)

登山道で感じた視線。

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樹林帯の下り登山道を抜けて、
周囲の見晴らしが一気によくなる。
そろそろ下山口かなというところで、
急に強い視線と気配を感じて脇を向くと、
そこにはイノシシの群れ。
その数およそ10頭。
柵に囲まれているのは、
罠猟かなにかで生け捕りにしたものか、
それともうり坊のころから育てたのか。
全員がこちらを凝視しているのは、
警戒態勢、あるいはエサくれ態勢なのだろうか。
今の時期、
この周辺にはイノシシ料理を出す店がある。
猟期とはいえ毎日必ず捕獲できる保証はないだろう。
とすると、
こうして保険的飼育しておいて、
場合によってはここから出荷ということもあるのだろうか。
いや、ただ単にペットとして飼育しているだけかもしれないけれど。
いずれにしても逃げ道のない登山道で、
こんなのに突進されたらひとたまりもないなあ。
埼玉県。2017年。
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# by apolro | 2017-12-26 10:59 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

映画『秒速5センチメートル』を観た。

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映画『秒速5センチメートル』を観た。
これは短編アニメ三作による連作もの。
一作目は世田谷の豪徳寺と栃木県岩舟を結び、
二作目は鹿児島の種子島、
そして三作目は再び東京へ。
中学生から20代に至る間の主人公の心の揺らぎを
舞い落ちる桜の花びら、
新前橋と小山を結ぶ両毛線、
新宇宙探査船ロケットの飛翔まで、
物の「速度」を触媒にして話は進んでいく。
こんな、映画のような格好よいエピソードではないだろうけれど、
10代から20代前半という光と闇の年頃には、
誰しもがきっと、
秘かに思い出すだけで身悶えするようなエピソードがあるに違いない。
それはカッコ悪かったり、
情けなかったり、
恥ずかしかったり、
申し訳なかったり。
でも、きっとそれも愛おしむべき記憶なのだろうな。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-12-25 11:37 | 映画で旅する | Comments(0)

狭山丘陵、八国山へ。

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狭山丘陵の八国山。
東京都と埼玉県の端境に位置するこの丘陵地帯は、
映画『となりのトトロ』に登場する
「七国山」のモデルになったことでも知られている。
埼玉県側は昭和の時代にすっかり開発され、
遊園地や住宅地になってしまったけれど、
東京都側はその後のナショナルトラスト運動などの甲斐もあって、
今も静かな雑木林を残している。
丘陵のギリギリまで住宅街になっているせいか、
山のなかには役に立つんだか立たないんだかの、
こんな指導標も。

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僕が子どものころ、
東村山に住んでいた時期があって、
その当時の東村山っ子にとって八国山は、
クワガタ・カブトムシ捕りの聖地としても知られていた。
実際に八国山まで出向くことが少なかったのは、
同じ東村山市内とはいえ、
僕の家からは小学生にとってはなかなか遠かったのと、
そこまで行かなくても、
当時の東村山ではどこでも
カブトムシもクワガタもたくさん捕れたというのが理由だろう。
冬枯れの雑木林は明るく、
尾根道には枯れ葉が降り積もっている。
クヌギやコナラの樹が今も多いので、
夏には相変わらずカブトムシもクワガタも捕れるのではないだろうか。
もし、自然保護のためにムシも捕っちゃダメ、
ということになっていたら、
それはそれでちょっと淋しいな。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-12-24 12:43 | 旅の日々 | Comments(0)

日本とフィンランドの道路標識。

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街なかでよく見かける歩行者専用道路を示す道路標識。
日本のは昔から、
「宇宙人みたい」とか、
「誘拐犯」みたいとか、
さんざんないわれようですが、
たしかになんでこんなデザインなのかが不思議。
お父さんの頭部は帽子を被っているというよりも、
『ウルトラセブン』に出てきたベル星人みたいなシルエットだし、
娘の手を握っている腕も、
まるで『寄生虫』に寄生されたかのよう。
反対側の腕先は、
これまた『ウルトラセブン』に出てきた
地底ロボット『ユートム』のゲンコツ状の手か?
女の子の頭についているのはたぶんリボンなのだろうけれど、
昆虫の触角みたいだし、
手をつないでいないほうの腕は、
まるで『コブラ』のサイコガン。
一度制定した道路標識を変えるのはいろいろ面倒臭そうだけれど、
おなじみの「止まれ」の赤い三角形の標識にも、
最近では英語で「STOP」と追記されているのを見かけるので、
やってやれないことはないのだろう。
いや、逆に残してほしいという声も聞こえそうだが。

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かたやこちらはヘルシンキの街で見た、
フィンランドの標識。
「歩行者専用道路」なのか、
「歩行者注意」なのかは定かではないけれど、
父子ともシャキッとしていますね。
親子ともども多少ガニ股気味に
自信満々に明日へ向かって歩いているし、
お父さんは右方向を、
娘さんは左方向をと、
クルマの往来にも余念なし。
いや別に日本のがよくないといっているわけではないのだけれど、
なぜあの軟体生物みたいなデザインになったのか、
その理由を知りたい。
東京都、ヘルシンキ。2017年。
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# by apolro | 2017-12-22 14:18 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

日だまりの茶屋。

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木ノ子茶屋は奥武蔵・日向山の山頂直下にある茶屋だ。
この先、頂上まではもう30分もかからない。
ここまでは車道も通っているので、
ぶっちゃけクルマでも来られるのだけれど、
それはそれ。
山道を歩いてきた人ならではの、
旅情感は特別なもの(と信じたい)。
正午を廻っていたが、
やはり師走の平日とあってほかに客はおらず、
おかげで南西角の特等席に座ることができた。

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大きな木枠のガラス戸が嵌められていて、
暖かな日差しが存分に入ってくる。
そんな日だまりのなかでまずはビールを一本。
窓からは、
石灰採掘によって年々その姿を変えつつある武甲山が大きく望める。
それを眺めにビールもちょっと苦み増し。
冬の間、
この茶屋はシカやイノシシなどのジビエを焼いて食べられるのだが、
ひとりで焼き肉というのはさすがに腰が引ける。
ほかになにかないかとメニューを見ると、
「鹿飯」というのがあったので、
それを注文することにする。
しばしビールを飲みながらのぼんやりとした時間。
芦ヶ久保の駅に下りたのはひょっとしてこれが初めてではなかったかなどと、
過去の山歩きを思い起こしているうちに、
シカ飯が運ばれてきた。
ご飯のうえに焼いたシカ肉が載っているようなものを想像していたら、
登場したのはちょっと趣の異なる一品。
シカの炊き込みご飯風とでもいったらよいのだろうか。
角切りにしたシカ肉を濃いめの味付けで火を通し、
それとご飯をまぜたものが重箱に入っていた。

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味もまさにそのまま。
まんなかに味噌漬けのニンニクが三欠けも載っていたのは、
これを食って下山も頑張って歩くようにという励ましか。
シカ飯を食べ終え、ビールを飲み干して店を出るまで、
結局、僕以外の客は来なかった。
今度は誰かを誘って、
ジビエの焼き肉食べに来てみよう。
埼玉県。2017年。
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# by apolro | 2017-12-21 14:59 | 旅の日々 | Comments(0)

季節外れの果樹園にて。

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奥武蔵・正丸峠のさほど長くないトンネルを抜けると、
そこは芦ヶ久保。
駅の南側には日当たりのよい、
なだらかな緩斜面が広がっていて、
その地形を利用して何軒もの農家が果樹園を経営し、
芦ヶ久保果樹公園村なんて呼ばれてもいる。
もちろん12月も半ばを過ぎると、
さすがに果樹園は休業状態だ。
年を越えて一月に入ると、
今度は苺狩りが始めるらしいが、
それもまだ先の話。
その果樹園のなかを登っていく。

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登山道の入口には実をつけたキウイが
アーケードをつくっていた。
季節外れに来たハイカーにも、
少しでも果樹園の雰囲気をという、
農家のかたの心遣いだろうか。
そんな小さなできごとが、
冬の静かな低山ではうれしい。
道はすでにあらかた舗装路になってしまっているが、
ときおり九十九折りをショートカットするかたちで
現れる山道が心地よい。
足元には落ち葉が幾重にも積み重なり、
かしゃかしゃとそれを踏む音も、
冬の低山を歩いていることを実感させてくれる。
やがて道は尾根上を渡るようになり、
しばらくすると山頂の指導標が現れた。
日向山。
これ以上この山に相応しい山名もないだろう。
師走の平日にも関わらず、
山頂にはひと組の老夫婦と、
ひと組の子連れ親子が、
風もない絶好の日差しを満喫していた。
そして、山頂標の写真を撮るにあたって初めて気がついた。
「あ、この山の標高、僕の誕生日と一緒だ」
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標高627メートル。
埼玉県。2017年。
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# by apolro | 2017-12-20 15:37 | 旅の日々 | Comments(0)

映画『メッセージ』を観た。

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舞台はアメリカ合衆国。
ある日、世界12ヶ所に同時に謎の物体が現れる。
形状がおせんべいの「ばかうけ」にそっくりなのが
一時話題になったアレ。
黒くて屹立するそのイメージから、
どちらかというと
『2001年宇宙の旅』のモノリスを思い出したのだけれど、
こちらはこれ自体が宇宙船。
物語はやってきた彼らといかに会話を成立させるかを縦軸に進んでゆく。
傾向としては『未知との遭遇』や『コンタクト』系でしょうか。
遅々として進まない作業からくるストレスや、
「難しいハナシはいいんだよ!」という
最近流行りの反知性主義的な志向からか、
やがて彼らの存在自体を否定しようと
宣戦布告をする国家も現れてきて……。
これはSF映画であるのと同時にコミュニケーションの映画ですね。
同じ島に住み、
同じ言語を話し、
同じ文化を共有してきてさえも、
思考原理の違いにときとして絶望的な気持ちになることもある昨今。
いま一度、「対話」の意味を再認識するのにお勧めです。
ちなみに音楽を担当したヨハン・ヨハンソンはアイスランド人。
『ブレードランナー2049』の音楽も担当している注目株。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-12-18 11:06 | 映画で旅する | Comments(0)

ピンクの金平糖のような花。

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最近、街中でもよく見かけるようになった小さな花。
ピンク色で金平糖のような形をしていて、
群生というか、
ときにははびこっているといいたくなるくらいの密集ぶり。

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調べてみると、
どうやらヒメツルソバという植物らしい。
明治時代にロックガーデンに植えるために移入されたものだそうで、
たしかに道路とブロック塀の間の小さなすき間から
ムリクリ生えていることが多い。
原産地はなんとヒマラヤ。
岩だらけのヒマラヤの厳しい環境でも育つくらいだから、
日本で繁茂するのなんて楽勝なのだろう。
そのわりには昔はそんなに目にしなかった気がするのは、
自分が気がつかなかっただけか、
それとも日本の自然環境が変化したからなのか。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-12-17 14:56 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

今日の昼ごはん:アンコウのリゾット。

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昼ごはんからリゾット、しかもアンコウ!
そんな手間のかかることをするわけない。
これは昨日、
魚屋で安く売っていた鍋物用のアンコウのぶつ切りを利用して、
ブイヤベースを作った残り物のからの発展料理。
とはいってもブイヤベースには、
アンコウをはじめ、イカや、タラなど、
何種類もの魚介類を入れたのでその効果はは絶大。
出汁をたっぷりと吸ったアツアツのリゾットを、
ハフハフしながら味わってみれば、
昨日のブイヤベースというのは、
今日のリゾットのためのしたごしらえにすぎないなあと感心。
この鍋料理→リゾットという継投策は、
この冬多用されそうな気配が満々な師走の一日。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-12-16 16:39 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

六角地蔵との出会い。

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「六角地蔵」という名前は知っていたが、
実物を見たのは初めてかもしれない。
その名の通り、
六角柱の石柱の各面にお地蔵様が彫られているものだ。
それぞれが地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天といった六道を表し、
人々の救済を願っているのだという。
古くから道の辻などに建立され、
道標や方角をも表したりすることもあるらしいが、
この六角地蔵は山道脇にポツンと建っているだけなので、
きっとそういう意味はないのだろう。
よく見ると、
「宝暦五(?)年建立」の文字も見える。

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宝暦といえば18世紀半ば、
九代将軍・徳川家重の世だ(調べた)。
これだけのものを建てるのには、
当時にしても相当のお金が必要だっただろう。
いったいどんな思いがそこにはあったのだろうか。
とりあえず僕は「むにゃむにゃ」と、
道中の安全を祈念しつつ先へ進んだ。
埼玉県。2017年。
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# by apolro | 2017-12-15 11:35 | 旅の日々 | Comments(0)