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携帯電話の本体ってどこ?

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携帯電話のモニターが突然表示できなくなったので修理へ。
10日ほどで修理完了の連絡を受けて取りに行った。
明細を見ると、「修理内容:基盤交換、外装交換」。
モニター表面にはビニールが貼られ、裏側にはさまざまな初期設定シールが。
えーと。これって全交換となにか違うのかな。
修理代は保険が使えたし、別に古いのじゃなきゃイヤというわけではないけれど、
携帯電話の本体ってなんだろうと思ってしまった。
基盤も外装も交換してなおかつ残っているものといえば、
バッテリーとデータしかないのでは。
このうちバッテリーは、修理以前に劣化したら交換する前提だから、
ということはデータか!
当たり前のことのようだけれど、
これって『攻殻機動隊』の世界ですよね。
『攻殻機動隊』という作品をご存じないかたのために一応説明しておきます。
近未来、人間の骨格や臓器をどんどん人工物の置き換えて、
さらには脳すら人工物に置き換えてしまったとき、
ある人間が、「ある人間」であるという証明はどこにあるのか、
というようなことを前提に話が進むアニメです。
自分の体が修復不能になったときは、
自分たるデータが入った脳部分を予備の擬体に自分移して再起動。
携帯電話という、どう考えても大量生産された機械としか思えない道具だけれど、
なかに入っている「データ」まで同一のものはおそらく唯一無二。
『攻殻機動隊』の世界のように、
いつか人も記憶(データ)を移せるときが来たら、
みんな携帯のようにいろいろ乗り換えていくのでしょうか。
なんだか不思議な感覚に陥ります。
まあ、きっとそのときも、
「今度の新製品バカ高で買えねーよ!」とかいってるんでしょうが。
こちらは『攻殻機動隊』の公開時のチラシ。
もう15年以上も前の作品なんですね。
携帯電話の本体ってどこ?_f0217617_18422441.jpg

東京都。2011年。
by apolro | 2011-10-22 18:46 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。

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