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思い出のプラハの教室。

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民主革命のさなかに到着したチェコスロバキアのプラハ。
バーで大学の先生と知り合いになり、
まだ宿が決まっていないというような話をしたところ、
「なら、うちの大学に泊まれば? 今、学生たちが大学を占拠してるから泊まれるよ。紹介してあげるよ」
ということでプラハの大学生たちに出会い、
この教室に一週間泊まらせてもらったのでした。
当初は、僕が持っていた撮影用の伸縮式一脚を警棒と勘違いして、
「こいつは当局の犬なのでは……」疑ったようですが、
嫌疑が晴れると、大学生たちはとても親切にしてくれて、
あちこちの民主化デモや、このときの民主化がきっかけで、
チェコで初めて公開が許された映画『カッコーの巣の上で』の
上映に連れて行ってくれたりしました。
ちなみに『カッコーの巣の上で』の監督であるミロス・フォアマンは、
1969年の「プラハの春」事件をきっかけに
アメリカの亡命したチェコスロバキア人ですね。
話は戻りますが、パブで出会った先生に
「学生たちのデモ行動をどう思う?」と尋ねてみると、
「懐かしいね。若い日のことを思い出すよ」との返事。
そう、1989年の「ビロード革命」を仕切った学生たちの先生の世代は、
自分たちが「プラハの春」を戦った世代でもあるのですね。
あのときの学生たち、みんな元気にしてるかな。
プラハ/チェコスロバキア。1989年。
by apolro | 2012-05-29 18:50 | 旅の日々 | Comments(0)

今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。

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