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親父の故郷。

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山からの帰路、鉄道は親父が生まれ育った街を通った。
亡き親父が生まれてから青年時代までを過ごした故郷。
今では親父が過ごしていたころの面影もまったくないであろう街。
それでも若き日に親父はここで育っていたわけで、
この街でいったい何を見て、どんなことを考えていたのだろう。
その後、親父は家族ごと東京に引っ越してしまったので、
僕は生まれてから一度もこの地を訪れたことはないし、
もちろん故郷という感覚もまったくない。
それでも車窓から見える、風に波打つ青々とした稲穂や、
その先に見える、「ほんとの空」があるという安達太良山の蒼いシルエットには、
なにか既視感を感じてしまうのはなぜなんだろうね。
間違いなく、親父もこの風景を見ていたという確信から来るものなのかな。
福島県。2012年。
Commented by 駄菓子 at 2012-07-16 17:27 x
本宮駅に降りたことはありませんが、今から何十年も前のこと、各駅停車に乗って通ったときに、駅前に造り酒屋の立派な蔵が建っていたのが印象に残っています。
Commented by apolro at 2012-07-17 16:51
今回車窓から見た感じでは、駅前だけ整備されてそれがかえって淋しさを醸し出しているという、最近の地方駅によくあるパターンに感じられました。
by apolro | 2012-07-15 00:25 | 旅の日々 | Comments(2)

今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。

by apolro