旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


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旦啓介さんの作品と20年ぶりの再会。

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『旅立つ理由(旦 啓介著)』
酒場でときどき顔を合わせるスチールパン奏者のスズキさんが、
facebook上で勧めていた一冊。
タイトルもグッとくるけれど、それ以上に目が釘付けになったのが著者名で、
旦啓介さんといえば、あの『ようこそ、奴隷航路へ』の作者ではないですか。
「あの」といっても、知らない人はまったく知らないかもしれないけれど、
僕は20年ほど前にこの本に出会って、ひっくり返るほど衝撃を受けたのでした。
基本は旅の切片をつむいだ短編集で、
どこまでが本人の経験でどこからが創作なのかが判然としない作風に加えて、
ページを開くと旅先の匂いが激しく漂ってくるような雰囲気がたまりません。
アフリカや中南米といった、
日本人にとって距離的に行くのがけっこう大変な場所が舞台になることが
多いのもエキゾチシズムを刺激します。
『ようこそ、奴隷航路』を読んだあと、新作はいつ出るのかと
よだれを垂らしながら待っていたのだけれど、寡作なかたのようでまあ出ない。
たまに新刊案内に名前が出てもそれはたいてい訳者としての登板。
後に彼の本業がラテンアメリカ文学の研究者だということを知りました。
そのなかの何冊かを読んではみて、もちろんそれもおもしろかったけれど、
やはり本人が書かれたものとは当然テイストは異なるわけで、
やがて待つことにもあきらめてしまっていたところにこの知らせでした。
あわてて読んでみましたが、今回のもまた素晴らしい。
行ったことのない場所の、会ったことのない人たちが、
まるで旧知の知人のように目の前に現れてきます。
うーん、もうすぐ読み終わるのもったいなくもツライ。
唯一の欠点は、前著の『ようこそ、奴隷航路へ』も
新作の『旅立つ理由』もそうなのだけれど、
読んでいると猛烈に旅欲が昂ぶり、
なにもかも放り出してリュックを背負って旅立ちたくなってしまう点。
忙しいときには読まないほうがいいかも。
東京都。2013年。
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by apolro | 2013-05-05 18:57 | 日々のなかの旅 | Comments(0)
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