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「着干し」、してる?

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昔にくらべ、レインウエアや登山靴の性能は格段に上がったとはいえ、
雨の山を歩いていて、
体を完璧にドライな状態のままにするのは難しいものです。
その日の行動が終わってレインウエアを脱いでみると、
アンダーウエアがけっこう濡れているということもままありますね。
そんなときは、すぐさま予備のウエアに着替えたいのですが、
問題はその予備ウエアが最後の一枚だったとき。
濡れたままのウエアは細引きに吊して干しておくにしても、
湿度の高い雨天下ではなかなか乾いてくれません。
つまり、そこで最後の着替えを使ってしまうと、
翌日、バックパックのなかには乾いているウエアがない、
という状態になってしまうわけです。
これは万が一を考えると、コワイ。
明日はちょっと歩けば下山、という状態でもないかぎり、
非常事態を想定して乾いているウエア、
最後の切り札的ウエアを一枚は残しておきたいところ。
そんなときによくやるのが「着干し」ですね。
まあ、着たまま体温で乾かすだけなんだけれど。
登山用の速乾性ウエアなら、
たいてい数時間できれいに乾いてくれることでしょう。
辿り着いた避難小屋でぼけっと横になりながら、
濡れた靴下から蒸気がもうもうと立っている様子を見て、
「乾いてる乾いてる!」と、
ひとりほくそ笑むわけです。
あ、低体温症の恐れがあるとか、
本当のピンチにはこんなことしちゃダメですよ。
すぐさま切り札ウエアを使いましょう。
あと、たとえ着干しで乾いたとしても、
それは水分が抜けただけ。
臭いのもとは残りますからね。
オイニーがドイヒーになる可能性もあるので、
下山後はすぐさま帰宅用ウエアに着替えましょうね。
青森県。2015年。
by apolro | 2015-06-10 09:18 | 旅の日々 | Comments(0)

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