2015年 06月 21日
陶器手榴弾のカケラ。
太平洋戦争末期に日本軍が作らせた陶製手榴弾のカケラが、
埼玉県のある河原で大量に野ざらしになっているとのこと。
もちろん信管も火薬も入っていない、
ただの側だけなので危険はないようなのですが、
秘かに「これは一度足を運ばねば!」と心に決意していたところ、
こういものが三度の飯より大好物な友人が、
さっそく訪ねて、お土産まで拾ってきてくれました。
先の新聞の記事によると、
この陶製手榴弾のパーツは全国各地の有名窯元で作られて、
この地に集められたものだそうで、
中には「信」などの刻印が打たれているものもあって、
それはなんと信楽焼なんだそうです。
他にも瀬戸焼や益子焼、九谷焼のものもあるんだとか。
お土産にもらったカケラを見ると厚みが1cmもあり、
陶器の破片でなんとか殺傷能力を高めようとした工夫なんでしょうか。
しかし、こんなものを真面目に作り始めた時点で、
通常の思考能力を持っている人ならば、
「この戦争、無理だな」と気づきそうなものですが。
やはり戦争は、徐々に人を狂わせてしまうんでしょうね。
最近、やたら戦争をやりたがっている人は、
すでにその初期症状に陥っているのかもしれません。
東京都。2015年。