2015年 12月 05日
廃墟と化した宇宙基地の写真集。
『バイコヌール宇宙基地の廃墟』。
バイコヌールといえば、
アメリカとソ連が宇宙開発競争真っ直中のころ、
アメリカのヒューストンに対して、
ソ連はこのバイコヌールが中心基地として機能していました。
映画『ザ・ライトスタッフ』でも、
アメリカに先んじてソ連による人類初の人工衛星が、
ここバイコヌール(作中では「星の街」とも)から発射されて、
ヒューストンがパニックになるシーンがありましたね。
その後アメリカはスペースシャトルの開発に乗り出し、
当然ソ連もそれに対抗して、
ソ連版のスペースシャトル「ブラン」を計画したわけですが、
80年代の民主化、そしてソ連という国家自体の崩壊、
いつしかブランの話も耳にしなくなったのでした。
それが、なんとそのまま廃墟となっていたとは!
当時は関係者とその家族しか
住むことすらできなかったような秘密都市だったのに。
そういうことで、宇宙好き、廃墟好きにはたまらん写真集なわけです。
「バイコヌール」という地名だけでご飯三杯食えますね。
そしてこの写真の登場によって日の眼を見るかもしれないのが、
このプラモデル。
もちろんブランを宇宙に運ぶロケット「エネルギア」をついてます。
なかのパーツの精度を見て、
「これはなかなかテゴワイかもしれない」と、
再びふたをして封印してしまったのですが、
この写真集を資料にして、
「廃墟と化したブラン」で作ってやるとしますか。
東京都。2015年。