旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


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硫黄島の廃道を往く。

f0217617_1020128.jpg
硫黄島の集落から島の南端にあたる岬へ行くには、
通常は車道を辿って、
若干迂回気味に高度を上げていくのがセオリーのようです。

f0217617_10202996.png
ちなみにどうでもいい話ですが、
ただ単に岬、岬と呼んでいるこの岬、
島ではちゃんと「恋人岬」という固有地名で呼ばれています。
しかしこの名前、
おっさん一人旅で口にするのはさすがに荷が重すぎるので、
ここでは単に「岬」と呼ばせていただきます。
そしてこの岬へのルートを地形図で確認しているときに、
見つけてしまいました。
集落から迂回をせずにダイレクトに島の外縁部までつめていく細い道を。

f0217617_1021633.png
これです。
地形図上に破線で表現される道は「徒歩道」。
つまり車が入れぬほど細い道です。
登山道もこれで表されていますね。
そりゃそうだよな。
歩いていくのに、
わざわざ車並みにだらだらと標高を稼ぐ必要もあるまい。
さっそくこの道を辿ることにします。

f0217617_10212727.jpg
集落を抜ける道は、
のんびりとした、
いかにも島感あふれる小径です。

f0217617_10214457.jpg
それが地図上で実線表記(幅員3m未満の道路)になった途端、
左右から激しくリュウキュウタケが押し寄せてきましたよ。

f0217617_10215991.jpg
なにか遺構のようなものを発見。
もしかしたら歩行者以外通れないようにする
ゲートのようなものだったのでしょうか。

f0217617_10221595.jpg
それそろ地図上の破線道路に侵入です。
リュウキュウタケの覆いっぷりはさらに勢いを増してきました。

f0217617_102232100.jpg
おっと、古びたガードレールが現れましたよ。
道の規模とくらべると、
あきらかに不釣り合いです。

f0217617_10224898.jpg
ガードレールの出現によって、
ここから道はしっかりしてくるのかと一瞬期待してしまいましたが、
そんなわけはありません。

f0217617_1023797.jpg
やがて道は完全に竹藪に呑まれ、
もはや本来の道がどのようについていたのかすらわかりません。
これを突破するには、
鉈を片手に、完全なヤブ漕ぎ装備が必要でしょう。
そそくさと退散、
おとなしく車道ルートで岬を目指したのでした。

f0217617_10232910.jpg
これが先ほどの藪を突破すれば出たであろう合流地点。
ここを下ってやろうかとちょっと思いましたが、
こういう道は得てして下りのほうが危険なもの。
島に着いて早々、
転落でもしたら目も当てられませんからね。

f0217617_10235172.jpg
車道上部から集落を望む。
いやあ、これは緑が濃密だわ。
ちなみに島の人に話をうかがったところ、
この廃道は歩行者専用道ではなくて、
昔はこの道しか岬へ至るルートはなかったのだそうです。
なるほど、それであの不釣り合いに立派なガードレールも納得です。
島内の主要道のひとつだったのですね。
ただしそのころから道の勾配は険しく、
お年寄りには困難なルートだったとのこと。
車道の開通によって通る人もいなくなり、
通る人がいなくなれば、
あっというまにリュウキュウチクがはびこり放題。
やがて道の形跡は跡形もなくなり、
いずれは地形図上からも消えてしまうのかもしれません。
鹿児島県。2016年。
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by apolro | 2016-04-11 10:26 | 旅の日々 | Comments(0)
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