旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


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鳥島を間近に眺めて。

f0217617_10521470.jpg
東京からおよそ600キロ南下したところにある鳥島。
伊豆諸島最南の有人島である青ヶ島から250キロ、
小笠原諸島からも400キロも離れ、
まさに絶海の孤島です。
無人島でありながら、
潮流の影響か過去には幾人もの漁民が
この島に漂着していることでも知られています。
井伏鱒二の『ジョン万次郎漂流記』、
吉村昭の『漂流』など、
彼らと鳥島をテーマにした小説もいくつかあり、
また新田次郎の『火の島』や『孤島』といった作品では、
この島に赴任し、
1965年の群発地震で閉鎖になった
気象庁の観測所の所員たちの様子が描かれています。
小笠原へ向かう船はこの島の近くを航行するのですが、
通常は夜間に通過するスケジュールなので、
この島を眺めることはできません。
それが今回はちょっと変則的なスケジュールにより、
明るい時間に鳥島脇を航行することができたのでした。
先日の島旅の裏テーマです。
小説のなかでは鳥島近海はたいてい荒れているのですが、
いやあベタ凪に近い静けさです。

f0217617_10552587.jpg
いかにも荒々しい島の風景。
漂着しても上陸するのは容易なことではなかったでしょうね。

f0217617_10554255.jpg
島の中腹に観測所の廃墟が見えます。
下の岩場に取りついて、
草地の急斜面を九十九折りで這い上がっていく道がありますね。

f0217617_10562814.jpg
山頂にポツンと見えているのは観測ドームでしょうか。
また、この島は以前アホウドリの一大群生地だったのですが、
明治時代の乱獲により一時は絶滅したと思われていました。
それがまだ棲息していることを再発見したのが、
観測所の所員でした。
現在は保護活動のために限定的に人が入ることがあるそうですが、
そんな彼らもこの廃墟を利用しているそうです。
江戸時代に漂着した漁民のなかでは、
最長で20年近くこの島で暮らし、
あとから漂着した遭難者と力を合わせ、
流れ着いた流木などで船をつくり、
見事に帰還を果たした人もいたのでした。
ちなみに小説のなかで、
数多くの漂着民が描かれていますが、
どういうわけか希望を失った者から死んでいきます。
逆に「どうにかして暮らしてやろう」と、
ポジティブな思考を持っている人ほど生き延びていきます。
肉体と精神の不思議ですね。
とまあ、個人的にはさまざまな思い入れのある鳥島。
まずは間近にできて大満足といったところです。
なんとか上陸する方法、ないかなー。
2016年。東京都。
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by apolro | 2016-06-13 11:01 | 旅の日々 | Comments(0)
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