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映画『魚影の群れ』を観た。

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これまでに観ていても全然不思議じゃないのに、
なぜか観ていなかった映画をあらためて観てみる、
ということに最近ちょっとハマっていて、
これもそんな一作。
舞台は青森県下北半島の北端・大間。
ここでマグロ獲りとして生計を立てる男とその家族の物語。
1983年公開。
最近みたいにテレビ特番で大間のマグロ漁師を
特集したりするようになるより、
全然昔の話ですね。
当時は大間のマグロが特別だなんて、
一般人はあまり知らなかったんじゃなかろうか。
監督・相米慎二、主演・緒形拳、助演・夏目雅子……、
うわあ、この3人、すでにみんな鬼籍に入られてますよ。
33年という年月をイヤでも感じさせてくれます。
ほかに十朱幸代、佐藤浩市など。
みんな下北弁を巧みに操っている。
台詞覚えるの大変だっただろうな。
いや、下北の人が聞いたらまだまだなのかもしれないけれど。
僕には一部、字幕がほしいところもありました。
船の上でマグロが掛かったテグスが体に絡まり、
大けがを負うシーンがものすごく痛そうです。
マグロ漁、本当に命がけですね。
漁業、甘くない。
釣りが好きだからといってできるもんじゃない。
津軽海峡をはさんで、
大間漁港と北海道のある漁港がいがみ合いをしているなんていう描写、
これも現実にあることなのでしょうか。
ちなみに劇中、大嵐のなかを
十朱幸代に走り回らせるシーンがありましたが、
相米監督、この演出好きですよね。
たしか『台風クラブ』でも、
工藤夕貴が台風のなか踊り回らされていましたね。
女優も大変だ。
東京都。2016年。

by apolro | 2016-12-16 12:09 | 本で映画で旅をする | Comments(0)

今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。

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