2017年 01月 05日
僕は映画の初代『ゴジラ』を観たのか? 後編。
DVDを借りてきて確認してみた。
ゴジラが初めて上陸するのは大戸島という架空の島。
実際のロケは三重県の鳥羽市周辺で行われたらしい。
東京へ上陸する経路、
そして登場する海上保安庁の巡視船の名前が、
「しきね(式根)」、「こうづ(神津)」といった名前であることから、
大戸島のモチーフは伊豆大島なのではと想像したが、
少し調べてみると設定は小笠原諸島らしい。
たしかに伊豆大島じゃあ近すぎるか。
やがてゴジラは東京に上陸して暴れ回るわけだが、
おそらくその光景には太平洋戦争の空襲が色濃く反映されているのだろう。
この光景を観て思い出したのですが、
僕が子どものころにテレビドラマで『日本沈没』をやっていて、
東京が津波に呑まれて沈むときに
東京タワーから最後の中継が行われるというシーンがありました。
そのときアナウンサーが、
「世界の皆さん、さようなら! これが東京からの最後の放送です! さようなら! さようなら!」と叫び、
その直後に東京タワーが津波に呑まれて消えるという場面に、
子ども心に大泣きした記憶があります(今思い出してもやばい)。
あれはもしかして、
この初代ゴジラのシーンに対するオマージュだったのでしょうか。
僕が初代『ゴジラ』を観たことがあるのか。
映画を見直しただけでははっきりとした答えはでませんでしたが、
少なくともこんなに反戦、反核要素が盛り込まれていたこと、
情報としては知っていましたが、
具体的なシーンはまったく憶えていませんでした。
3〜4歳じゃあしかたがないとはいえ、
それじゃあ観てないも同然だ。
未見の人はぜひ一度ご覧になることをお勧めします。
しかし、こんな風に「観た気になってる映画」って、
ほかにもあるんだろうなあ。
東京都。2017年。