島をのぞくと東京で唯一の村である檜原村。
その檜原村のなかでも奥まったところに位置する湯久保集落へ。
湯久保尾根の南面に、
民家が広く散らばるように建っているこの山上集落、
湯久保尾根の北を走る浅間尾根を歩いているとき、
いつも日差しをたっぷりと浴びている様子が気持ちよさそうで、
いつか訪ねてみたかった。
電車とバスを乗り継いで訪ねてみれば、
案の定、下からの林道を歩いて少しずつ標高を上げるにしたがって、
浅間尾根の向こうから冬の日差しが差し始め、
ウエアを一枚、また一枚と脱いでゆく。
斜面に植えられた柚の木には実が鈴なりで、
その向こうにはいつも歩いている浅間尾根。
数日前、都心も雨だったけれど、
檜原村では雪だったのだろう。
浅間尾根の北斜面にはまだしっかりと雪が残っているのが見えた。
東京都。2017年。