人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ドイツ人青年と森で一夜。

ドイツ人青年と森で一夜。_f0217617_1153335.jpg
フィンランドのトレイルを歩いている途中で、
一時一緒に歩いていたドイツ人の若者。
ヒゲを生やしているのでちょっと老けて見えたが、
聞けばまだ二十代半ばとのこと。
この日のビバーク小屋に到着すると、
すぐさま薪の伐りだしに向かってくれるなど、
若々しくてよろしい。
僕もちょっとは働かなくちゃなと思って、
枯れ枝で種火を熾していた。
やがて薪を抱えて戻ってきた彼は、
すでに火が熾きているのを見るや、
「あれ、もう火ついちゃってるんだ」とばかりの、
ちょっと残念そうな顔をした。
聞けば彼は子どものころからボーイスカウトに参加していて、
今回はそのときに学んだ技術を
フルに活用したかったらしかったのだった。
知らなかったことはいえ、
それは余計なことをしてすまんことだった。
でもそのあとに彼が持ち出してきたのは、
マグネシウムを削ってそこにフリントロックの火花で着火させる道具。
別にサバイバルじゃないので、
普通にマッチかライターでいいと思うぞ。
彼とはスタート地点から翌日の朝まで一緒に行動した。
別にこの焚き火の件でもめたわけではなくて、
単に若者とは起床時間が合わなすぎたのだった。
ペリトゥマコスキ/フィンランド。2017年。
by apolro | 2017-10-18 11:56 | 旅の日々 | Comments(0)

今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。

by apolro