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2017年 11月 02日 ( 1 )


映画『あん』を観た。

f0217617_15221058.jpg
舞台は日本。
どこかの地方都市。
満開の桜の樹の下で、
とくに熱意もなくどら焼き屋をやる男の店へ、
おばあさんが訪ねてくる。
彼女はその店のどら焼きを食べ、
「皮はいいけど、あんがね……」と、
男が悩んでいた問題を即座に看破。
「バイト募集」の張り紙を観て、
私を雇ってくれと乞う。
そしてそこから始まる美味しいどら焼きをめぐる物語、
と思ったら大間違いなのだった。
この夏、サンチャゴの巡礼道を歩いたときに泊まった、
オランダ人がフランスで経営する巡礼宿。
ユーロになったおかげで、
今では転居届けだけで海外でも簡単にそんなことができるらしいが、
それはまた別の話。
夕食時にワインを呑みながらそこの夫婦と話していたときに、
最近観て素晴らしかった日本映画として彼らの口から出てきたのが、
このタイトルだった。
この映画、僕もタイトルこそは知っていたが未見。
なんの情報もなし。
彼らもそれ以上内容を語ることなく、
「日本に帰ったらぜひ観てみて!」とだけ語った。
たまたま日本から持ってきていたあんこのお菓子をプレゼントすると、
こちらがびっくりするほど喜んでくれた。
そのひと月後。
いつも行く飲み屋で週に一度だけ厨房を預かる女性が、
フェイスブックに書き込んだこと。
「ポルトガルに行く飛行機のなかで『あん』という映画を観た。ブランケットで涙を隠すの苦労した」というコメント。
これは観ないわけにはいかないなと思ってようやく手をつけたのだが、
本当にすごい映画だった。
ただし前述の通り、
料理映画というわけではない。
もっともっと複雑で、人間の尊厳に関わるものがテーマ。
この映画を僕に教えてくれた彼らは、
予断なしにこの映画を観てほしいと思ったのかもしれない。
だから僕も内容についてくわしくは語らないが、
冒頭「舞台は日本、どこかの地方都市」と書いたが、
物語が進むにつれてそれが少しずつわかる仕掛けになっている。
そしてその街は、
僕が幼少時代を過ごした街。
映画に出てくる場所も、
僕が住んでいた家からほど近く、
幼稚園のころから知っていた場所。
これまでこの作品を観ていなかったこと。
あの街が舞台になっていたのも知らなかったこと。
二重の意味で恥ずかしい。
それにしても樹木希林はすごい。
2015年公開の日本映画。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-11-02 15:23 | 映画で旅する | Comments(0)