旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


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by apolro
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カテゴリ:映画で旅する( 30 )


映画『海は燃えている』を観た。

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映画の舞台はイタリアの離島・ランペドゥーサ島。
ベラージェ諸島に属し、
さらにはシチリアのアグリジェント県に属する
面積20平方キロほどの小さな島だ。
以前シチリアを訪ねたときに、
ついでにいけないものかとちょっと考えてみたのだが、
甘い甘い。
シチリアからは200キロ以上南西に離れ、
逆にアフリカのチュニジアまでは100キロほどの距離。
しかもその間にはマルタ共和国という、
別の国まである。
とてもとても「ついでに」行ける島ではなかった。
近年、この島の地理的な理由から、
アフリカから膨大な数の難民が命がけでやって来る。
その数は、人口5500人ほどの島に、
年間50000人以上。
辿り着けなかった人も含めればいったいどれだけの数になるのか。
島には巨大なレーダーが設置され、
ひとたび救難コールがかかれば、
救命艇、ヘリコプターで救助に向かう。
いっぽう、島には島の日常がある。
子どもは学校に行き、
母は食事をつくり、
父は海に漁に出る。
島の日常。
そこには難民との接点はまったくない。
唯一、難民を治療したり、
ときには検死をする島の医師をのぞいて。
このドキュメンタリー映画は、
淡々とそんな島の日常を描き続ける。
ランペドゥーサ島の現状は、
イタリアであり、
ヨーロッパであり、
日本であり、
世界だ。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-03-15 10:55 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『コマンダンテ』を観た。

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昨年の暮れにフィデル・カストロが亡くなった際に、
近いうちにぜひ観なければと思っていた映画、
『コマンダンテ』をようやく観た。
『プラトーン』や『JFK』で知られるオリバー・ストーンが、
フィデル・カストロに対して行った
30時間におよぶインタビューをもとにつくられた
ドキュメンタリー映画。
キューバ革命の成功以降、
フルシチョフやニクソンといった
超大国家のリーダーたちとの出会いとその印象、
世界が破滅しかけたキューバ危機、
そして盟友であるチェ・ゲバラとの別れなど、
彼とキューバが直面したさまざまなできごとについて、
ときには執務室で、
ときには街中で、
そしてときには食事をしながら、
忌憚なく語ってゆく。
彼は自分の銅像を造ったり、
自伝を書くことを許可していなので、
彼の生の言葉を聞けるのは、
実はとても貴重だったりする。
ちなみに若いころに好きだった女優は、
ソフィア・ローレンだとか。
なんだかわかるなー。
「私は自分自身の独裁者で、国民の奴隷である」
という有名なことばは、
ここでも語られていました。
この映画が公開されたのは2003年のサンダンス映画祭でのこと。
その後、全米でも公開される予定だったが、
圧力がかかり上映中止に。
僕がキューバを訪れたのは、
この映画が撮られる2年前のこと。
カストロが元気なうちに
キューバを訪ねてみたいという思いが強かった。
映画に映り込むハバナの街の様子や人々の息づかいは、
当時とさほど変わりはなく、
穏やかで自由な空気にあふれていた。
まあ、たしかにモノはあまりなかったけれど。
彼の死とニアミスするように誕生した
アメリカのトランプ大統領。
もしカストロが生きていたら、
かの大統領をどのように評したことだろう。
2003年のスペイン映画。
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by apolro | 2017-03-09 11:20 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『ひつじ村の兄弟』を観た。

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舞台はアイスランド西部。
隣の家に住みながら、
もう40年も言葉を交わしたことのない羊飼いの兄弟が住む小さな村。
ある日、村の羊がスクレイピーという
致死性の伝染病に感染していることがわかり、
全頭殺処分の決定が出る。
頑固は兄はその決定に抗い、酒に溺れ、
冷静な弟は率先して決定に従うが、彼にも秘密があって……。
そんな決して明るいとはいえない物語が、
溶岩地形と牧草地、そして雪に覆われた
アイスランドの美しい風景のなかで展開してゆく。
この映画、日本語の予告編を観たら、
本編とは全然異なるニュアンスで紹介されていて、
まるで北欧の田舎を舞台にした、
ほのぼの映画のようで笑ってしまった。
まあ、監督も役者も日本ではあまり知られていないうえ、
こんなに重たい話だとわかったら
客足も延びないだろうからという判断なんだろう。
さすがにこの映画では涙腺緩むシーンはないかと思えばさにあらず。
アイスランドの風景が懐かしくて懐かしくて、
ちょっと危なかった。
アイスランドに行ってまだ1年も経っていないというのに。
登場人物がみんな、柄が特徴的なアイスランドセーターを
着ているんだけれど、
これも映画的な演出ではない。
実際に現地でも若者もおじいちゃんもよく着ていたな。
2015年に公開されたアイスランド/デンマーク映画。
2017年。東京都。
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by apolro | 2017-03-04 11:51 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『シング・ストリート』を観た。

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舞台は1985年、アイルランドのダブリン。
街は不況のどん底で、
高校生の主人公・コナーの父は職を失い、
母のパートでなんとか食いつなぐ状態。
コナーも学費の安い、しかしガラの悪い高校への転校を余儀なくされる。
そんななか、やはり大学を中退せざるを得なかった
兄の影響を受けた主人公は音楽に傾倒し、
そしてお約束である「好きな女の子にいい格好を見せたい」
という理由からバンドを組む……。
1985年という時代設定からもわかるように、
劇中には『デュラン・デュラン』や『ザ・キュアー』『ジャム』『ホール&オーツ』といった曲が流れてきて、
あの時代を経験した人なら懐かしさに目頭が熱くなるでしょう。
コナーのお兄さんが、
ポイントポイントでイイことを言うんだ。
「ロックをやるなら覚悟を持て。冷笑を怖れるな」とかね。
そして海を挟んでわずか50キロしか離れていない英国を夢見て、
「あそこに行けば夢が叶う」と信じていた、
ダブリンの少年たちの気持ちに切なさと共感を感じてしまうんだな。
まあ、見終わって思ったのは、
やっぱりお兄さんがいると、
音楽にかぎらずいろいろ参考になっていいねということと、
僕も若いころに一度くらいバンドをやってみても
よかったかなということでした。
まあ、楽器はなあんにもできないのですが。
東京都。2017年。

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by apolro | 2017-02-27 12:04 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『旅立ちの島唄~十五の春~』を観た。

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舞台は沖縄県の南大東島。
島には高校がなく、
15の春を迎えると、
おおかたの子どもたちは島を出て行かないとならない。
そんななかでの家族愛の物語。
あー、これは泣いちゃうだろうなと思ったら、
案の定です。
オープニングで、
上空から俯瞰した島の全景が映された時点で、
もうぐっと。
島と那覇で別々に暮らす父と母。
子どもを連れて家に戻ってきた姉。
主人公の女の子も、
来年の春にはお父さんをひとり残して那覇で暮らすことになる。
隣りの北大東島に住む彼に合うのも、
絶海の孤島とあってままならない。
そんなななかでも、
主人公は家族みんなで暮らしたいと願う……。
もうね、中学生の女の子に、
こんなに重たい荷物背負わせすぎでしょうと思うんだけれど、
開放的な島の家から流れてくる三線のメロディと島の美しい風景が、
それをやさしく包んでくれます。
沖縄の高い離婚率や、
島のサトウキビ産業に致命傷を与えかねないTPP問題。
ほかの沖縄の島と違って、
大東諸島の人々の出自が伊豆諸島の八丈島であることなど、
南大東島豆知識もちらりと封入。
僕が南大東島を訪れたのは、
それまで長年勤めていた会社が突然倒産し、
時間だけはやたらとあったときだった。
ツムブリを釣った堤防、
サトウキビ畑のなかに延びる道、
コワくてひとりではちょっと入れなかった、
島の規模には不釣り合いな大きさの飲み屋街。
劇中には旅で出会った懐かしい風景がたくさん出てきた。
もう一度、行ってみようと思う。
2012年公開作。
東京都。2017年
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by apolro | 2017-02-17 11:26 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『月山』を観た。

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数年前、
月山を歩いたときに小説を読み、
どうせなら映画も観たいものだと思っていたのだがようやく果たせた。
レンタルでDVDを借りてきたのだけれど、
原盤の状態がよくなかったのだろう、
映像がけっこう滲んでいる。
まるで何度もダビングを繰り返した地下ビデオのよう。
1979年の作品だし、
デジタルリマスターするほどのニーズもなさそうなのでしかたがないか。
話は座学に限界を感じた若者が大学を辞め、
ダム工事の現場作業をこなした後に、
月山山麓の、
過去には即身仏が祀られていたという寺でひと冬を過ごすというもの。
山、集落、そして人たちの聖と俗、生と死、
表と裏を織り交ぜながら冬を越してゆく。
冒頭、主人公が鶴岡から(たぶん)乗ったバスは
田麦俣行きのボンネットバス。
ロケ地は田麦俣の多層民家集落だろうか。
映像からはかなりまとまって残っているように見えるが、
果たして現在はどれだけ残っているのかな。
月山に登ったときは素通りしちゃいました。
頂きを見て、沢を見て、麓を見ずの典型だ。
本当ならどの山に登るときも、
まずは麓の集落で一泊してから登れれば、
きっとこれまでに気がつかなかったことがわかるのだろう。
現実にはなかなか難しいけど。
次回月山を訪ねるときにはぜひとも寄ってみたい。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-01-31 09:07 | 映画で旅する | Comments(0)

僕は映画の初代『ゴジラ』を観たのか? 後編。

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自分が初代『ゴジラ』を観たのか確信がもてなくなり、
DVDを借りてきて確認してみた。

ゴジラが初めて上陸するのは大戸島という架空の島。
実際のロケは三重県の鳥羽市周辺で行われたらしい。
東京へ上陸する経路、
そして登場する海上保安庁の巡視船の名前が、
「しきね(式根)」、「こうづ(神津)」といった名前であることから、
大戸島のモチーフは伊豆大島なのではと想像したが、
少し調べてみると設定は小笠原諸島らしい。
たしかに伊豆大島じゃあ近すぎるか。

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ゴジラの襲来によって避難する村人たち。海辺にはりつくようにしてある、当時の漁村の街並みが興味深い。ロケなのでたぶん実際風景そのまま。まだ戦後の大変革は訪れていないのではないか。

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ゴジラに立ち向かう村の男。ひとりは猟銃、残りのふたりはなんと日本刀を片手に。当時はまだ蔵のなかに日本刀がふつうに眠っていたりしたのか。

やがてゴジラは東京に上陸して暴れ回るわけだが、
おそらくその光景には太平洋戦争の空襲が色濃く反映されているのだろう。

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火の海となる東京。

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逃げ場を失い追い詰められた母は、子どもに向かって「お父ちゃんのところに行こう……」と語りかける。父は空襲、あるいは出征で亡くなったのか。

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テレビにかじりついてゴジラの狼藉に怯える家族。なんだか小津安二郎っぽい絵だなとも思ったが、おそらくあの当時、きわめて一般的な家族の姿。

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ゴジラにかじられる電車。その後いく度となくゴジラには苦渋をなめさせられた都心の電車ですが、『シン・ゴジラ』ではひと泡吹かせてやりましたね。

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現在進行形で放送が続けられているテレビ塔(1954年現在、東京タワーはまだない)をなぎ倒すゴジラ。

この光景を観て思い出したのですが、
僕が子どものころにテレビドラマで『日本沈没』をやっていて、
東京が津波に呑まれて沈むときに
東京タワーから最後の中継が行われるというシーンがありました。
そのときアナウンサーが、
「世界の皆さん、さようなら! これが東京からの最後の放送です! さようなら! さようなら!」と叫び、
その直後に東京タワーが津波に呑まれて消えるという場面に、
子ども心に大泣きした記憶があります(今思い出してもやばい)。
あれはもしかして、
この初代ゴジラのシーンに対するオマージュだったのでしょうか。

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「伊勢丹」「高野フルーツパーラー」「ワシントン靴店」。今では貴重な1950年代の新宿通りの風景です。

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そしてガイガーカウンターで被曝検査を受ける子どもたち。

僕が初代『ゴジラ』を観たことがあるのか。
映画を見直しただけでははっきりとした答えはでませんでしたが、
少なくともこんなに反戦、反核要素が盛り込まれていたこと、
情報としては知っていましたが、
具体的なシーンはまったく憶えていませんでした。
3〜4歳じゃあしかたがないとはいえ、
それじゃあ観てないも同然だ。
未見の人はぜひ一度ご覧になることをお勧めします。
しかし、こんな風に「観た気になってる映画」って、
ほかにもあるんだろうなあ。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-01-05 11:56 | 映画で旅する | Comments(0)

僕は映画の初代『ゴジラ』を観たのか? 前編。

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昨年、劇場で『シン・ゴジラ』を観たときに、
はたと思った。
自分は初代『ゴジラ』を観たことがあるのかと。
1954年に公開された『ゴジラ』。
うっすらとした記憶はある。
まだ幼稚園に行くかいかないような時分に、
家のテレビで放映されたのを親父と一緒に観ていた光景。
調べてみると『ゴジラ』がテレビで放映されたのは、
1967年にNHKでというのが初めてらしいので、
時間的なつじつまは合う。
モノクロで描かれているのがおどろおどろしかったような気がするが、
これはきっと記憶の捏造。
だってそのころは家のテレビもモノクロだったし、
テレビ放送自体まだモノクロが多かったはず。
ときを前後して観た『ウルトラQ』と
映像がごっちゃになっているのかもしれない。
とくに海のシーンなどは、
『ウルトラQ』ナメゴンのシーンと混濁している可能性が高い。
もしかしたら、
後年、テレビや雑誌などで断片的に現れる『ゴジラ』の映像を
脳内で切り貼りして観た気になっているだけなのではないか。
そんなことを考えると、
居ても立ってもいられなくなり、
DVDの初代『ゴジラ』を借りてきた。
これから観てみようと思う。
さて真実はいかに。
ちょっとP.Kディックの小説『追憶売ります』のようで、
地味にワクワクしてきた。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-01-04 11:54 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『この世界の片隅に』を観た。

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『この世界の片隅に』を観た。
時代は昭和8年から21年にかけての激動の昭和。
舞台は広島。
主人公の少女、浦野すずを中心に、
家庭、街並み、風俗など、
当時の日本の暮らしがていねいに描かれています。
僕はこの作品にかぎらず、
映画に出てくる食事のシーンが大好物なので、
その意味でも満腹できる映画。
声をあてているのん(能年玲奈)と、
主人公のぼんやりとした性格もうまく合っていましたね。
この時代設定にお約束? のイジワルな場面も、
主人公のキャラのおかげでほのぼのと観ることができました。
作中で淡々と描かれてゆく日常。
そしてそのなかにじわじわと染みこんでゆく非日常。
今も昔も、
こうして少しずつ時間をかけて変わっていく環境の変化には、
人は気づきにくいものなのかもしれません。
こういう映画を観たあとに、
目頭が熱くなってしまうのはもう慣れっこなのですが、
映画が始まってすぐ、
『悲しくててやりきれない』が流れだした瞬間に、
鼻の穴の奥がツーンとしてきたのは、
我ながらいかがなものかと思います。
ロケ地である呉にも行ってみたくなりました。
軍港のイメージが強いですが、
海と山に囲まれた、
よさそうな街ですね。
なんせこの年まで生きてきて、
広島県で行ったことがあるのは三次だけという偏りっぷりなので。
東京都。2016年。
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by apolro | 2016-12-19 11:33 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『魚影の群れ』を観た。

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これまでに観ていても全然不思議じゃないのに、
なぜか観ていなかった映画をあらためて観てみる、
ということに最近ちょっとハマっていて、
これもそんな一作。
舞台は青森県下北半島の北端・大間。
ここでマグロ獲りとして生計を立てる男とその家族の物語。
1983年公開。
最近みたいにテレビ特番で大間のマグロ漁師を
特集したりするようになるより、
ぜんぜん昔の話ですね。
当時は大間のマグロが特別だなんて、
一般人はあまり知らなかったんじゃなかろうか。
監督・相米慎二、主演・緒形拳、助演・夏目雅子……、
うわあ、この3人、すでにみんな鬼籍に入られてますよ。
33年という年月をイヤでも感じさせてくれます。
ほかに十朱幸代、佐藤浩市など。
みんな下北弁を巧みに操っている。
台詞覚えるの大変だっただろうな。
いや、下北の人が聞いたらまだまだなのかもしれないけれど。
僕には一部、字幕がほしいところもありました。
船の上でマグロが掛かったテグスが体に絡まり、
大けがを負うシーンがものすごく痛そうです。
マグロ漁、本当に命がけですね。
漁業、甘くない。
釣りが好きだからといってできるもんじゃない。
津軽海峡をはさんで、
大間漁港と北海道のある漁港がいがみ合いをしているなんていう描写、
これも現実にあることなのでしょうか。
ちなみに劇中、大嵐のなかを
十朱幸代に走り回らせるシーンがありましたが、
相米監督、この演出好きですよね。
たしか『台風クラブ』でも、
工藤夕貴が台風のなか踊り回らされていましたね。
女優も大変だ。
東京都。2016年。
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by apolro | 2016-12-16 12:09 | 映画で旅する | Comments(0)