旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


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カテゴリ:映画で旅する( 49 )


映画『秒速5センチメートル』を観た。

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映画『秒速5センチメートル』を観た。
これは短編アニメ三作による連作もの。
一作目は世田谷の豪徳寺と栃木県岩舟を結び、
二作目は鹿児島の種子島、
そして三作目は再び東京へ。
中学生から20代に至る間の主人公の心の揺らぎを
舞い落ちる桜の花びら、
新前橋と小山を結ぶ両毛線、
新宇宙探査船ロケットの飛翔まで、
物の「速度」を触媒にして話は進んでいく。
こんな、映画のような格好よいエピソードではないだろうけれど、
10代から20代前半という光と闇の年頃には、
誰しもがきっと、
秘かに思い出すだけで身悶えするようなエピソードがあるに違いない。
それはカッコ悪かったり、
情けなかったり、
恥ずかしかったり、
申し訳なかったり。
でも、きっとそれも愛おしむべき記憶なのだろうな。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-12-25 11:37 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『メッセージ』を観た。

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舞台はアメリカ合衆国。
ある日、世界12ヶ所に同時に謎の物体が現れる。
形状がおせんべいの「ばかうけ」にそっくりなのが
一時話題になったアレ。
黒くて屹立するそのイメージから、
どちらかというと
『2001年宇宙の旅』のモノリスを思い出したのだけれど、
こちらはこれ自体が宇宙船。
物語はやってきた彼らといかに会話を成立させるかを縦軸に進んでゆく。
傾向としては『未知との遭遇』や『コンタクト』系でしょうか。
遅々として進まない作業からくるストレスや、
「難しいハナシはいいんだよ!」という
最近流行りの反知性主義的な志向からか、
やがて彼らの存在自体を否定しようと
宣戦布告をする国家も現れてきて……。
これはSF映画であるのと同時にコミュニケーションの映画ですね。
同じ島に住み、
同じ言語を話し、
同じ文化を共有してきてさえも、
思考原理の違いにときとして絶望的な気持ちになることもある昨今。
いま一度、「対話」の意味を再認識するのにお勧めです。
ちなみに音楽を担当したヨハン・ヨハンソンはアイスランド人。
『ブレードランナー2049』の音楽も担当している注目株。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-12-18 11:06 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『オリーブの樹は呼んでいる』を観た。

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舞台はスペインのバレンシア近郊。
養鶏とオリーブオイルの生産で暮らしている家族。
孫娘は大好きなおじいちゃんから、
オリーブ畑でさまざまなことを学ぶ。
そこには樹齢2000年を越える、
ローマ人が植えたといわれるオリーブの樹がある。
オリーブにそんな巨樹があるなんて知らなかった。
やがてスペインでも格安の輸入オリーブオイルが
市場を席巻し(ユーロの功罪でしょうか)、
家業がうまくいかなくなった
おじいちゃんの息子(孫娘のお父さんね)は、
あるとき、反対を押し切ってそのオリーブの樹を売ってしまう。
樹はこの土地に根づく歴史そのものだと語るおじいちゃんと、
ただの樹だと訴える息子との価値観の相違。
こうして畑からオリーブの樹が持ち去られたあと、
おじいちゃんは急激に認知症を患い、
心を失ってしまう。
昔のおじいちゃんに戻ってほしい孫娘は、
あの巨樹が現在デュッセルドルフにある
エネルギー系企業(けっこうブラックらしい)のエントランスに、
シンボルツリーとして植えられていることを知って一大決意。
村の人間すら騙してのオリーブの樹奪還作戦を決行、
スペインからフランス、ドイツへと旅が始まる。
果たしてオリーブの樹はおじいちゃんのもとに還ってくるのか。
こんなふうに書くと泥棒エンターテイメントっぽくなっちゃいますが、
実際にはもっとしっとりと、
そして哀しい話。
サブキャラのスペイン人がドイツに着いたときに、
「ドイツ人の前だとなぜか萎縮しちまうんだ。あいつら背も高いし、英語も上手だからか?」と語るのが、切なくも笑える。
原題は『El olivo(オリーブ)』とシンプルそのもの。
ちなみに本作の監督であるイシアル・ポジャインは、
あのビクトル・エリセの『エル・スール(1983年)』で、
主演の少女役をこなしたあの女の子らしいですよ。
時代は巡る。
2016年のスペイン映画。
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by apolro | 2017-12-11 11:38 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『くちびるに歌を』を観た。

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舞台は長崎県五島列島の小さな島、
この島の中学校合唱部。
なんらかの事情で島に戻り、
代用教員として音楽教師と合唱部顧問を
やらされることになった主人公。
彼女は一時、
プロのピアニストとして名を馳せながら、
現在はピアノを絶っている。
そして中学生の小さな肩に背負わせるには重すぎる家庭の事情。
それぞれが悩み、
もがきながら、
県の合唱コンクールを目指す。
ロケ地は中通島や福江島かな。
全編長崎弁というか五島弁?で通され、
教会へ通うシーンが多いのも五島らしい。
主演の新垣結衣って、
もっと明るく元気なイメージがあったけれど、
こんなクールで抑えた役もこなすんですね。
で、そこで冷静に考えてみると、
彼女の映画って今まで観たことがないんじゃなかろうか。
テレビドラマはほとんど観ないので、
「元気なイメージ」って、CMやバラエティからきたものだろうか。
プロットとしてはそれほど珍しいシナリオではないけれど、
「十代の子どもたちが悩みながらもなにかに向かって一生懸命になっている姿」に、
最近、めっきり弱くなりました。
広瀬すずの『ちはやふる』とかね。
それはきっと彼らへの応援や共感というよりも、
十代のときの自分へ対して、
やりたいことへもっと全力で取り組めたのではないかという、
悔恨というか叱咤というか。
もちろんこれからだって一生懸命にはなれるけれど、
少なくとも十代の精神と肉体で立ち向かうことは不可能だからね。
主題曲にしてこの映画全編を通じてのテーマでもある、
アンジェラ・アキの『手紙~拝啓 十五の君へ~』を、
今後耳にするたびに目頭が熱くなったりしちゃうんだろうか。
2015年の日本映画。
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by apolro | 2017-12-04 10:34 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『喜びも悲しみも幾歳月』を観た。

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あまりにも有名なこのタイトルは知っている。
そしてさらに有名な「おれら岬の〜、灯台守は〜」
というこの映画の主題歌も知っている。
けれど、それ以外何も知らずにこの映画を観た。
たぶんどこかの辺境の灯台をひとり守り続ける、
孤独な男の物語かと思ったらちょっと違っていた。
神奈川県の観音崎からはじまり、
北は石狩から南は男女群島の女島まで、
日本中の灯台へ家族とともに次から次へと赴任する男の物語。
以前、南大東島に行ったときに、
気象庁の測候所勤務も転勤の連続だと聞いたので(南大東島にも測候所がある)、
灯台の所轄である海上保安庁もそういうことなんだろう。
時代は昭和7年から30年にかけてと、
まさに日本にとって激動の約20年。
物語もいきなりの重たい話から次から、
次から次へとスピーディーに展開してゆく。
どの灯台もすべて現地の実物でロケをしているようなので、
灯台好きにはたまらないだろうな。
灯台守というのは、
一軒(でいいのか、数えかた?)につき
ひと家族が家のように職場軒自宅にしているのかと、
勝手に思い込んでいたけれど、
実際には複数の家族や職員が住み込みで働いていたことを知る。
たしかにひと家族じゃ休みもとれないか。
そして、日本のすべての灯台が無人化された今日では、
ちょっと想像もつかない話ではある。
ちなみに作中に登場した灯台のうち、
自分が赴任を命ぜられたら一番しんどそうだったのが、
豊後水道の真ん中に位置する水ノ子島灯台。
なーんにもない海上の岩礁みたいなところにポツリと灯台が建っている。
ちょっと調べてみると、
水ノ子島は面積0.003平方キロの無人島で、
昭和61年に自動化されるまでは、
灯台守が実際に常駐していたのだそう。
さすがに5〜10日での交代制だったようだけれど。
そりゃあ水や食糧も運んでこないとならないからね。
これからは海に釣りに出かけたときに、
灯台を眺めて思う気持ちがちょっと変わりそうだ。
1957年の日本映画。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-11-28 10:18 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『ブレードランナー2049』を観た。

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舞台はアメリカ西海岸。
タイトルの「2049」からもわかるように、
前作からちょうど30年後の世界。
映像は凝りに凝っているが、
そこから受け取るのは今回も決して明るい未来ではなく、
どれも「すでに終わった星」のような虚無感。
『ブレードランナー』の世界では、
30年前にくらべると
日本語もより広く使われるようになったみたいだけれど、
日本語以外にも中国語やハングル、
なかにはチベット語(たぶん)の表記もあったりして、
日本以外のアジア圏文化もずいぶん浸透した模様。
前作同様ブレードランナーとレプリカントの追跡劇から、
話はやがて前作のラストシーンへと繋がっていく。
そしてこれは何度も観ることによって、
新しいことを発見する「スルメ映画」なのか。
あるいは要素をいろいろ放り込みすぎて、
もう少し整理したほうがよかった作品なのか。
一回しか観ていない現状ではまだ判断つかず。
DVDが出たら何度か復習が必要だな。
ちなみに前作同様、
バンゲリスによる前作の『エンドタイトル』が
今回もきっと流れるに違いないと、
エンドロールの最後の最後まで期待して待ったが、
結局かからず。ムネン。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-11-20 15:36 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『あん』を観た。

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舞台は日本。
どこかの地方都市。
満開の桜の樹の下で、
とくに熱意もなくどら焼き屋をやる男の店へ、
おばあさんが訪ねてくる。
彼女はその店のどら焼きを食べ、
「皮はいいけど、あんがね……」と、
男が悩んでいた問題を即座に看破。
「バイト募集」の張り紙を観て、
私を雇ってくれと乞う。
そしてそこから始まる美味しいどら焼きをめぐる物語、
と思ったら大間違いなのだった。
この夏、サンチャゴの巡礼道を歩いたときに泊まった、
オランダ人がフランスで経営する巡礼宿。
ユーロになったおかげで、
今では転居届けだけで海外でも簡単にそんなことができるらしいが、
それはまた別の話。
夕食時にワインを呑みながらそこの夫婦と話していたときに、
最近観て素晴らしかった日本映画として彼らの口から出てきたのが、
このタイトルだった。
この映画、僕もタイトルこそは知っていたが未見。
なんの情報もなし。
彼らもそれ以上内容を語ることなく、
「日本に帰ったらぜひ観てみて!」とだけ語った。
たまたま日本から持ってきていたあんこのお菓子をプレゼントすると、
こちらがびっくりするほど喜んでくれた。
そのひと月後。
いつも行く飲み屋で週に一度だけ厨房を預かる女性が、
フェイスブックに書き込んだこと。
「ポルトガルに行く飛行機のなかで『あん』という映画を観た。ブランケットで涙を隠すの苦労した」というコメント。
これは観ないわけにはいかないなと思ってようやく手をつけたのだが、
本当にすごい映画だった。
ただし前述の通り、
料理映画というわけではない。
もっともっと複雑で、人間の尊厳に関わるものがテーマ。
この映画を僕に教えてくれた彼らは、
予断なしにこの映画を観てほしいと思ったのかもしれない。
だから僕も内容についてくわしくは語らないが、
冒頭「舞台は日本、どこかの地方都市」と書いたが、
物語が進むにつれてそれが少しずつわかる仕掛けになっている。
そしてその街は、
僕が幼少時代を過ごした街。
映画に出てくる場所も、
僕が住んでいた家からほど近く、
幼稚園のころから知っていた場所。
これまでこの作品を観ていなかったこと。
あの街が舞台になっていたのも知らなかったこと。
二重の意味で恥ずかしい。
それにしても樹木希林はすごい。
2015年公開の日本映画。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-11-02 15:23 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『ブレードランナー(古いほう)』を観た。

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『ブレードランナー2049』が公開ということで、
復習用に昔の『ブレードランナー』を観た。
この映画を最初に観たのは学生のとき。
池袋の明治通り沿いにあった名画座だ。
スタローンの『ランボー』との二本立てという、
今から考えると「えっ?」となる組み合わせ。
当時のこの作品に対する認識がうかがえる。
その後、何度か「○○バージョン」みたいな再編集ものも現れて、
たぶん全部観ていると思うのだけれど、
どれがどれだかわからなくなってしまった。
ちなみに手元にあったDVDは『ディレクターズカット最終版』。
あえて「最終版」と書かれているということは、
そうじゃない版もあるということだね。
ディレクターズカットといえば、
たいていは監督がカットできずに
やたら長くなったものと相場は決まっていて、
このDVDもそうだと思って見直したところ、
あれあれ。
最後のエレベーターで脱出したあとのシーンがないじゃないか。
あれがあるのが最終版じゃないほうのディレクターズカットなのか?
作ってみたらやっぱり長すぎて評判がよくなかったから、
やっぱりカットしましたというのが最終版?
うーむ。
誰か知っている人がいたら教えてください。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-10-27 14:27 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『コン・ティキ』を観た。

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舞台は南太平洋。
もちろん原作はヘイエルダールの『コンチキ号漂流記』。
それまでポリネシアに暮らす人々は、
西から、つまりアジアからやって来たといわれていた通説を覆すために、
彼らは当時の技術でつくられた筏で南米チリからポリネシアを目指す。
基本実話なので、
苦労を重ねた漂流も
それほどびっくりするようなエピソードはなかったけれど、
最後の最後に待っていた危機に対して、
航海中にはあまり活躍できなかったメンバーが、
いいところを見せるところに原作者?制作者?の優しさが感じられる。
恥ずかしながら『コンチキ号漂流記』は、
子ども向けの抄訳でしか読んだことがなかった。
子ども心に「コンチキ」というの響きがあまりカッコよくなくて、
いまひとつそそられなかったのだろう。
これを機に大人版を読んでみようか。
ちなみにヘイエルダールはノルウェイ人。
なのでメンバーも北欧系の人が多いのだけれど、
女子的にはみんな背が高くてイケメンで、
イケメンは長い航海でヒゲもジャになってもイケメン、らしいです。
エンディングのメンバーのその後のエピソードには、
ちょっと切ないものがありますね。
2012年のノルウェイ映画。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-10-19 11:28 | 映画で旅する | Comments(0)

アンヌ・ヴィアゼムスキーが死んだ。

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今朝の新聞の訃報欄。
フランスの女優、アンヌ・ヴィアゼムスキーが亡くなっていた。
70歳だったそうだ。
まだまだ若い。
僕が好きな女優ランキングで常に上位を争っている。
ちなみに対抗はアンナ・カリーナね。
ゴダールの『中国女』そして『東風』。
どちらも中国の文化大革命をはじめとして、
1960年代の世界情勢をよく知っていることが前提になっているので、
80年代半ばに20歳になるかならないかの僕には、
わからない部分もたくさんあったけれど、
映像の美しさ、
そしてアンヌ・ヴィアゼムスキーの魅力にはイチコロであった。
ちなみに僕が、女性の猿手(手を伸ばしたときに肘がぐいっと180度以上、逆「く」の字状に曲がるアレね)フェチになったのも、
この人のせい。
もちろん僕もリアルタイムで見たわけではない。
どちらの作品も実際にスクリーンで見たのは一度だけ。
アテネ・フランセのゴダール回顧特集のときだった。
今夜はDVDでひとり追悼上映でもしてみようか。
そういえばゴダールはアンナ・カリーナとも、
アンヌ・ヴィアゼムスキーとも結婚している(後に両方とも離婚)。
とんでもねえオヤジだな。
ご冥福をお祈りいたします。
東京都。2017年。
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by apolro | 2017-10-06 10:39 | 映画で旅する | Comments(0)