旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。
by apolro
カテゴリ
最新の記事
記事ランキング
以前の記事
ブログとサイト
マイナー鉄道とイタリアを愛する駄菓子さんのブログ
いつも旅ごころ

黒くて大きな動物たちと暮らす詩人姐さんのブログ
トチの贈り物

高円寺「清浄」のシェフ・melさんのブログ
melのブログ

高円寺のアートなブックバー「ブラインドブックス」のブログ
BLIND BOOKS

高円寺のヘビーユースな庶民派バー「GOODY」のサイト
Dram shop GOODY

廃墟&脱力系サイト「ポンチハンター」さんのサイト
ポンチハンター

航空フォトグラファーにして文章も達者な阿施光南さんのブログ
風の探検隊

旅と読書とイタリアと鉄道と。ikeさんのブログ
ike blog

*ブログ内の写真、文章の無断転載はお断りします。
最新のコメント
最新のトラックバック
www.whilelim..
from www.whilelimit..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
花の都市という異名を持つ..
from dezire_photo &..
祭壇画の秘宝「神秘の仔羊..
from dezire_photo &..
重要文化財・三重塔のある..
from dezire_photo &..
古代ローマの水道橋と旧市..
from dezire_photo &..
星を継ぐもの ジェイムズ..
from 粋な提案
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
ブログジャンル
ライフログ
画像一覧

<   2018年 01月 ( 15 )   > この月の画像一覧


2018年、最初の島へ。

f0217617_12332950.jpg
明日より久しぶりの島旅。
那覇からバスとフェリーを乗り継いで約3時間半。
乗り継ぎ時間が15分しかないのがちょっと心配だ。
書店で買ってきた地形図を見てみると、
島の中央部には水田が広がっている。
島なのに水には不自由していないのだろうか。
周囲に広がる青い海と水田という組み合わせが新鮮だ。
島の南端には絶好のロケーションを持ったキャンプ場もあるようだ。
そこで海を眺めながら泡盛を飲んだら気持ちよいだろうな。
東京都。2018年。
[PR]

by apolro | 2018-01-15 12:34 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

釣り具の『上州屋』高円寺店がひっそり閉店。

f0217617_10285827.jpg
釣り具の『上州屋』高円寺店が、
新年早々ひっそりと閉店した。
しばらく前から、
上州屋は都内の店舗を少しずつ店舗を減らしていたので、
いずれは……と危惧していたのだが、
現実のこととなってしまった。
釣り人口そのものはそれほど減少しているようではないので、
やはりネットショッピングに押されて、
売り上げが下がっていたのだろうか。
あるいはルアーやフライは活気があっても、
在来の? 各種エサ釣りは人気がなくなっているのだろうか。
昔はどこの街にも一軒くらい釣具屋があった。
おそらくはオヤジの趣味が高じたのだろう、
たいていは家族経営で、
あらゆるジャンルの釣り道具が駄菓子屋のように並べられていた。
そういった個人経営の店が、
やがて上州屋のようなチェーン店の台頭によって消えていき、
今度はそのチェーン店がネットショップによって淘汰されているのか。
しかし個人的にこれは痛い。
釣り竿やリールのような大物はまだネットで買えるとしても、
釣り糸やオモリ、ハリといった小物は、
ネットで買うには単価が安すぎるし、
現物も確認したい。
釣りに出かける前日に「あ、ハリ切らしてた!」と気づいたときにも、
わざわざ電車に乗って買いに行かなくてはならなくなった。
最も厳しいのがエサだ。
ミミズ、サシ、アカムシ、ブドウ虫といった生エサは、
買い置きしておくわけにもいかず、
どうしても直前の購入になる。
家から一番近い釣具屋は歌舞伎町の上州屋だろうか。
新宿歌舞伎町にミミズを買いに……、
なかなかシュールな行動である。
少なくとも、
「朝起きて天気がよかったから、エサを買って釣りに行こう!」
という気まぐれな行動はできなくなってしまった。
どうしよう。
東京都。2018年。

[PR]

by apolro | 2018-01-14 10:32 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

2018年銭湯行脚六湯目、野方『昭和湯』。

f0217617_11261412.jpg
今日は近所で銭湯行脚。
野方の『昭和湯』。
ここも家から至近。
歩いて10分もかからない。
先日出かけた銭湯『上越泉』からだって5分ほどの距離ではないか。
昔はそれくらいの密度で銭湯があっても不思議はなかったのだろう。
平成元年に2000軒近くあった都内の銭湯のうち、
現存しているのは600軒もないらしい。
本当に恐ろしいスピードで銭湯が消えている。
中野と高円寺界隈の早稲田通り北側は、
今でも細く複雑な道が迷路のように張り巡らされていて、
知らずに入り込むとけっこう迷いやすい。
このあたりは先の戦争でも空襲に遭わなかったのだそうだ。

f0217617_11263952.jpg
そんな小径をうろうろしつつ、
こんなところに銭湯なんてあるのかなあと思っていたら、
昭和の風情を持った平屋の向こう側に、
いきなり煙突がドカンと現れた。

f0217617_11271210.jpg
宮造りに煙突という佇まいは昔からのままのようだが、
入口は改装したのだろう。
レンガ張りの外壁に自動ドア。
なかに入ると内側は鏡張り。
番台ではなくて、
ロビーとフロントのような構造になっていて、
そこだけみると、
ちょっと昭和のラブホテルを思わせる。
脱衣所には昭和歌謡が低く流れていて、
森田公一とトップギャランの『青春時代』が、
なぜか心に沁みる。
浴槽に入ると正面を飾るのはペンキ絵ではなく、
タイルと使ったモザイク絵。
全画面を覆わんばかりに大きな鶴のような鳥が、
中央に輝く太陽へ向かってイカロスよろしく飛翔している。
お湯の温度は今年入った銭湯のなかでは一番低め。
熱い風呂があまり得意ではない僕でも、
出たり入ったりを繰り返さずに、
するっと肩までつかることができた。
湯船の中央には底から超微粒の泡がゴボゴボを湧きだしていて、
これがマッサージ効果があって身体によいらしいのだが、
その勢いが半端ない。
これで水面が「ビカッ!」とか光ったら、
底から怪獣エレキングが顔を出しそうですよ。
無理してその上にエイヤッと座り込んだら、
勢いに負けてバランスを崩し、
危うく溺れそうになった。
客層は意外に若め、
僕より年下が多い。
ずいぶん減ったとはいえ、
このあたりはまだ学生向けの風呂なしアパートが
残っているのかもしれない。
学生のころ、
トキタ君という友人がこのあたりに住んでいたことを思い出した。
卒業以来音信不通だけど、
どうしてるかな。
風呂から上がってビールを飲みながら、
フロントのおばちゃんと立ち話。
『昭和湯』という名前は、
その名の通りこの銭湯が昭和初期に創業したためとのこと。
時代が平成に変わったとき、
「平成」を関した企業やら会社やらがやたらに現れたが、
昭和のときも同じような現象があったのだろう。
僕が早稲田通りの反対側からやってきたというと、
「うちの煙突、早稲田通りから見えないでしょう? だから住宅を歩いていると、突然煙突が現れてビックリするかたが多いんですよ」
ハイ、僕もビックリしました。
東京都。2018年。
[PR]

by apolro | 2018-01-13 11:29 | 銭湯行脚 | Comments(0)

雑誌『山と溪谷』2月号が届いた。

f0217617_1143271.jpg
今月発売の雑誌『山と溪谷』で、
太平洋から日本海へ日本アルプスをはじめとする山々を
単独で縦走されたかたを取材させていただいた。
セクションハイクとはいえ、
70歳越えという年齢でこれを成功させるのは並たいていのことではない。
体力や経験値、計画性もさることながら、
それをやりきる気持ちの強さに圧倒された。
ふたまわり以上も年下でありながら、
「最近体力が落ちてきたなあ」と
いたずらに嘆いている自分を深く反省。
さあ、次はどこの山を歩こうか。
東京都。2018年。
[PR]

by apolro | 2018-01-12 11:45 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

マニアックな道具はカッコいいか。

f0217617_11383472.jpg
世の中には、
ある特定の職業の人だけが用いる
マニアックな道具というものがある。
そして、そういうマニアックな道具というのはえてしてカッコいい。
たとえば、
カメラマンがスタジオ撮影のときに用いる露出計。
現行品はほとんどデジタル表示だが、
これが昔ながらのアナログ式だったりすると
カッコよさはさらに跳ね上がる。
たとえば、
眼鏡をつくるときの検眼で使う、
やたら仰々しい検眼器。
あの何十種類ものレンズがセットになっている姿は、
見ているだけでため息がでそう。
たとえば、
カフェでエスプレッソを注文したときに、
ブシューッと盛大な音を立てるエスプレッソマシーン。
あ、そのときに粉をグイグイと押し込む、
小さな棍棒状の道具もカッコいいな(あれ、なんていう名前だ?)。
自分もそんな道具をなにか持っていないかと思案したところ、
思い浮かんだのがこれ。
カラーチャート。
印刷所に色を指定するときに使う見本帳だ。
シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエロー(黄)、ブラック(黒)を、
どれをどれだけ混ぜ合わせると希望の色になるかを知ることができる。
出版、印刷、デザイン関連の仕事で主に使うものだろう。
でも、きれいだけれどもあんまりカッコよくはないのは、
前述のものと違って、
これが金属でできていないからか。
赤瀬川原平さんが唱えていた「金属人類学」に属する問題なのだろうか。
そもそもこのカラーチャートも、
印刷のデータ入稿が基本になった昨今では、
出番もあまりないだろう。
仕事を始めたときからコンピュータの使用が当たり前の世代は、
もしかしたら使ったことすらないかもしれない。
そういう僕もすでに10年以上使っていない。
そんなに時間が経っちゃうと、
すでに退色が進んでいて、
本当の色が表示されているのかもアヤシイものだ。
でも。
だからといってなかなか処分する気になれないのも、
こういった道具の特性だろうか。
東京都。2017年。
[PR]

by apolro | 2018-01-11 11:50 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

2018年銭湯行脚五湯目、大塚『千代田湯』。

f0217617_9471317.jpg
風呂は直ったけれど銭湯行脚。
五湯目は大塚の『千代田湯』。
豊島区だけど千代田湯。
ここは以前に何度か前を通ったことがあり、
そのときも気になっていたのだが、
昼間どきでまだ営業していなかった。
場所は大塚と池袋の中間あたりで、
池袋から歩いても15分もかからないか。
山手線脇にクルマも通れないような
細い路地が入り組んだ古い住宅街の一角があり、
そんなところを迷うように歩いていると、
突然ドーンとこの銭湯が現れる。
脇にフォークリフト用パレットをはじめ、
木の廃材がたくさん積まれていることから、
この銭湯がいまだに薪で湯を焚いていることがわかる。
番台のおばちゃんに湯代を払えばそこはもう脱衣所。
貫禄のある格天井がこの銭湯の歴史を感じさせる。
洗い場に入るとまず目に入るのが壁のペンキ絵。
銭湯に描かれる山といえば富士山が圧倒的だが、
ここはなんと立山連峰。
しかも足元には波が打ち寄せている。
いわゆる「洋上アルプス」というやつだ。
さらに驚いたことに、
立山連峰の右脇には北陸新幹線も描かれている。
つまりこのペンキ絵が描かれたのはここ数年内のことだ。
お湯は日替わりでいろいろ変わるようで、
この日はなんと「ボジョレー・ヌーボー」の湯。
ヌーボーの季節はとうに過ぎたように思うが、
ちょっと葡萄色がかったお湯に入ってみると、
たしかにほのかにワインの香りがした。
さっぱりとして脱衣所で汗が引くのを待っていると、
そこは湯上がりジジババたちの社交場になっているようで、
女湯のほうからは、
「もー、なにもかもが高くてどうにもなんないわ」
「昨日なんかレタス買おうとしたら580円よっ。そんなの買えないでしょ!」と、
最近の物価高を嘆く声が高らかに響いている。
かたや男湯のほうでは、
「昨日パチスロに行ったんだけど、どうしてああやってスイッチを狂ったように叩くやつがいるかね。ああやるから機械が壊れちまうんだ」とパチスロ屋でのマナーを説いている。
帰り際にペンキ絵の理由を番台のおばちゃんに聞いてみたところ、
「せっかく新幹線が通るんだから、富山の人間が少しでも宣伝しないとね」とのこと。
つまりここ千代田湯のご主人が富山出身なのだった。
東京都。2018年。
[PR]

by apolro | 2018-01-10 15:19 | 銭湯行脚 | Comments(0)

銭湯上がりの赤提灯。

f0217617_11243192.jpg
お正月に銭湯通いをして、
ひとつ気づいたことがあった。
それは「銭湯を出たところに下がっている赤提灯には抗えない」
ということ。
東京の熱めの銭湯に入り、
多少のぼせ気味の身体を休憩室で休ませ、
いい感じに身体が水分を欲しがっているところに赤提灯。
これはもう圧倒的な破壊力だ。
1月2日に入った沼袋の『一の湯』なんて、
銭湯から出てふと首を右に向けたら、
そこにはあつらえたように赤提灯。
これはもしかしたら銭湯の一部として存在しているのでは。
強力さで知られるネオジム磁石ばりの吸引力で吸い込まれましたよ。
まずはビールを注文し、
一気呵成に飲み干す。
当然、うまい。
銭湯上がりのビールのうまさは、
山からの下山ビールのうまさに匹敵するのではなかろうか。
落ち着いたところでお品書きを確認する。
ポテサラや唐揚げといった居酒屋定番メニューに加えて、
ラーメンや炒飯といった中華メニューも豊富だ。
もしかしたら昼間からやっているのかもしれない。
そして「ラム肉串揚げ」「水餃子6個」という、
ちょっと珍しいメニューを発見。
どちら350円というお手頃価格。
そういえばカウンターに立っている愛想のよいお兄ちゃん、
流暢な日本語を話すが若干中国語の訛りがある。
尋ねてみるとやはり中国のご出身とのこと。
ははーん。
中国でラム肉や水餃子をよく食べるといえば、
ボクの30年前の知識によれば北のほうだ。
北京かハルビンか、あるいは内モンゴルか。
推理に推理を重ねたところで、
自信満々で「さてはお兄さん、あなた北のほうの出身だね?」と
尋ねたところ、
「ワタシは南のほう、福建省の出身デス」
全然違うんかーい!

f0217617_11252612.jpg
それでも出てきたラム肉も水餃子も、
小ぶりのものが小皿にたくさん盛られていて、
酒の肴としては最適な美味しさ。

f0217617_1125554.jpg
楊枝に刺して揚げられてラム肉のお皿には、
日本の七味とは違う材料で構成された
香辛料が添えられていて、
ちょっと新疆っぽい趣きでもある。
ビール1本のつもりがついついもう1本。
常連さんと思しきお客さんが、
「明けましておめでとう〜!」と元気に入ってきたところで、
すれ違うように店を後にした。
見知らぬ銭湯に入って、
偶然見つけた赤提灯で一杯やれば、
それだけでひとつの旅は完結する。
お店の名前は焼き鳥屋でもないのに、なぜか『仙鳥』。
東京都。2018年。
[PR]

by apolro | 2018-01-09 11:32 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

漫画『マタギ』を読んだ。

f0217617_116116.jpg
中学一年のとき、
石橋君という友だちがいた。
彼は大の矢口高雄漫画好きで、
当時出版されていた矢口高雄漫画をすべてを持っていた。
僕も『釣りキチ三平』くらいはそろえていたが、
それ以外の作品はまったく知らず、
彼からたくさんの本を貸してもらった。
なかには『おらが村』のように、
中一にはちょっと刺激が強い話もあったが、
総じて地元秋田の自然を叙情豊かに表現した物語ものが多かった。
この『マタギ』を読んだのも彼に借りたのがたぶん最初。
当時は「マタギ」と呼ばれる人たちの
カッコよさばかりに目がいっていたが、
あらためて読み返すと、
ずいぶんていねいにマタギ文化を取材したうえで
描いていたんだなと気づく。
子ども心にも、
マタギと、猟師やハンターがイコールではないこと知ったのは、
この作品のおかげではなかったか。
彼の真骨頂ともいえる、
野生生物たちの生態描写も細かく、
そして多岐にわたっている。
クマやカモシカはもちろん、キツネ、サル、
果てはバチヘビ(ツチノコ)やニホンオオカミまで!
クマやカモシカといった、
街中の子どもには縁遠い野生生物の生態についても、
僕はこの作品で初めて知ったのではなかったか。
知らず知らずのうちに僕は彼の作品で、
自然に関するさまざまなことを学んでいたんだなと再認識。
彼の書いたエッセイに『ボクの先生は山と川』というのがあるが、
さしずめ僕にとっては、
『ボクの山と川の先生は矢口高雄の作品』といったところか。
文庫ながら総頁800ページ越えという、
レンガのような造本も一見の価値有り。
製本屋、頑張った。
東京都。2018年。
[PR]

by apolro | 2018-01-08 11:16 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

今日の昼ごはん:七草粥。

f0217617_1358382.jpg
今日は七草粥の日。
そうはいっても、
正月だからって胃を酷使するほどご馳走は食べていないんだけれど。
無病息災を祈る意味もあるそうなのでそれはそれでよし。
ちなみに八百屋さんで売っている七草って、
どこで生産しているのかと思ったら、
なんと神奈川県の三浦半島らしい。
しかも今や全国的に一大産地なんだとか。
七つの植物を収穫期をぴったりそろえて育てるのは
なかなか大変そう。
出荷時期はもろにお正月にぶつかるしね。
そんな苦労もかみしめて、
いただきます。
東京都。2018年。
[PR]

by apolro | 2018-01-07 13:59 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

2018年正月風呂難民四湯目、中野『千代の湯』。

f0217617_1285454.jpg
朝方電話があった。
相手は給湯器の修理業者。
「遅くなりましたが、本日4時くらいにお伺いしますので」とのこと。
それを耳にしたとき、
「なんだよ、その時間帯に銭湯行こうと思ってたのに……」と、
一瞬、完全に本末転倒なことを考えていた自分に気づく。
そんなこともあって今日の銭湯行脚は暗くなってから。
場所は中野の『千代の湯』。
わが家からだと徒歩20分、
中野駅からなら10分といったところだろうか。
正月も明けて営業を再開した中野飲食店街を抜けてゆく。
『ゴルゴ13』のさいとうプロって
こんなとこにあったのかと思いながら大久保通りを東へ。
紅葉山公園の先をちょっと右に入ったところに千代の湯はあった。
破風造りで入口から男女別れる昔ながらのスタイルだ。
番台でお金を払うとすぐに脱衣所で、
その先が浴室。
洗い場が並びその奥に浴槽と、
こちらもシンプルそのもの。
先客は親子連れがひと組のみ。
もしかしたら銭湯道の先達が多い開店直後よりも、
黄昏時のほうが銭湯は空いているのかもしれない。

f0217617_129142.jpg
下駄箱もガラガラで七番の下足札をゲット。
浴室に入って身体を洗おうと桶を手にすると、
なんと木桶だ。
これまで入ったところはみんな
ケロリンのポリエチレン製桶だった。
自宅でも使っていたことあるけれど、
木桶って小まめに干さないとカビが生えるんだよね。
干しすぎると今度がタガが緩むし。
手入れ、大変だろうな。
熱めの浴槽に入り、
フーッと息をついて、
壁を見上げればペンキ絵は富士の高嶺。
脇に「西伊豆・雲見より」と書かれている。
いわれてみれば雲見海岸から見る富士はたしかこんなだった。
手前には夫婦岩もあったし。
そのまま高い屋根へ目線を移す。
銭湯の気持ちよさというのは、
広い湯船はもちろんそうだけれど、
この高い、開放的な空間も大きな要素なんだろうな再認識。
入浴後、
脱衣所でビールを飲みながら(この銭湯でもビールを売っていた!)、
番台のご主人に話しかける。
千代の湯の歴史はかれこれもう60年以上。
「そのころは周りはみんな畑だったよ」という、
ある意味ド定番な昔話に続き、
「脇を通ってる桃園川緑道(荻窪から神田川方面へ至る緑道)だって、当時はまだ川だったからね。澄んだ水が流れていたよ。ある年に大水が出て、あなたの腰くらいまで水があふれてね。それで土管が埋められて暗渠になっちゃった」
そんなきれな川が中野、高円寺界隈に流れていたのか。
「えっ、えっ、そこにはどんな魚がいました?」と
多少興奮気味に訪ねると、
「さー、そこまではわかんないねー」との答え。
……失礼しました。
前述のごとく、
この日わが家の給湯器は交換されて、
風呂難民生活は終わった。
けれどもこの数日ですっかり銭湯の魅力を知ってしまった
銭湯道白帯のおじさんは、
これからも週に一回くらいは銭湯行脚を続けようと思ったのだった。
東京都。2018年。
[PR]

by apolro | 2018-01-06 12:13 | 銭湯行脚 | Comments(0)