旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。
by apolro
カテゴリ
最新の記事
記事ランキング
以前の記事
ブログとサイト
マイナー鉄道とイタリアを愛する駄菓子さんのブログ
いつも旅ごころ

黒くて大きな動物たちと暮らす詩人姐さんのブログ
トチの贈り物

高円寺「清浄」のシェフ・melさんのブログ
melのブログ

高円寺のアートなブックバー「ブラインドブックス」のブログ
BLIND BOOKS

高円寺のヘビーユースな庶民派バー「GOODY」のサイト
Dram shop GOODY

廃墟&脱力系サイト「ポンチハンター」さんのサイト
ポンチハンター

航空フォトグラファーにして文章も達者な阿施光南さんのブログ
風の探検隊

旅と読書とイタリアと鉄道と。ikeさんのブログ
ike blog

*ブログ内の写真、文章の無断転載はお断りします。
最新のコメント
最新のトラックバック
www.whilelim..
from www.whilelimit..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
花の都市という異名を持つ..
from dezire_photo &..
祭壇画の秘宝「神秘の仔羊..
from dezire_photo &..
重要文化財・三重塔のある..
from dezire_photo &..
古代ローマの水道橋と旧市..
from dezire_photo &..
星を継ぐもの ジェイムズ..
from 粋な提案
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
ブログジャンル
ライフログ
画像一覧

今日のお昼ごはん:モツ煮込みの迷宮に陥る。

f0217617_12223596.jpg
先日つくった豚モツのトリッパ風パスタが
思いのほかうまくいったので、
調子に乗って今度はオーソドックスな味噌仕立てのモツ煮に挑戦。
しかし、なにかが違う。
たっぷり時間をかけて煮込んで、
もつはふっくら柔らかく仕上がっているし、
コンニャクにもしっかり味は染みこんでいるのだが、
なんだかコクが足りない。
あっさりしすぎ。
外で食べる美味しいモツ煮とはナニカが違う。
そう簡単に美味しいモツ煮ができてだまるかといわれれば、
まさにその通りなのだが。
原因はなんだろう。
もしかして、臭みが出るのを怖れるがあまり、
下ごしらえで、過度に洗いすぎちゃうのはよくないのか?
コクにつながる脂肪まで流してちゃっているのか?
モツ煮込みの道は、まだまだ長い。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-19 12:23 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

『ゾンビ・パラサイト』を読んだ。

f0217617_1125212.jpg
恐ろしい本を読んでしまった。
その名も『ゾンビ・パラサイト』。
タイトルに「ゾンビ」とついても、
ホラーやミステリーの類ではない。
れっきとした生物学の本。
世の中には寄生生物と呼ばれる生き物がいますね。
人間だったらギョウ虫やサナダムシあたりが有名です。
そういった寄生生物は、
たいてい宿主の体内に寄生し、
宿主から栄養をかすめて生きているわけですが、
なかにはそれだけではなく、
宿主を操る寄生生物というのがいるわけです。
比較的有名なのが、
カマキリに寄生するハリガネムシ。
あやつは自分が次の宿主である魚類に寄生するために、
カマキリを操って川に飛び込ませるのです。
このハリガネムシの件は、
僕も以前から知っていたのですが、
そんな不気味な寄生生物が実はもっとたくさんいるのだそうです。
アリに寄生するある種の寄生生物は、
次の宿主である牛に移行するために、
アリを牧草の上のほうに登らせて、
落ちないように顎でガッチリと牧草を噛ませたうえで絶命させるとか。
また、寄生バチの一種はテントウムシの体内に産卵、
幼虫はテントウムシの内部を食べて成長、
テントウムシが死ぬ直前に外に出てサナギになる。
ここまではまだいいのです(よくないか)。
恐ろしいのはその直後、
死ぬ寸前のテントウムシは、
どういうわけかサナギの上に覆い被さって、
守るように死ぬのだそうです。
どうして。
寄生生物はもう外に出てしまったのに……。
そしてこの本の一番怖いところは、
こういった寄生生物による宿主のコントロールが、
人間にも行われている可能性を示唆していること。
ひー。
本書を読んだあとでも、
あなたの行動は自分の意志によるものだと断言できますか?
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-18 11:27 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

生まれて初めて、渋谷の『109』に足を踏み入れた。

f0217617_10423672.jpg
人生50余年にして、
初めて渋谷にある『109』という建物に足を踏み入れた。
109といえば聞くところによるとギャルファッションの聖地らしい。
そんなところにおじさんがなんの用か?
すぐさまそんな疑惑を持たれそうだが、
ちょっと待ってくれ。
そういうことではない。
たまたま渋谷で公開中の映画を観に行こうと思った際に、
割安の前売り鑑賞券をまだ買えるのではと思い、
渋谷駅界隈にそんなチケット屋はないかと捜したところ、
件の109の2階にあることが判明したのである。
店内はギャルだらけで、
ディズニーランドさながらの
エレクトリカル「ギャル」パレードみたいな様相だったらどうしようかと
若干ビビリながら入ったのだが、
もちろんそんなことはなく、
思っていたよりもおとなしめ。
ただし並んでいるテナントはガールズブランドばかりで、
おじさんは異物以外のなにものでもないのだが。
2階へ上がるエスカレータで前に立っていた女子ふたりは、
「渋谷、何回目?」
「けっこう来てる。6回目かなあ」などと
意外とかわいい話をしている。
さて2階に辿り着き、
案内図で確認しながら最短距離でチケット屋を目指す。
下着売り場とかに遭遇したら大変だからね。
ところが案内図に従っていくと目の前には外へとつながる扉が。
「? どういうこと?」と思いつつその扉を開くと、
そこには屋外で別ブースになっているチケット屋が。
そしてその脇には外階段が!
あっれー、
これ、109に入らなくても来られるんじゃん!
これじゃあ、
ただ単に興味本位で109に入ってみたかったスケベおじさんじゃん!
コソコソとチケットを入手するやいなや、
慌てて外階段から逃亡した次第であった。
しかし平日の昼間だというのに、
渋谷のあの喧噪はいったいなんなのだろうね。
せめて写真は、
同じ都会でも人影のない静かなものを。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-17 10:55 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

今日の昼ごはん:ブリ大根。

f0217617_13472294.jpg
前日の夕方、
魚屋でブリが安売りだったので、
それと大根を買ってきてブリ大根。
ブリはザルの上で熱湯をかけて臭みを取り、
大根は別に米のとぎ汁で下ゆで。
あとは醤油、酒、みりん、水でコトコト煮ていくだけ。
弱火で長時間料理するっていうのは、
自宅で仕事をしている人は、
仕事と掛け持ちできていいですね。
小一時間煮たら、
そのまま一晩寝かせれば、
最後は時間がよい仕事をしてくれます。
一度煮汁に出てしまったブリや大根の旨味が、
また帰ってきてくれるというか。
手間は一緒なので、
大きな鍋で大根一本分煮てやった。
何日かはブリ大根が続くことでしょう。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-16 13:49 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

映画『海は燃えている』を観た。

f0217617_10532963.jpg
映画の舞台はイタリアの離島・ランペドゥーサ島。
ベラージェ諸島に属し、
さらにはシチリアのアグリジェント県に属する
面積20平方キロほどの小さな島だ。
以前シチリアを訪ねたときに、
ついでにいけないものかとちょっと考えてみたのだが、
甘い甘い。
シチリアからは200キロ以上南西に離れ、
逆にアフリカのチュニジアまでは100キロほどの距離。
しかもその間にはマルタ共和国という、
別の国まである。
とてもとても「ついでに」行ける島ではなかった。
近年、この島の地理的な理由から、
アフリカから膨大な数の難民が命がけでやって来る。
その数は、人口5500人ほどの島に、
年間50000人以上。
辿り着けなかった人も含めればいったいどれだけの数になるのか。
島には巨大なレーダーが設置され、
ひとたび救難コールがかかれば、
救命艇、ヘリコプターで救助に向かう。
いっぽう、島には島の日常がある。
子どもは学校に行き、
母は食事をつくり、
父は海に漁に出る。
島の日常。
そこには難民との接点はまったくない。
唯一、難民を治療したり、
ときには検死をする島の医師をのぞいて。
このドキュメンタリー映画は、
淡々とそんな島の日常を描き続ける。
ランペドゥーサ島の現状は、
イタリアであり、
ヨーロッパであり、
日本であり、
世界だ。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-15 10:55 | 映画で旅する | Comments(0)

『貧困旅行記』にあった犬目宿を訪ねて。

f0217617_11353870.jpg
扇山からの下山路は犬目宿を目指します。
というより犬目宿に興味があったので扇山に登った、
といったほうが正しいでしょう。
犬目宿は旧甲州街道に設けられた古い宿場町。
漫画家のつげ義春が『貧困旅行記』のなかで、
二度も目指したのにいけたかどうか定かでないと記している集落で、
一度行ってみたいと思っていました。
けれども歩いてそこだけ目指すのもなあと思い、
山とセットにしてみたわけです。
彼が歩いたころはいざ知らず、
GPSが世界を網羅する現代において、
車道が通じているのに行けない場所なんて、
残念ながらそうそうないでしょう。
下山路の分岐にさえ、
しっかり「犬目」と明記されておりました。
下ること1時間。
県道に飛び出して、
f0217617_1136371.jpg
そこから数分で犬目宿は現れました。
それまで山腹にうねるようにつけられていた道が、
急に真っ直ぐと延び、
周囲には肩を寄せ合うように軒を連ねています。
日曜日だというのに車の往来も少なく静かなものです。
この界隈を通る車のほとんどは中央自動車、
あるいは下を抜ける新しい甲州街道を通るのでしょう。
宿のちょうど真ん中に、
最近立てられたと思しき「犬目宿」の石碑があり、
その後ろに控えるように、
集落で唯一の商店「犬目直売所」がありました。

f0217617_1137593.jpg
こんにちはと声をかけて入ってみると、
なかには店番のおばちゃんがひとりと、
茶飲み話に来たのであろう近所のおばちゃんがもうひとり。
店内には畑で穫れた野菜や手作りの漬け物、
ゆずジャムなどが並べられていました。
「山からの帰りですか?」と訪ねられたので、
「はい!」と答えると、
「冷えたビールもありますよ」とのこと。
さすが山帰りがなにを欲しているかわかってらっしゃる!
ビール片手に店内の椅子に座らせていただき、
犬目宿の話をうかがっている間にも、
「並んでいる漬け物の試食品、肴代わりに食べてね」と
次々にすすめてくれます。
どれも美味しく、
しかも100〜200円程度という安さ。

f0217617_11373790.jpg
これは買って帰らないわけにはいかないでしょう。
ちょうどビールが空きそうなころに、
新たな登山者が店にやってきたので、
入れ替わるように犬目宿を後に。
旧甲州街道を鳥沢駅を目指して歩きだしたのでした。
山梨県。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-14 11:41 | 旅の日々 | Comments(0)

日曜日の扇山。

f0217617_11505040.jpg
休日の山は混み合っていることが多いので、
ひとりのときは敬遠していたのですが、
このところ土日に出かけてみたところ、
それほど混雑しているわけでもないようです。
登山人口、減ったか?
というより著名な山に人が集中しているのでしょうね。
というわけでこの日曜日は山梨県の扇山。
ちょっと遅寝をしてしまい、
家を出たのは9時半過ぎでしたが、
それでも昼前には歩きだせましたよ。
ちなみに最寄り駅の中央本線鳥沢駅で、
登山姿で下りたのは僕ひとり。
やがて見えてきた扇山は、
その名のごとく扇を広げたようなたおやかな山。
小一時間の車道歩きの末に、
あるはずの登山口がなかなか見つからず、
あちこちをうろうろ。
このルートは地形図には描かれておらず、
手元にある登山地図には描かれているのだけれど、
その登山地図も5年前に発行されたものなので、
もしかしたら道型が変わっているのかもなあ、
最悪林道散歩で終わっちゃうかもなあ
などと考えながら歩いていたら、
林道終点の手前にようやく現れましたよ登山道が。
といってもそこにも指導標はなく、
たまたまトレラン姿のお二人が降りてきたのでわかったという次第。
道自体はしっかりしていたので、
もっぱら下山に使われる道なのかもしれません。
地図は常に最新のものを、ですね。
そこからは登り一辺倒の道を一歩ずつ一歩ずつつめていきます。
ひと月ほど山から離れていたせいでしょうか。
いつものより息があがりがち。
やがて尾根に出たところで、
ここまでくれば頂上まではあと少しと楽観視しましたが、
扇山の名のとおり、
尾根上には起伏が多く、
ニセのピークにだまされることも二度三度。
途中、脇の草むらから突然「バキバキバキッ!」という音が聞こえ、
思わず身構えたところに現れたのは一頭の大きなシカでした。
こっちも驚いたけどシカもたまげたのでしょう。
猛ダッシュで斜面を下っていきました。
やがて着いた広い頂上には先行者は数人のみ。

f0217617_11513094.jpg
ここから眺める富士山は絶景とのことでしたが、
残念ながら空気の透明度が低く望めず。
おにぎりをかじり、
ひとしきり周囲の山々を
地図を片手に同定してみたあとはしずかに下山。
山梨県。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-13 11:54 | 旅の日々 | Comments(0)

梅もいよいよ散り際。

f0217617_9361550.jpg
長いこと庭の片隅に彩りを添えていてくれた梅も散り際。
お疲れさまでした。
ほのかな香りを漂わせながら、
少しずつ咲いて、
少しずつ散っていくのが梅の特徴ですね。
でもあと10日ほどもすれば、
今度は桜が咲きはじめるとのこと。
季節はうまいこと回っているんだな。
まあ、桜が咲いたとしても、
実際に暖かさを感じるのはしばらく先なんだけれど。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-12 09:38 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

『新編 溪流物語』が届いた。

f0217617_11521227.jpg
編集のお手伝いをさせていただいた、
山本素石さんの『新編 溪流物語』(山溪文庫)の見本が届いた。
山本素石さんは昭和の渓流釣り文学を数多く残しており、
著書も何冊もあるが、
今回のこの本はそんななかから、
よりすぐりを選んだ傑作集。
古きよき山村の、
そして渓流の姿が鮮やかに蘇ってくる。
校正を読んでいるときも、
語られている場所に行きたくなって仕事を中断、
地図で机上の旅をすることも少なからずあった。
もちろん、いまでは当時の面影が
残っていることのほうが奇跡だとは思うけれど、
それでも本書で語られた場所を片っ端から歩きたくなってしまうという、
重篤な副作用に今も悩まされている。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-11 11:53 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

佐渡島を遠く眺めて。

f0217617_1025545.jpg
これまで北は利尻島から南は波照間島まで、
いろいろと国内の島を旅してきたが、
どういうわけか佐渡島には行ったことがない。
理由のひとつとしては、
東京からだと、
その気になればいつでも行けるという安心感があるのだろう。
そしてもうひとつは島としての大きさ。
東京23区よりも大きなその面積は、
僕の物差しでは、
島というにはあまりある規模だ。
そんなこの島に、
かつて山釣りの楽園があったという。
島の北部、大佐渡山地には標高1000メートルを越える山が聳え、
そこからは周囲の森からの栄養を湛えた
豊かな川が海へと向かって流れていた。
そこにはイワナやヤマメといった渓流魚があふれるように泳ぎ、
にもかかわらず島の人々は彼らにはまったく無頓着だった。
それはそうだろう、
周囲は豊穣な日本海に囲まれているのだ。
漁労の場所としてあえて山中の川を選ぶ必要はない。
そんな島に数十年前、
本州の釣り人が訪れ、
そして楽園を「発見」した。
コロンブスの新大陸発見よろしく、
彼の報告を受けた大勢の釣り人が佐渡島に殺到、
そして楽園は消えたという。
もちろんそれ以外にも、
度重なって行われている河川工事の影響も大きかったのだろう。
楽園はいまどうなっているのか。
わずかでもその残滓は見られるのか。
最近、脈絡なく読んだ何冊かの釣り紀行に、
佐渡島に関わる記述があった。
それを読むかぎりでは、
伝説はすでに伝説でしかないようでもあり、
そのなかにはまだ生ける伝説も残っているようでもある。
そろそろ佐渡島に赴くときが来たのかもしれない。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-10 10:29 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

映画『コマンダンテ』を観た。

f0217617_1118489.jpg
昨年の暮れにフィデル・カストロが亡くなった際に、
近いうちにぜひ観なければと思っていた映画、
『コマンダンテ』をようやく観た。
『プラトーン』や『JFK』で知られるオリバー・ストーンが、
フィデル・カストロに対して行った
30時間におよぶインタビューをもとにつくられた
ドキュメンタリー映画。
キューバ革命の成功以降、
フルシチョフやニクソンといった
超大国家のリーダーたちとの出会いとその印象、
世界が破滅しかけたキューバ危機、
そして盟友であるチェ・ゲバラとの別れなど、
彼とキューバが直面したさまざまなできごとについて、
ときには執務室で、
ときには街中で、
そしてときには食事をしながら、
忌憚なく語ってゆく。
彼は自分の銅像を造ったり、
自伝を書くことを許可していなので、
彼の生の言葉を聞けるのは、
実はとても貴重だったりする。
ちなみに若いころに好きだった女優は、
ソフィア・ローレンだとか。
なんだかわかるなー。
「私は自分自身の独裁者で、国民の奴隷である」
という有名なことばは、
ここでも語られていました。
この映画が公開されたのは2003年のサンダンス映画祭でのこと。
その後、全米でも公開される予定だったが、
圧力がかかり上映中止に。
僕がキューバを訪れたのは、
この映画が撮られる2年前のこと。
カストロが元気なうちに
キューバを訪ねてみたいという思いが強かった。
映画に映り込むハバナの街の様子や人々の息づかいは、
当時とさほど変わりはなく、
穏やかで自由な空気にあふれていた。
まあ、たしかにモノはあまりなかったけれど。
彼の死とニアミスするように誕生した
アメリカのトランプ大統領。
もしカストロが生きていたら、
かの大統領をどのように評したことだろう。
2003年のスペイン映画。
[PR]

# by apolro | 2017-03-09 11:20 | 映画で旅する | Comments(0)

達成感半分、挫折感半分の照明修理。

f0217617_11383928.jpg
もう20年以上使っているインド製の照明器具。
傘の部分はラクダの革製なのだとか。
ひもで引っ張って点灯させる方式って、
だんだん見なくなってきたような気がする。
そのひもで引っ張る部分が反応しなくなってしまい、
こんなの分解すればすぐ直せるじゃろうと開けてみたのはいいが、
意外に複雑な構造で、
何度試しても完治せず。
なのでその部分の修理はあきらめ、
かさ以外を押し入れに放り込んでいた
ボタン点灯式のジャンクと全交換。
最近は素人が手を出せる家電が少なくなっているので、
修理できたことはうれしいのだが、
なんとなく、
達成感半分、挫折感半分といったところで複雑。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-08 11:39 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

今日のお昼ごはん:豚モツのトリッパ風ペンネ。

f0217617_13333318.jpg
豚モツが食べたくなったので、
肉屋で下ごしらえすみのやつを購入。
主食でいだくためにはということで、
トリッパ風にしてペンネとからめてみました。
トマト缶と一緒に2時間ほど煮込んだら、
モツの旨味と甘みがたっぷり出て、
それがトマトソースと渾然一体となって、
こりゃ美味い。
煮込み時間というのはやっぱり大事なんだなということを
再確認した次第。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-07 13:34 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

蔵書のモンダイ。

f0217617_11371354.jpg
日々増えつつある本の山を解決するために、
家の壁という壁に書棚を作りつけて対処してきたのだが、
それももはや限界。
フリーの壁はなくなり、
いよいよ床を占拠しはじめるという、
最悪の事態に突入してしまった。
残る手段は処分、ということになるのだが、
そこにもさらなる問題が。
まだ手をつけていない本がかなりあるのだ。
だったら早く読めという話だが、
図鑑をはじめとする資料性の高い本や、
今後の仕事に関係するかもしれない本など、
一度読んだからといって、
即処分できるものではないものも少なからずある。
つまりこの場合、
最もやっつけやすいのは小説、ということになる。
小説を二度読みすることって少ないからね。
さらに小説のなかでも、
あんまり期待できなさそうな、
思い入れのないものから読んでいったほうが、
読後に情が湧く可能性も低くて安心だ。
よし、その方針で本の山を取り崩していこう。
だがしかし、ちょっと待て。
このやりかただと、
数多ある本のなかから、
つまらなさそうな、
しょうもなさそうな本から読み進めていくことにならないか?
残りの人生を考えたら、
それは得策ではないのではないか。
ああ、蔵書の問題は悩ましい。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-06 11:40 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

酒と浦和と僕と。

f0217617_11513130.jpg
実家は浦和にあるのだが、
そこへ引っ越したのは僕が中三のときのこと。
高校は都内に通い、
大学に入ってからはろくすっぽ実家には近寄らなかったので、
浦和という街に対する思い出はほとんどない。
せいぜい巨大な本屋・須原屋くらいか。
あ、あともちろん浦和レッズもね。
先日、実家に行った帰りに、
浦和駅まで出たので、
ちょっと酒場探索。
おおぜいでワイワイやる店はあっても、
ひとりで静かに飲める店って意外と見あたらない。
そんなとき、
ふと居酒屋研究会の太田和彦さんが
紹介していた店があったことを思い出し、
辿り着いたのが「おがわ」。
住宅街と公園に囲まれた一角にあって、
こりゃあ駅のまわりを歩いているだけじゃあ絶対見つからないな。
時間的に開店直後ということもあって、
僕が露払いのようだ。
全国各地の日本酒を豊富に揃えていて、
もちろん埼玉は蓮田の銘酒「神亀」もあったが、
それよりも品書きの先頭に書かれていた
「旭正宗」というお酒が気になったので注文。
聞けば地元浦和の酒蔵なのだそうだ。
肴のほうも酒が進みそうなものが多く並んでいたが、
ひとりではそれほど種類を頼めるわけもなし。
ここは厳選して、
「生しらすの沖漬けゴルゴンゾーラ添え」と「牡蛎の味噌漬け」を。

f0217617_11521540.jpg
ね、酒飲んじゃいそうでしょ。
鎌倉あたりの名物で、
いつか食べてみたいと思っていた生しらすの沖漬けを、
まさか海なし県の埼玉で食べられようとは。
結局、酒→肴→酒→肴→酒→肴……の無限循環地獄に陥り、
一杯のつもりが三合も飲み、
フラフラと浦和の街をあとにしたのだった。
いい街じゃないか、浦和。
埼玉県。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-05 11:54 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

映画『ひつじ村の兄弟』を観た。

f0217617_11482882.jpg
舞台はアイスランド西部。
隣の家に住みながら、
もう40年も言葉を交わしたことのない羊飼いの兄弟が住む小さな村。
ある日、村の羊がスクレイピーという
致死性の伝染病に感染していることがわかり、
全頭殺処分の決定が出る。
頑固は兄はその決定に抗い、酒に溺れ、
冷静な弟は率先して決定に従うが、彼にも秘密があって……。
そんな決して明るいとはいえない物語が、
溶岩地形と牧草地、そして雪に覆われた
アイスランドの美しい風景のなかで展開してゆく。
この映画、日本語の予告編を観たら、
本編とは全然異なるニュアンスで紹介されていて、
まるで北欧の田舎を舞台にした、
ほのぼの映画のようで笑ってしまった。
まあ、監督も役者も日本ではあまり知られていないうえ、
こんなに重たい話だとわかったら
客足も延びないだろうからという判断なんだろう。
さすがにこの映画では涙腺緩むシーンはないかと思えばさにあらず。
アイスランドの風景が懐かしくて懐かしくて、
ちょっと危なかった。
アイスランドに行ってまだ1年も経っていないというのに。
登場人物がみんな、柄が特徴的なアイスランドセーターを
着ているんだけれど、
これも映画的な演出ではない。
実際に現地でも若者もおじいちゃんもよく着ていたな。
2015年に公開されたアイスランド/デンマーク映画。
2017年。東京都。
[PR]

# by apolro | 2017-03-04 11:51 | 映画で旅する | Comments(0)

もしかしたら珍しい風景?

f0217617_1127113.jpg
高円寺の中通り商店街。
あまりにも見慣れた光景で、
もはやなんにも思わなくなっているけれど、
古書店と風俗店が隣り合っている街並みって、
もしかしたらけっこう珍しいのではないだろうか。
誰が誰に文句をいうわけでもなく、
人間の多種多様な欲に忠実な街。
住宅街に忽然と、
一軒だけラブホテルがあったりもするしね。
いい街だ、高円寺。
東京都。2017年
[PR]

# by apolro | 2017-03-03 11:27 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

『漂流ものがたり』展へ行った。

f0217617_1132113.jpg
国立公文書館で催されている企画展『漂流ものがたり』展へ。
これは過去に国外に漂流してしまった日本人たちの足取りを、
公文書館が所蔵する古文書から振り返るというもの。
井上靖の『おろしや国酔夢譚』のもとになっている
大黒屋光太夫のアリューシャン列島への漂流や、
鳥島に漂着のうえアメリカ船の救助されたジョン万次郎、
同じく鳥島へ漂着するものの、
12年の無人島生活を経て
ついに帰国を果たした土佐の長平
(こちらは吉村昭の『漂流』で知られていますね)
といった有名どころはもちろん、
それ以外にもベトナムや台湾などに流れ着いた日本人など、
僕があまり知らなかった漂流者たちの記録もあって興味深い。

f0217617_11381453.jpg
これは長平たちの話をもとに作成された、当時の鳥島の地図。

f0217617_11383138.jpg
こちらは2カ月あまり太平洋を漂流ののち、アメリカ船に救助された彦象の話しをもとに描かれた『巨大な鰐鮫に遭遇す』の図。

この企画展のユニークなのは、
漂流した日本人にかぎらず、
日本に漂着した外国人や、
品川に漂着したクジラ、
果ては一部では日本人と異星人のファーストコンタクトの記録
ではといわれる「うつろ舟」の記載がある
『弘賢随筆』も展示されているところ。

f0217617_11391635.jpg
一部で超有名な「うつろ舟」の図。UFOを思わせる舟のなかには異人の女性がひとりだけ乗っていたとか。

もちろんここに紹介されているのは、
あくまでも記録に残っているものだけであり、
これ以外にも、
今日に至るまで誰にも知られぬまま、
漂流先で生きることを決意したり、
無人島で客死した人も数多くいたのでしょう。
そんな有名無名の冒険者たちに敬意。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-02 11:40 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

小さな書店のある街並み。

f0217617_11335131.jpg
なんだか久しぶりに見かけた気がする。
独立系の小さな書店。
看板建築の店舗も雰囲気よし。
昔は都内のどこの駅にも一軒はこんな書店があって、
ジジババで経営していることが多かった。
僕も子どものころから、
親が買い物している間の
立ち読みスペースとしても愛用させてもらいました。
ときにはコツコツ貯めた1円玉貯金で、
500枚の1円玉を持って『怪獣怪人大百科』なんかを買いにいった。
今から考えると、
あのときよく大量の1円玉を受け取ってくれたな。
同じ商店街の人はここで雑誌なんかを予約して、
当然、書店の経営者は同じ商店街で買い物する。
そんな相互扶助が成り立っていたのでしょうね。
今でもこんな書店が頑張っていられる商店街は健全だな。
そしてどういうわけかこういう書店は、
エロ本のラインナップが大充実していたんだよなあ。
いや、写真の書店がそうだというわけではないけれど。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-03-01 11:35 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

今日のお昼ごはん:菜の花炊き込みご飯と生海苔の味噌汁。

f0217617_13265121.jpg
暖かくなったと思ったらまた冬へと逆戻り。
そんな日の繰り返しなので、
ここは食卓から春を迎えにいこう。
菜の花の炊き込みご飯は、
最初から炊き込むよりもゴマ油で軽く炒めてから、
最後にご飯に混ぜ込んだほうが、
菜の花の香りも色も引き立ちますね。
生海苔は最近いつでも手に入りやすくなってけど、
冷凍保存技術でも向上したのでしょうか。
それでもやっぱり本来の季節になると食べたくなります。
昔、キノコ栽培農家を訪ねたときに、
農家のおじさんが、
「エノキもシメジも菌床栽培なので通年安定して生産できるけれども、やっぱり一番売れるのは秋なんだよね」
といっていたのを思い出しました。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-02-28 13:27 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

映画『シング・ストリート』を観た。

f0217617_1222297.jpg
舞台は1985年、アイルランドのダブリン。
街は不況のどん底で、
高校生の主人公・コナーの父は職を失い、
母のパートでなんとか食いつなぐ状態。
コナーも学費の安い、しかしガラの悪い高校への転校を余儀なくされる。
そんななか、やはり大学を中退せざるを得なかった
兄の影響を受けた主人公は音楽に傾倒し、
そしてお約束である「好きな女の子にいい格好を見せたい」
という理由からバンドを組む……。
1985年という時代設定からもわかるように、
劇中には『デュラン・デュラン』や『ザ・キュアー』『ジャム』『ホール&オーツ』といった曲が流れてきて、
あの時代を経験した人なら懐かしさに目頭が熱くなるでしょう。
コナーのお兄さんが、
ポイントポイントでイイことを言うんだ。
「ロックをやるなら覚悟を持て。冷笑を怖れるな」とかね。
そして海を挟んでわずか50キロしか離れていない英国を夢見て、
「あそこに行けば夢が叶う」と信じていた、
ダブリンの少年たちの気持ちに切なさと共感を感じてしまうんだな。
まあ、見終わって思ったのは、
やっぱりお兄さんがいると、
音楽にかぎらずいろいろ参考になっていいねということと、
僕も若いころに一度くらいバンドをやってみても
よかったかなということでした。
まあ、楽器はなあんにもできないのですが。
東京都。2017年。

[PR]

# by apolro | 2017-02-27 12:04 | 映画で旅する | Comments(0)

酒場幻談。

f0217617_10515748.jpg
あれは僕がまだ高円寺に越してきたばかりのことだから、
もう20年以上も前の話だ。
この街には個性的な酒場が多く、
しかもそこから歩いて帰れるようになったのがうれしくて、
毎日のように次から次へと知らない店をのぞいていた。
そんなある日、
庚申通りに見知らぬ店を発見。
庚申通りというのは、
高円寺の北口では一番大きな商店街といってもよく、
高円寺駅前の純情商店街を抜けた先からクランク状に入ると、
まっすぐ早稲田通りまで延びている。
その通りを半分以上歩いた右手に、
人しか入れないような小さな路地があった。
こんなところにこんな道、
気がつかなかったなあと不思議に思い、
足を踏み入れてみた。
けれどもその路地はすぐに行き止まりになり、
その突き当たりには一軒の小さな古い酒場があった。
つまり路地はその店専用なのだった。
少し不安だったが、
高円寺の酒場でぼられたという話も聞いたことがなかったので、
勇気を出して暖簾をくぐってみた。
店はカウンターだけのこぢんまりとしたつくりで、
5人も入れば満席といったところ。
カウンターの向かいに立ったおばちゃんは、
初めての僕にも愛想よく応対してくれた。
まだ早い時間のせいか客は僕ひとり。
聞けばその女性は沖縄の出身とのことで、
僕が「高円寺には沖縄料理の店がいくつもありますね」と話しかけると、
「みんな大きな店で立派だねー。うちはこんなだけど」と、
笑いながら、
ちょっと自嘲気味に答えてくれた。
そこでビールを2本くらい飲んだのではなかったか。
小一時間滞在の後、
お会計をしてもらって店を出た。
そのころはまだまだ知らない店を探索するのが楽しくて、
しばらくはその店を訪れることはなかった。
2〜3年したころだろうか。
急にあの店のことを思いだし、
あのおばちゃん元気かなと思って、
行ってみることにした。
しかし。
その店がなかったのである。
店を閉めたとか、店が変わったという話ではない。
なぜなら店舗はおろか、
そこに至る路地ごとそっくり消えていたのだ。
周辺には新たに区画整理がされたような気配もない。
そのへんを何度も行き来して、
あの路地を捜してみたのだがやっぱりない。
しかたがないので、
近所の別の店に行って、
ビールを飲みながら考えた。
あの店どうしちゃったんだろう。
店をたたんで沖縄に帰ったのだろうか。
でもそれならあの店舗、路地はどうなった?
いや、まて。
そもそもあの店は本当にあったのだろうか。
入ったのはたしかまだ一軒目だったから、
そんなに酔っ払っていたとは思えない。
夢と現実が混濁してしまったのか。
それにしてはおばちゃんとの会話が生々しすぎる。
あるいは狐狸の類に化かされたのか?
狐はともかく、
狸は高円寺でも見かけたことはあるが、
あの日、帰ったあとに財布から葉っぱ出てきた記憶もない。
結局いくら考えても答えは見つからず、
少しずつ押し寄せてくるアルコールの波にのまれ、
やがて記憶の海に沈んでいった。
しかし、いつかまた、
不意にあの路地が現れるのではないか。
そしてなにごともなかったように、
あのおばちゃんが笑顔で迎えてくれるのではないか。
今も夜の庚申通りを徘徊するたびに、
そんなことを考える。
東京都。2017年。

[PR]

# by apolro | 2017-02-26 11:03 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

レース鳩と鳩遣いのおじさん。

f0217617_1172828.jpg
中野駅界隈ではちょっとした名物になっている、
レース鳩の群れと鳩遣いのおじさん。
足元の警察学校跡地が公園に再開発されてからは、
見上げる場所が増えて、
なおさらよく眺められるようになりました。
ビルの屋上に立つおじさんは、
いろいろな色の旗を振っていて、
それが合図になっているのか、
鳩たちはその上空をぐるぐると飛んでいます。
レース鳩といえば、
昔『少年チャンピオン』で連載していた
『レース鳩0777(あらし)』という漫画がありましたね。
作者は動物漫画の先駆者・飯盛広一さん。
それ以前には『少年ジャンプ』で、当時の上野動物園の園長だった、
西山登志雄さんをモデルにした
『ぼくの動物園日記』という作品も描いてました。
大空を舞う鳩たちの姿を見ていたら、
なんだか急に読みたくなってきたけれど、
今、復刻版って出てるのかなあ。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-02-25 11:09 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

1985年、西ベルリンからの脱出。

f0217617_10472596.jpg
1985年8月。
東ベルリンでビザやらドイツ語の問題やらをなんとか突破した僕は、
人生で初めて西側ヨーロッパの都市であるベルリンに辿り着いたが、
そこに長居することはできなかった。
なぜなら、お金がなかったから。
このベルリン行きの旅は、
日本を出たときにはまったく違う計画だった。
当初の予定では香港からフェリーでマカオ、広州に入り、
そこからフェリーを乗り継いで東シナ海沿岸の都市を北上、
大連まで辿り着いた後は、
できるだけ北朝鮮国境の近くを目指す。
そして帰路は香港から台湾に飛び、
フェリーで石垣島、沖縄本島、奄美大島、九州を経て
家に帰るというものだったのだ。
つまり東アジアのみで完結するはずの旅程。
それが北京からベルリンまでのチケットが
びっくりするような値段で買えることを知り、
すべての計画をキャンセルして
シベリア鉄道に飛び乗ってしまったのだった。
だから、ベルリンまで来ることはできても、
物価の高いヨーロッパにはとても長逗留はできない。
つまりベルリン到着以降は、
一刻も早く日本行きのチケットを入手して帰国することが、
最大にして唯一のミッションだった。
ところがベルリンから航空券は、
日本にかぎらずどこへ飛ぶのも高かった。
これは当時のベルリンが、
西ドイツの一部のようであってそうではない、
アメリカ、ドイツ、フランスという
戦勝国の共同管理地になっていたことに一因があったのだろう。
今になって調べてみると、
当時の西ベルリンに乗り入れていた航空会社は、
それら戦勝三国のナショナルキャリアに限られていたそうだ。
西ドイツのルフトハンザさえ乗り入れていなかったとは驚きだ。
鉄道もあるにはあったが、
やはり高い。
残された道はひとつ。
ヒッチハイク。
翌朝、僕は西ベルリン郊外にあるアウトバーンの入口で、
「FRANKFURT!」と大書きしたプラカードを手に立っていた。
ドイツ国内で一番航空券が安く買えるという、
希望の都市に想いをはせて。
写真は西ベルリンでようやく泊まれた安宿の窓から。
せっかく窓から写真を撮っているのに、
遠景ではなく下の風景をのぞき込んでいるのが、
我ながらそのときの不安感が現れていると思うのだが。
西ベルリン/西ドイツ。1985年。
[PR]

# by apolro | 2017-02-24 10:51 | 旅の日々 | Comments(0)

白濁のモツ煮込みに感動。

f0217617_115451.jpg
二度目に訪問した、
上野原駅前の大衆食堂『一福食堂』では、
前回気になった「モツ煮定食」を注文。
山梨県ということで、
てっきり甲府の鶏モツ煮みたいな
醤油ベースの甘辛仕立てが出てくるのかと思ったら全然違いました。
同じ甲州といっても、
笹子峠を挟んで食文化が変わるという説は本当かもしれません。
で、こちらのモツ煮は白濁した濃厚なスープが特徴です。
これって塩でも味噌でもなく、
出汁と塩をベースにするとこうなるのでしょうか。
びっくりするほどクリーミーなのにしつこくなく、
モツも柔らか。
臭みもまるでなし。
ここまでに仕上げるのには相当時間をかけるんだろうな。
定食の脇を固めるのは例によって冷や奴と漬け物、そして炒飯スープ。
このモツ煮は単品メニューもあるので、
今後はほかのメインを食べるときでも、
サイドオーダーで注文すること必至ですね。
お酒は地元・笹一酒造の日本酒や甲州ワインも充実。
二階には広間の席もあるので、
ほかの単品メニューと一緒に
じっくり腰をすえるのもいいかもしれません。
実際この日も奥のテーブルではハイキング帰りのおじさんが、
「おれにいわせりゃあ、今の山岳界はだなあ……」と、
なかなかのご機嫌っぷりでありましたよ。
山梨県。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-02-23 11:14 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

上野原にある蔵のカフェ。

f0217617_11373985.jpg
先日、山の帰りに歩いた上野原の街は、
これまで全然ノーチェックだったせいもあって新鮮だった。
東京近郊の都市が、
プチ東京化するか寂れるかの二者択一を選ばざるをえない昨今、
昔ながらの地方都市の面影をそのままに残している。
街の中心部と駅がやや離れていることも功奏しているのだろう。
古い商店街がそのまま残り、
なかには若い店主が新たに頑張っている店もある。
写真の店は古い蔵をリノベーションして
店舗として開業したカフェ『ハシドイ』。
上野原にくわしい同行者が連れていってくれた。
寒い日だったが蔵のなかはポカポカで、
女性の店主が暖かく迎えてくれた。
この蔵をお店とするまでには、
きっといろいろ大変だったんだろうな。
同行者によるとここの淹れたてコーヒーはまた格別とのこと。
それなのに、ああそれなのに。
ビールバカはここでもビールを頼んでしまいました。
すみません、ガクさん!
山梨県。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-02-22 11:39 | 旅の日々 | Comments(0)

トレランシューズを初導入。

f0217617_103069.jpg
初めてトレランシューズを手に入れた。
といってもトレイルランニングを始めようというわけではない。
毎年恒例になりつつある、
夏のサンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼道を歩くときのためだ。
最近は無雪期のそれほど難易度が高くない山を、
軽いリュックで歩くのにトレランシューズを利用する人を
ときどき見かける。
けれど僕はなかなか手を出せずにいた。
キャンプ装備や食糧、撮影機材を担ぐと、
やっぱりリュックは15キロ近くなってしまうし、
そんな荷物を背負って足首をひねったら……、
と考えるとローカットのシューズにはいまひとつ不安があるのだ。
実際、ハイカットの登山靴を履いていて、
何度あの「足首グネリ」から救われたか。
けれでもサンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼道に関しては、
これまで歩いた経験から路面はオン・オフがミックス。
アップダウンや悪路はあるものの、
一歩一歩の足の置きどころに
それほど慎重になる場面はほとんどない。
リュックの重さも10キロを越えることはないだろう。
これまではハイカットのハイキングブーツを履いていたのだが、
一度につき250キロあまりの距離を歩くことを考えると、
足回りはもっと軽快にしたほうがよいのではないか
という結論に至ったわけ。
もちろんぶっつけ本番で履くわけにはいかないので、
これから夏までの山では何度か出番があるだろう。
とりあえず近所での2時間ほどの散歩に履いてみたところでは、
ソールの固さもしっかりしていているし、
不自然な踏み込みかたをしても、
シューズ全体にねじれもなく好感触。
それにしても、このモントレイルのシューズの商品名、
「マウンテン・マゾヒスト」ってすごい名前だな。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-02-21 10:06 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

哲学堂の紅梅が美しい。

f0217617_11291395.jpg
中野の哲学堂公園にある、
紅梅の花が盛りを迎えていた。
仄かに漂う香りが近づきつつある春を感じさせてくれる。
こんなとき、
気の利いた俳句のひとつでも詠めればいいのだが、
頭に浮かんだのは、
「桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」という、
なんとも実用的なことわざ。
伐り口から腐りやすい桜と違って、
梅の木はバシバシ剪定してあげないと、
実のつきが悪くなりますよという、
先人の有難い教訓ですね。
そういえばうちの庭にある梅の木、
いまひとつ花のつきが悪いのはそのせいか!

そんなことを考えながら、
あらためて写真を眺めていたらひとつの疑念が。
そもそもこれ、梅か?
梅にしては花が大きいような。
桃?
いや、桜、河津桜じゃないのか!?
真実はいずこに。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-02-20 11:30 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

フィンランドの山地図を取り寄せた。

f0217617_1055167.jpg
ヘルシンキの地図屋から、
フィンランドの山地図を取り寄せた。
一枚約2000円。
高い。
けれども日本とほぼ同じ大きさの国土面積に、
人口500万人となれば、
アイスランド同様、
独自言語メディアが割高になるのはしかたのないことなのだろう。
少しでも海外の人にも使ってもらえるための仕様だろう、
凡例にはフィンランド語とスウェーデン語はもちろん、
英語、ドイツ語、そして東の隣国のロシア語も。
縮尺は5万分の1と、
日本の山地図と同じなのが使いやすい。
地図を広げてみると、
森そして数多くの湖が描かれていて、
イメージ通りのフィンランドの姿があった。
そしてそれよりさらに目立つのが湿地。
湿地を渉るトレイルには木道が敷かれているのだろうか。
そしてそれだけ湿地が多いということは、
蚊の問題にも悩まされることになるのだろうか。
あんまり人に悪さをしない種類の蚊だといいのだけれどと、
あれこれと頭のなかでの妄想登山が始まる。
東京都。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-02-19 10:56 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

さながら現代の山上集落。

f0217617_116369.jpg
上野原の北部、
「風の神」と呼ばれるポイントから南を望む。
中央部を東西に延びる中央自動車道とJR中央本線、そして桂川。
山波の右手奥には富士山が。
左手中央に見える白く見える部分が「コモアしおつ」。
バブル全盛期、地価が高騰したときに、
山腹を削ってつくられた巨大な住宅街だ。
住宅1600戸、住民6000人が住めるそうだ。
最寄り駅の四方津駅からは、
6基のエスカレーターを繋いで100メートルを越える標高を登り、
あるいは距離200メートルを越える斜行エレベーターで、
住宅街に上がっていくという、
まさに現代の山上集落。
人口の減少が進むこれからの日本で、
マイカー以外では決して便利とはいえないこの場所が
この先どうなっていくのか、
その将来が気になる。
山梨県。2017年。
[PR]

# by apolro | 2017-02-18 11:09 | 旅の日々 | Comments(0)