旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。
by apolro
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森のなかのカフェ。

f0217617_1971378.jpg
森のなかを歩いていると突然「もうすぐカフェ」、
の手描きの看板が。
こんな森にカフェと訝りつつも進んでいくと、
さらに「もうすぐ」とか「冷たい飲み物あります」といった看板が次々と。
こりゃ『注文の多い料理店』系か、
心してかからねばと思っているうちにようやく到着。
人影がなかったので大声で挨拶を入れてみると、
写真の家?の奥から若い女性が一人現れた。
よかった。
これでジャック・ニコルソンみたいなおじさんが出てきたら、
猛ダッシュで逃げるところですよ。
カフェには用途不明の古道具や古本が並んでいて、
なんだか現代版ヒッピーたちの理想郷のよう。
女性はここにラブラドールと一緒に暮らしているのだそうだ。
なんとも落ち着くこの空間で、
ビールを一本飲んでひと休み。
ディフォール・ラカペレッテ/フランス。
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# by apolro | 2017-07-22 19:05 | 旅の日々 | Comments(0)

ビールを飲み比べつつツールを観る。

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今回の旅も残り数日。
ここにきて初めてスーパーマーケットというものに出会った。
といっても買ったものは背負うことになるので、
基本は消耗品。
つまりビール。
これまで村々のグローサリーに置かれていたのは、
フランスのナショナルブランドであるクローネンブルクか、
地元ローカルブルワリーのラッツだけだったけれど、
さすがにスーパーには目新しいものが並ぶ。
右端のスイングボトルはアルザス地方のビール。
真ん中のトラピストビールはオランダ製。
そして左端のは「フランドルのビール」と書かれていながら
フランス製というナゾ。
さーてそれぞれどんな味なのか。
これから民宿のリビングにあるテレビで、
ツール・ド・フランスを見ながら飲むとしようか。
ロゼルト/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-20 18:58 | 旅の日々 | Comments(0)

ヒマワリとともに。

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夏のフランス南部といえば
風物詩的にヒマワリ畑の印象がありますが、
巡礼路沿いでは意外と出会うことはなく、
今回も一度くらいは現れるだろうかと思っていた。
すると旅も後半、
標高300メートルほどにある小さな村を越えたあたりから
出てきましたよ、一面のヒマワリ畑。
たしかに夏!といった面持ちですが、
個人的にはどうしても映画『ひまわり』を思い出してしまってちょっとしんみり。
ラス・カバナス/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-18 18:49 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

関の包丁とラムカレー。

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この日行程で通る唯一の村。
そしてその村唯一のレストラン。
昼時に合わせて入ってみると、
「ごめん、今日はこれから結婚式のパーティでね。通常営業はしてないんだよ」
という悲しい返事。しかたがない、
バケットをかじりながら歩くとするかと踵を返そうとすると、
厨房の奥からちょっと強面のシェフが顔をのぞかせた。
「日本人?」と尋ねてきつつ、
同時に「ラムカレーくらいなら出せるよ」との嬉しいひとこと。
おそらくは結婚式用に仕込んだもののおこぼれなのだろう。
しかし、日本人?からの流れでどうしてとちょっと不思議に思っていると、
シェフは持っていた包丁を振りかざしてこういったのだった。
「いやあ、しばらく前にこの日本は関産の包丁を手に入れたんだけどねえ、これが素晴らしいんだよ。思わず日本産の砥石も続けて買っちゃったよ!」
なるほど、
日本の職人の技がフランスの職人の腕に
磨きをかけてくれたということか。
それにしてもありがとうシェフ。
そして関の包丁職人!
サン・シルク・セラポピー/フランス。2017年
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# by apolro | 2017-07-14 18:32 | 旅の日々 | Comments(0)

オスのクワガタはいずこに。

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巡礼路を歩きながら
あれから何度もクワガタを捕まえるものの、
見つかるのはメスばかり。
確率的にはカッコイイオスに出会ってもいいのに不思議。
もしかしたら僕より先に早朝歩き始めた巡礼者が捕まえているのではという、
小学生のような疑義を抱いたりするも(バカ)、
その謎は解けず。
まあメスにばかりモテるのも悪い気はしないものだが。
マルシャック/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-13 18:57 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

エッフェルの廃鉄橋を渡る。

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昨晩泊まった
70年代のコミューンのような宿のオヤジから
教えてもらった秘密の路。
「巡礼路通りに行くとこの区間は車が多くてよくないよ。それよりね」
と教えてもらったのは鉄道廃線跡を辿る路。
途中、ロット川を渡る廃鉄橋はなんとあのエッフェルの設計によるものらしい。
広軌の廃線は広くて、
やっぱり歩きやすい。
やがて現れた先の見えないトンネルは怖くて突破できなかったけれど。
カブルレ/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-13 18:29 | 旅の日々 | Comments(0)

フランスのミヤマクワガタ、メス。

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丘陵地帯より下ってきて右は延々とトウモロコシ畑、
左手は延々と麦畑のなかの小径を歩いていたら、
今回も見つけましたよ、クワガタ。
フランスミヤマクワガタのメスだね(断言)。
いまだにミヤマとノコのメスの同定はあまり自信がないけれど、
ヨーロッパでノコギリクワガタ型は見たことがないのできっとそう。
僕がワーワー騒いでると、
フランス人の巡礼者がなにごとかと寄ってきたが、
捕まえた虫を見て、
「なんだろうね、このアジア人は」といった表情で去っていった。

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君たち、あのファーブル先生の末裔だろ!
まあファーブルがこんなに有名なのは日本だけで、
フランスでは変わり者の学者くらいの知名度しかないらしいけど。
フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-12 18:22 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

おじいちゃんの巡礼宿。

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この日泊まった宿は、
珍しく本来の意味での巡礼宿。
古くて大きな家に一人暮らしのおじいちゃんが、
家の一室を巡礼者に開放。
ベッドとシャワー、そして朝食を供与する。
料金はなく、泊まった人は思い思いの寄付金を箱に納めて旅立つしくみ。
おじいちゃんはフランス語しか話さないが、
こちらの片言の質問に対して常に「ウイウイ!」と笑顔で応対してくれた。
夕刻、Wi-Fiの調子が悪かったことから、
おじいちゃんの私室に入れてもらう機会があった。
男の一人暮らしく雑然としていて、
趣味なのだろう、
あちこちにDIYの電動工具が置かれていた。
パソコンが置かれた机には、
小さな子どもたちの色褪せた写真が数多く並べられていた。
おじいちゃんのこれからの人生が幸せであることを祈るばかり。
エスパニャック/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-11 18:38 | 旅の日々 | Comments(0)

アヒル隊と古楽器隊。

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昨日泊まったロカマドールの村では中世祭が開催されていて、
村人は中世のコスプレを、
大道芸人や音楽隊もそれに類する姿で村唯一の通りを闊歩していた。
そんななか、ヨーロッパの古楽器を演奏していたバンドに
突如アヒル隊が乱入。
見物人の耳目を一気に奪っていった。
やっぱり動物ネタは強いんだなあ。
ロカマドール/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-11 18:19 | 旅の日々 | Comments(0)

岩壁の村。

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今日泊まる宿の眼前には岩壁が聳えている。
クライミング的にも楽しそうなi岩だけれど、
そういった気配はまったくないのは景観的、
あるいは宗教的な配慮でもあるのだろうか。
まあ、アルプスを擁するフランスのこと。
このくらいの岩場はいくらでもあるんだろうな。
ちなみに夕方には村にたくさんのツバメに似た鳥が飛来してくるのは、
この岩壁となにか関係があるのだろうか。
ロカマドール/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-09 18:17 | 旅の日々 | Comments(0)

泊まった宿での超偶然。

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巡礼路の旅二日目に泊まった民宿は、
メインルートからやや外れ、しかも1日1組限定の宿。
子供たちが独立したとの部屋を
自分のこだわりでリフォームしたらしい。
旅好きのオーナーの趣味がここそこに感じられる。
日本人が泊まることはあるのか尋ねると、
「これまでに何人かいたかなー」と答え、
その直後に「そういえば1週間後にもひとり日本人の予約があったな」
そのとき耳にした名前は僕がすごおくよく知っている人の名前でした。
もう数十年のつきあいで、ビールが大好き。
日本の著名な自転車ジャーナリスト。
今年もツール・ド・フランスの取材に行くとは思っていたが、
こんな片田舎の、こんなマイナーな民宿で重複するとは。
そんな偶然もあるんだね。
しかしだな、おっさんひとりでこの宿、
もったいないというか、持て余すぞ。
ラ・ガヴィ/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-08 18:39 | 旅の日々 | Comments(0)

いくつもの丘を越えて。

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昨日歩いた道は全周囲丘陵地帯。
なんでも世界遺産にも指定されている風景らしい。
ただしここにきて気温も再び急上昇。
到着したフィジャックという町では最高気温38度を叩き出した。
牛たちも日陰から出ようとしない。
そして僕は熱中症予防のためにビールはを手放せない。
フィジャック/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-08 18:16 | 旅の日々 | Comments(0)

青空と丘陵地帯。ときどきロバ。

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巡礼初日。
コンクからは小一時間ほどの登り。
温帯域の低山となるとやはりどこも似たような風景になるのか、
周囲は樹林に囲まれて日本の低山のよう。
ただし湿度が低いので蒸し暑さはなし。
そして登りきったその先には丘陵地帯を覆う牧草地が。
牛や馬、ロバにちょっかいを出しながら
黄金色に輝く麦畑に圧倒されつつも、
無事にこの日の目的地に到着です。
シャワーを浴びて、
きりりと冷えた地産ワインが待ちどおしい。
ラ・ガヴィ/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-06 16:00 | 旅の日々 | Comments(0)

山上宗教都市・コンク再訪。

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成田、アムステルダム、トゥールーズと飛行機を乗り継ぐこと十数時間、
そこから鉄道で2時間半。
さらにタクシーで小一時間(バスはずいぶん前に廃止になった)。
ようやくアヴェイロン県の山上宗教都市・コンクに到着。
2年前の巡礼路歩きでゴールした村。
今回はここからスタートです。
今これを書いている村のカフェのテレビではツール・ド・フランスが絶賛中継中。
今年もこの季節がやってきました。
コンク/フランス。2017年。
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# by apolro | 2017-07-04 13:00 | 旅の日々 | Comments(0)

旅支度。

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仕事の波をなんとかこなし(正確にはまだすべてではないけど)、
昨日のあがた森魚&はちみつぱいライブの余韻に浸る間もなく、
明日からの旅支度を一気呵成にこなす。
三回目のサンチャゴ・デ・コンポステーラ巡礼路。
フランス「ル・ピュイの道」の続きへ。
今回も約250キロ、約3週間の道程だ。
山歩きにくらべると、
テント装備や食糧がないぶんリュックは軽いけれども、
iPadをはじめとする、
文明にしがみつく装備が意外と増える。
まあ一番忘れてはいけないのは、
巡礼者の証しであるホタテ貝と巡礼手帖。
こいつを身につけて、
自分のモチベーションも高めないとね。
では、行ってまいります。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-07-02 15:37 | 旅の日々 | Comments(0)

今宵は、あがた森魚&はちみつぱい。

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今宵は芝大門にて、
あがた森魚&はちみつぱいのライブ。
場所はメルパルクホール。
たぶん、ここに行くのは初めてではないか。
ろくな下調べもなしに現地に着いて、
さてホールはどこだと若干戸惑ったが、
眼前を白髪まじりというか、
ほぼ白髪の老々男女がぞろぞろと歩いているのを見て、
きっとこれだとついていったらビンゴ。
開場16時半、開演17時という時間設定も、
もしかしたら観客、
そして演者の年齢を鑑みた結果なのかもしれない。
演奏は新譜の曲をベースに、
みんなが大好きな曲を散りばめて。
前半から『塀の上で』や『僕の幸せ』をやっちゃって、
後半大丈夫かとちょっと心配したけど、
それは杞憂。

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優しさと、せつなさと、星空と、予兆と、
そしてちょっとサウダージのあった夜でした。
個人的にはアンコールで『大寒町』を歌ってくれるかと期待したけれど。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-07-01 23:39 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

珊瑚の石垣に囲まれた細道。

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喜界島の阿伝集落には、
珊瑚を積み上げて作った石垣が今も残っていた。
集落内を通る多くの道は、
クルマが通れるくらいに拡張されているけれど、
この小径はきっと昔のまま。
人、そして喜界馬(という固有種がかつてはいたそうだ)が
通れる幅があれば十分だったのだろう。
道の奥には青い海が顔をのぞかせている。
こういった景観が評価されて、
今年、集落は奄美群島国立公園の一部に指定された。
目下の悩みは、
傷んだ珊瑚の石垣の修復技術を持った職人が
もはやいないことなのだそう。
ハードとソフトは一体となって、
初めて維持存続ができるのだな。
喜界島/鹿児島県。2017年。
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# by apolro | 2017-07-01 15:05 | 旅の日々 | Comments(0)

梅雨の発酵香。

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文字通り、梅雨の長雨にあたって、
収穫されることなく、
なりっぱなしになっていた完熟の梅の実が、
ぽとりぽとりと地面に落ちる。
これが高い気温と湿度でだんだん腐ってくると、
庭には甘いような酸っぱいような発酵香が漂いだす。
毎年見られる、
今の時期の風物詩。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-30 14:36 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

轢かれるまであと20センチ。

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夜19時過ぎ。
仕事の区切りをつけて、
いつものようにいつもの酒場へ。
自宅から50メートルほど離れたところにある家の前を通ると、
ちょうどクルマの車庫入れ真っ最中だった。
一車線しかない細い道なので、
前進したり後退したりしながら車庫に入ろうとしている。
こういうときは待っていたほうがいいなと、
手前で待機していたところ、
向かい側の壁とクルマの間を30センチほど空けた状態で、
しばらくの間、動かなくなった。
あ、これは先に通れということなんだな。
まあ車庫入れを見られ続けるのもいやなんだろうと思って、
ささっと抜けて通過しちゃおうと、
そのすき間に体を入れた瞬間、
ずん! とクルマが急に前進してきて、
そして急停車。
壁との距離は残り20センチといったところ。
僕は反射的に王選手の一本足打法のような格好をして、
右脚だけ持ち上げたが、
当然すでにクルマのボンネットにふれている。
あと10センチ前進されたら、
完全に壁とクルマの間に挟まれるところだった。
僕も驚いたけれど、
ドライバーもびっくりしただろうなと思って、
思わず運転席を覗いてみると、
なんとドライバーは後ろを振り返っていた。
もしかして、
この一連のアクシデントにまったく気づいていないのかもしれない。
ギリギリで停まってくれたのではなく、
単なる偶然だったのか。
まあ、ご近所の人だし、
僕も怪我をしたわけではないので、
このときはそのまま素通りしたけれど、
あとから反省。
クルマはいつも正しい動きをするとはかぎらない。
もうひとつ反省。
挟まれかけたときに僕がやったことは、
右脚を上げたことと、両手でクルマを押さえて停めようとしたこと。
停められるわけがない。
正解はスタントマンよろしく、
ジャンプしてゴロゴロとボンネットの上に転がることだったのだろう。
クルマには気をつけましょう。
東京都。2017年。

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# by apolro | 2017-06-29 13:58 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

夭折した人々。

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「詩人が死ぬのは21歳、革命家とロックンローラーが死ぬのは24歳」
といったのは村上春樹だったか。
41歳のときには、
「バカボンのパパと同い年になっちゃたよ!」とおどけていたが、
それもはるか遠い過去。
ここでちょっと、
40歳以降に自分の今の歳より若くして
鬼籍に入られた人は誰だろうと調べてみた。
40歳 チェ・ゲバラ
41歳 ジョン・レノン、松田優作
42歳 ジョン・コルトレーン
43歳 植村直己
44歳 マーヴィン・ゲイ
45歳 フレディ・マーキュリー
46歳 ジョージ・オーウェル
47歳 中上健次
48歳 坂口安吾
49歳 林芙美子
50歳 長谷川平蔵(鬼平ですね)
51歳 松尾芭蕉、スティーブ・マックイーン
52歳 平賀源内、美空ひばり、マイケル・ジャクソン
53歳 フィリップ・K・ディック、クリスチャン・ディオール
……。
よけいなこと調べるんじゃなかった。
自分の至らなさがイタいだけだった。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-28 11:52 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

誕生日と登山靴。

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誕生日を迎えるにあたって、
今自分の手元にあるもので、
一番昔から持っているものってなんだろうと考えた。
引越が多い家だったので、
子どものころのものはまったく残っていない。
おそらくこの登山靴がそうではないか。
十五の春、
高校に入って山岳部に入部したときに買った登山靴。
お年玉をはたいたのだった。
足首部分は破け、
インナーソールの革は反り返ってしまい、
そしてなにしろ重い。
ソールはいったい何度張り替えたか。
何度目かのソール張り替えで、
巣鴨のゴローに持ち込んだとき、
「なんでこんなにつま先がすり減ってるの?」
と不思議がられたこともあった。
そのときは僕もなんでだろうと思ったけれど、
ほどなくして判明。
この靴を履いて樹海の風穴を潜りに行ったとき、
人ひとりぶんしかない横穴の途中で
にっちもさっちも動けなくなってしまい、
つま先で岩肌を必死に何度も何度も掻きあげて、
ようやく突破したのがその原因だ。
雪山でうっかり夜中に靴紐を凍らせて、
翌朝、結ぼうとしたら折れてしまったこともあった。
アイゼンの歯を引っかけて、
Dリングを吹っ飛ばしたことも二度三度。
いろいろと苦楽をともにしてきたな。
さすがにこの靴が現役復帰することはないだろうけれど、
それでもなかなか処分する気にはなれない。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-27 14:15 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

黒い格子戸と白い壁。

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東京の檜原村を歩いていて見かけた古い民家。
玄関の黒い格子戸と白壁のコントラストが美しい。
傍らには狼の護符が張られていた。
てっきり御嶽神社のものかと思ったら、
よく見ると大岳神社のものだった。
そうだった。
大岳神社もまた狼信仰の神社だった。
そして檜原村界隈は大岳神社の氏子なんだね。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-26 10:26 | 旅の日々 | Comments(0)

寿司とともに経りぬ。

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たまーに呑み仲間たちと、
地元の安い、それでも廻らない程度の
寿司屋に行くことがあるわけです。
そしてまあ、最初は二人前くらいを頼んで、
それがなくなったらお好みでとなるのだけれど、
以前にくらべると、
早いからなくなっていくのは白身とか青物で、
トロやらイクラやらというのは最後まで残っていることが多い。
遠慮して手を出さないのかなと思って尋ねてみると、
どうもそういうことではなくて、
あんまりコッテリしたやつはそろそろちょっと……、
ということらしい。
そして〆に巻きものなんて昔は頼まなかった。

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しかもこのわさび巻きがめっぽう美味いときている。
いやあ、お歳を召しましたなみなさん。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-25 15:12 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

潜水服のプラモでも。

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いつも行く飲み屋でアルバイトをしている女の子が、
最近プラモデルを製作中だという。
最初は「ほー、プラモ女子ねー。かわいいねえー」と、
温かい視線で話を聞いていたのだが、
話を聞いているうちに、
次第に身を乗り出した。
なんでもつくっているのは、
エヴァンゲリオンの「パーフェクト・グレード」というものだそう。
調べてみるとこの「パーフェクト・グレード」というシリーズは、
パーツ数も膨大でなかには1000点を越えるものもあるらしい。
ちなみに値段も1万円くらいするのでバカにできない。
しかも製作にあたっては、
エアブラシをフル稼動で塗装しているというので、
これはもう本格的だ。
そんな話を聞いていたら、
僕の眠っていた「プラモつくりたい欲」もムクムクと沸きだしてきて、
とりあえず棚の上に積んであったものを引っ張りだしてきたのがこれ。
イタリアの潜水服『ガレアッチ』。
1930年代に開発されて、
その改良型は今も生産されているらしい。
潜水耐圧限界は200メートルとのこと。
パーツ数1000点のパーフェクトグレードにくらべたら、
こちらはたかだか9点。
完成しても大きさは10センチほど。
あっという間に完成に持ち込めそうだが、
難点はこいつがプラスチックじゃなくてレジン製ということ。
作り始める前に洗ったり、
製造段階でできている気泡をパテで埋めたりと、
下ごしらえがちょっと厄介だなあ。
さあ、手をつけられるのか?
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-24 11:44 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

映画『探検隊の栄光』を観た。

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舞台は南洋にある架空の国・ベラン共和国。
この国の山中深くに潜む三首の巨獣「ヤーガ」を発見するために、
日本のテレビ番組「探検サバイバル」のクルーが挑む、というお話。
もう、おわかりですね。
モチーフは昭和に一世を風靡した「水曜スペシャル 川口弘探検隊」。
僕は世代的にはちょっとずれていて、
あのチープ感が一番許せない年頃だったので、
実際にはほとんど観たことがないのだけれど、
ひとまわり下くらいの世代は、
それこそ夢中になったのではないでしょうか。
ちなみに僕の世代は「木曜スペシャル」にどっぷり。
ネッシー特集に固唾を呑み、
心霊写真特集に震え上がったものです。
物語のほうはお約束通り、
途中で幾度となく隊員達がピンチに陥り(その裏話も見せて)、
少しずつ核心に近づきつつある(というような設定づくりを見せて)ところで、
反政府ゲリラと政府軍との内戦に巻き込まれて……。
全般的にユースケ・サンタマリアをはじめとする
ワアワアキャラが跋扈するなか、
無口だけれどもしっかりと仕事はこなす
ベテランカメラマン役の田中要次がいいアクセントになってます。
2015年公開の映画。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-23 11:26 | 映画で旅する | Comments(0)

嵐の午後の来訪者。

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まるで台風のようだった昨日の嵐。
午後の一番雨脚が強いころに来訪者あり。
玄関で「すませーん」と叫んでいる。
こんな日に誰だろうと思い、
ドア越しに「なんですか?」と問うたところ、
「いつもお世話になってます。新聞屋です」という返事。
こんな天気のこんな時期になんだろう?
集金にはまだ早すぎる。
不思議に思っていると、
「古紙回収袋をお持ちしました」と畳みかけるように声がかかる。
たしかにいつも集金のときに古詩回収袋をくれるけど、
今回はわざわざそれだけ持って来てくれたのか。
そう思いつつドアを開けると、
そこにはあまり見たことのないお兄ちゃんが立っていた。
雨合羽を着てはいるが全身ずぶ濡れ。
そして古紙回収袋をこちらに渡すとひとこと。
「新聞は何をとってますか?」
手にした古紙回収袋と見ると、
そこには「読売新聞」の文字が。
僕は読売新聞をとっていない。
その瞬間、すべてが理解できた。
勧誘なのだった。
ウソをつかずに、
こちらが契約している新聞屋だと
思わせてドアを開けさせる巧妙な手口。
嵐のなかをずぶ濡れでやってくるというのも、
もしかしたら演出なのかもしれない。
人のいいおばあちゃんだったら、
「あらあらこんなお天気のなか、ごくろうさま」
くらい言ってくれるかもしれない。
そしてうまくいけば3カ月くらい契約してくれるのかもしれない。
例によってどうせこんな古い家に住んでいるのは、
ジジババに違いないと見誤ったのだろう。
「読売新聞はとりません」というと、
よせばいいのに「なにか取らない理由でも……」と訪ねてくるので、
その後、今の読売新聞の立ち位置に対する説教を軽く3分ほど。
勧誘員はしおしおと帰っていった。
それにしても姑息な勧誘だな。
現政権と仲良しなんだろうから、
そのへんはもうちょっと誇りをもってやってもいいでないかい?
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-22 13:53 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

サトウキビ畑に屹立する廃煙突。

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世の中には廃墟マニアとか工場萌えとか、
構造物に深い愛を捧げる人が数多くいますが、
そんななかには煙突マニアというくくりもあるようです。
これはそんな彼ら垂涎の煙突、
喜界島の大和精糖の煙突。
この煙突を見るためだけに喜界島にやってくる勇者もいるのだとか。
もともとはここに精糖工場があって、
なぜか煙突のみが残されて、
今もモニュメントのように屹立しています。
工場の建物があったと思われる周囲の敷地は、
いまでは一面のサトウキビ畑。
煙突マニアでなくとも、
なかなかそそられる風景です。
ちなみに大和精糖という会社はすでになく、
スプーン印で知られる、三井製糖の一部となっているようです。
喜界島/鹿児島県。2017年。
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# by apolro | 2017-06-21 10:07 | 旅の日々 | Comments(0)

雑誌『WILD SIDE』1号が届いた。

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地球丸から出た新しい雑誌『WILD SIDE』。
その名の通り、
山に限らず、海に限らず、川に限らず、
「アウトドアを旅する」のがコンセプトのようです。
1号は島旅特集。
ということで僕も先日訪ねた喜界島について、
4ページほど写真と文章で寄稿させていただいています。

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そのほか島旅のノウハウについても少々。
本日発売とのことですので、
書店で見かけたら、
お手にとってみていただければ幸いです。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-20 11:32 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

SUP初体験。

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先日、喜界島を訪ねたときに、
生まれて初めて乗ったSUP(スタンドアップパドル)の写真を、
宿のかたが送ってくれた。
さすがに初SUPに防水でもない普通の一眼レフを
持って乗る勇気はなかった。
実際、何度も何度も何度も沈したしね。
この写真も沈を繰り返した後、
ヘトヘトになってヒザ立ち状態になっているところ。
SUPって見てるぶんには
ずいぶん優雅な乗り物だと思っていたけれども、
実際に乗ってみるそうでもない。
モモ裏のいわゆるハムストリング筋がパンパンになっちゃいます。
体幹が鍛えられそうだ。
馴れればそんなことないんだろうけれど。
風に吹かれると自分のからだが帆になって、
どんどん流されちゃうし。
あれを操りながら釣りでもできたらと思っていたけど、
その道のりは長そうだ。
それにしても美しきかな、喜界島の海。
また行きたくなっちゃったよ。
喜界島/鹿児島県。2017年。
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# by apolro | 2017-06-19 15:06 | 旅の日々 | Comments(0)

焼きそばと納豆はマリアージュするのか。

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またこんな謎の焼きそばを出しよって。
けしからん。
おかげで味見しなくてはならんではないか。
一瞬、ご当地ものかと思ったけど、
ペヤングを出しているまるか食品は、
たしか群馬県の会社だから関係ないね。
ふたを開けてみるとなかからはソースとかやくの小袋が。

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主要な構成は変わらないのかと思ったら、

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でてきましたよ、後のせかやく。
どう見てもこれが納豆ですね。
ひきわりなのはすぐに再生できるようになのか?
お湯を入れて待つこと3分。

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完成です。
見た目はそれほどインパクトはありませんが、
よーく見ると、そこかしこに納豆がからんでいます。

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味のほうはというと、
ソースの香りが強いのでさほど納豆の匂いは表に出てきませんが、
口のなかにはしっかりと納豆のネトネト感がからみつきます。
うーん、特別美味いとか不味いとかいうことではなく、
これは焼きそばと納豆だな。
しかしこのネトネト感。
食べた後に口をゆすげない状況だとちとツライかも。
東京都。2017年。
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# by apolro | 2017-06-18 15:48 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)