旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


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今年初の埼玉スタジアム参戦。

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今年初の埼玉スタジアム参戦。
相手は現在4位、
来年のACL出場圏をもうかがおうとしるコンサドーレ札幌さん。
しかも監督は、
昨年まで我がとこの監督だったミハイル・ペトロビッチ。
キックオフ前の出場選手紹介時に、
最近好調の札幌フォワード・都倉よりも
高らかななリスペクト・ブーイングがあがったのもさもありなん。
結果こそスコアレス・ドローでしたが、
内容は攻めつ守りつのハラハラが90分続き、
観ているほうとしては臨場感あふれるゲームだった。
暫定だった大槻監督の指揮もこのゲームまでで、
時節からは元鹿島(!)の監督だった
オリベイラがタクトをふるうとのこと。
さてさて、どんなチームになることでしょう。
それにしても、
この陽気、このスタジアムで飲むビールはおいしいなあ。
埼玉県。2018年。
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# by apolro | 2018-04-22 10:38 | 旅の日々 | Comments(0)

奥多摩小屋の閉鎖が決まったようだ。

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雲取山の奥多摩小屋閉鎖が決まったんだね。
今年度末にて終了。
見晴らしのよい尾根上のテント場も今年かぎりか。
朝起きて、
テントの入口を開いたときに、
眼前にドカーンと見える富士山の姿、
好きだったんだけどな。
小屋の老朽化もそうだけど、
最近は小袖乗越までクルマで入り、
日帰りで雲取山をピストンする人が増えたから、
そんなことも影響しているのかな。
いずれにしても今後東京側から
雲取山にテント泊で行こうと思ったら、
一度頂上を越えて雲取山荘まで下るか、
七ツ石小屋、または三条の湯のテント場を
利用することになるのか。
小屋番は今年からすでに常駐ではなくなるらしいので、
水場も維持できるのだろうか。
とりあえず今年でテントに泊まろう。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-21 11:24 | 旅の日々 | Comments(0)

まだまだ増える招き猫。

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2年ぶりくらいに訪れた豪徳寺の招猫殿。
招き猫の数はさらに増えているようで、
ちょっと怖いくらいだ。
ここで招き猫を入手して、
満願成就したら奉納するというシステムなのだから、
理論上は増えるいっぽうとなる。
たまにはお寺側で整理することもあるのだろうか。
最近では海外からの旅行者にもこの特異性は知れ渡っているようで、
平日にもかかわらず訪れる人は、
日本人よりも多いようだ。
まあフォトジェニックではあるし、
猫好きは洋の東西を問わず多いのだろう。

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なかにはこんなに小さいのもあります。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-20 11:13 | 旅の日々 | Comments(0)

店の名は?

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奥多摩駅を出て左に下った交差点にあるこの八百屋さん。
入ったことはないけれど、
たぶん僕が高校生のころから今と変わらぬ姿で営業していると思う。
そしてそのころから、
この店の名前をずーっと『三河屋』だと思い込んでいた。
だってでっかくそう書かれているし。
後ろの杉の巨木と蔵とのコントラストがちょっとおもしろかったので、
今回カメラを向けてみたところ、
なんと、大きなコカコーラ看板はこの店の屋号ではなくて、
さらに先にある割烹旅館の看板ではないか。
ファインダー越しにのぞいて、
初めて気がつくこともある。
じゃあ、この八百屋さんの店の名は?
いや待て、もしかしたら僕が独り合点しているだけで、
この店が割烹旅館という線も考えられるか?
まさかね。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-19 10:46 | 旅の日々 | Comments(0)

『山釣りJOY 2018』が届いた。

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出かけたい場所はあちこちあれど、
どこも雨の日には向かないところばかり。
こりゃあ今日は一日家にいるしかないかなと思っていたところに、
『山釣りJOY 2018』が届いた。
今年の表紙はなんと僕ら世代の永遠の憧れ、
『釣りキチ三平』の三ちゃんだ。
小学生のころ、本がボロボロになるまで貪るように読んだなあ。
間接的とはいえ、
三ちゃんが関わっている雑誌で仕事ができるとは感動の極み。
昨年の月山ロケで同行の吉田さんに
ご迷惑をかけてしまった一件も、
なんとか形になりました。
今日はこれを読みながら、
アームチェア・アングラーとなりましょう。
書店で見かけたら手に取っていただけると幸いです。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-18 11:53 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

便器と林道が石垣の上で出会った。

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奥多摩の林道を歩いていると、
脇に苔むした古い石垣が現れた。
最近のベタッと吹きつけ処理をしたようなものにくらべると、
やはり石垣は趣があってよいな。
しかも苔のつきかたも美しい。
そう思いつつ石垣上部に目をやると、
なにやら陶器のようなものが並べられていた。
ん、なんだ?
色使いからして有田焼ですかねと、
しげしげ眺めていたところ、
ちょっとショッキングな事実が。

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並べられていたのはすべて和式便器ではないか。
有田焼やら伊万里焼の便器があるというのは聞いていたが、
なぜこんなところに。
しかもこんな大量に。
骨董趣味の人が陶器を集めるのは珍しいことではないが、
便器に特化して集めるというのはなかなかマニアックだ。
しかも骨董だったら、それは使い古しということだよね。
それを集めるか。
しかもそうやって集めたものを林道脇に無防備に並べるかね。
もう謎が謎を呼んで何がなにやらわからない。
「便器と林道が石垣の上で出会う」って、
なんだかマルセル・デュシャンがいいそうなフレーズだ。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-17 12:24 | 旅の日々 | Comments(0)

映画『耳をすませば』を観た。

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映画『耳をすませば』を観た。
ジブリ作品には意外と観損ねているのがあって、
これもそんな一作だ。
舞台はたぶん東京の多摩市界隈。
多摩丘陵を開発して、
巨大なニュータウンを作ったあのあたりには、
僕としてはそこそこネガティブなイメージを持っているのだけれども、
それがこんなに魅力的な場所に見えてしまうのも、
ジブリ・マジックのなせる技か。
中学生の微妙な時期を過ごす男の子、女の子。
何かを作り出したい、作り出せるかもしれない。
そんななかでの物語。
主人公の女の子が小説を紡ぎ出したいというのはまだしも、
彼氏のほうは中学生にしてバイオリン職人を目指している!
世の中にはそんな中学男子もいるんでしょうね。
少なくとも同じ時期に同じクラスの男子三人で、
コピー版限定5部の『プラモ新聞』を作って喜んでいた身としては、
そりゃあモテるでしょうといいたくなります。
ちなみに彼役の声を当てていた声優の高橋一生って、
大河ドラマを初めとして、
ここ数年ブレイクしているあの高橋一生ですよね。
20年前からすでに仕事をしていたんだな。
そして今さらですが、
ジブリアニメは風を描くのに長じているなと思います。
しばらく前に観た新海誠監督の『言の葉の庭』における、
水の表現の素晴らしさに比較しているわけではないですが。
主題曲になっているのはジョン・デンバーの『カントリーロード』。
告白させていただきますと、
高校生のころ大好きな曲だった。
しかし時代はテクノ真っ最中。
とてもそんなことは人には言えず、
ひとりでこっそりレコードを聴いていたのを懐かしく思い出す。
1995年の日本映画。
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# by apolro | 2018-04-16 11:10 | 映画で旅する | Comments(0)

さらば本郷菊坂の『シナノヤ』。

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先日、久しぶりに本郷の菊坂を歩いた。
この通りは過去には竹久夢二や坂口安吾、谷崎潤一郎が
住んでいたこともある『菊富士ホテル』跡地や、
樋口一葉が実際に使っていた井戸や、
生活に困窮する彼女が通った質屋の倉などが残っていて、
ちょっとした時代の空気を感じさせてくれる。
そして僕が15年以上かよっていた会社もこの坂にあった。
当時から静かな通りではあったが、
どうやらさらに静けさを増したようで、
平日だというのにいくつかの店のシャッターが降りたままになっていた。
そんななか、
この『シナノヤ』という食糧雑貨店は、
残業中に小腹が減ったときなどにときどき利用していたお店だ。

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看板に貼られた挨拶文を読むと、
昨年の秋に店を閉めたらしい。
工事計画書を掲げられていたので、
近い将来に建て替えられるのだろう。
これも時代の趨勢でしかたのないことなのだろうと思ったのだが、
挨拶文を読んでいてちょっと驚いた。

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「初代創業以来九十年の永きに亘り……」、
このなんということのない街角の食料品店にそんな歴史があったとは。
九十年前というと昭和3年だ。
たしかに本郷は空襲にも遭わなかったと聞く。
あらためて本郷という土地の地力を知った気がした。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-15 10:41 | 旅の日々 | Comments(0)

2018年銭湯行脚十七湯目、用賀『栄湯』。

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2018年銭湯行脚十七湯目は用賀の『栄湯』。
用賀といえば首都高の用賀インターの名前はたびたび耳にするが、
街に来たのはたぶん初めて。
なんとなく新興都市のイメージがあったので、
そんな街に銭湯があるのがちょっと意外だった。
でも調べてみたら全然そんなことはなくて、
この街は江戸時代には大山詣での宿場町だったのだそう。
大正時代から通っていた路面電車『玉電』が1969年に廃止され、
1977年に新玉川線が開通するまでは鉄道不在の街だったらしい。
さて、そんな街の駅からほど近いところにあったのが『栄湯』。
でっかい宮造りにして白亜の粧いは、
姫路城を彷彿とさせる(いいすぎか)。
入口を入ってすぐ左右にしつらえた傘ロッカーは、
あたかも入城の際は刀ここに置くべしといわんばかり(ウソ)。
フロント式の番台へ入浴料を払って脱衣場へ、そして浴場へ。
正面に広がる銭湯絵はモザイク画で、
そして絵柄は夕日の海というのも珍しい。
夕映えに染まる海、
シルエットのみが浮き立つヨットとヤシの木。
ということは、
これは日本の風景ではないのか。
有名なマニラ湾の夕景が
こんな感じではなかったか。
いや、見たことはないのだけれど。
浴場内は年期の入ったタイル貼り。
上をガラス戸がぐるりと囲んでいるので、
明るい時間の採光は抜群だ。
浴槽は通常のものに加え、
薬湯、バイブラ風呂と三種類。
ちょうどよい熱さの湯船に肩までしっくり浸かって和んでいると、
女湯からはおばちゃんたちの他愛ない会話が聞こえてくる。
「うちの近くのサクラのピンク色が本当にきれいでね」
「あそこの並木の八重もすごいわね」
時節がらサクラの話題でもちきりだ。
やがて話題はサクラからツツジ、そしてカーネーションへと移ってゆく。
まあ、なんとも乙女チックな女湯である。
創業は昭和の20年代とのこと。
それ以来、改築はあったものの母屋はそのまま使用しているそうだ。
これは想像だが、
入るときに入口が中央から左端に寄っているのを不思議に思ったが、
きっとあれは番台からフロント式に改装したことの結果で、
それ以前はきっと真正面が入口だったのだろうな。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-14 09:05 | 銭湯行脚 | Comments(0)

『長鼻くん』というウナギに心ときめかせた頃。

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実家の古本大処分のなか、
この本も捨てるにしのびなかった一冊。

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ハードカバーにもかかわらず、
表紙がもげてしまっている。
それだけ、兄弟全員で読み回したということにしておこう。
タイトルは『長鼻くんといううなぎの話』。
読んだのは小学校中学年のころだったか。
作者はイオシーホフ・コンスタンチンという人。
ロシア人ぽい名前だ。
そんなこと、当時は気にも留めなかったな。
ヨーロッパウナギの故郷とされる
サルガッソ海で産まれた長鼻くんというウナギが、
海や川はもちろん、
ときには陸地を這い回ったり、
地底を流れる川に迷い込んだりしながら、
いつしか自分が大人になったことを悟り、
再びサルガッソ海へ帰ってゆくという冒険譚。
この作品にも心をときめかされ、
そしてその後の趣味嗜好に少なからず影響をおよぼしたと思われる。
ちなみにサルガッソ海といえば、
子どものには『船の墓場』として知られていた。
海面まで繁茂した海藻が船のスクリューに絡まって、
船を動けなくしてしまうという説明に深く納得したものだが、
あの話って本当なのだろうか。
埼玉県。2018年。
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# by apolro | 2018-04-13 12:07 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

生まれて初めて読み通した「文字だけの本」。

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実家の整理中に発掘された本。
ヴェルヌの『十五少年漂流記』。
僕が小学校に上がる前に、
生まれて初めて読み通した「文字だけの本」ではなかろうか。
何度も引っ越しがあったにもかかわらず、
よくもまあ残っていたものだ。
たぶん僕の蔵書ではなくなったあとも、
弟のものとして、
そして妹のものとして、
引っ越しのカタストロフから生き残ってきたんだろうな。
読み終えたときの興奮は今でもしっかりと憶えていて、
そのことを思い出すと鼻の奥がちょっとツンとする。
今から考えると、
最初にこんな本を読んじゃったのが、
その後の人生をこじらせる原因になったのかもしれないな。
別に後悔はしていないけど。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-12 11:31 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

民生食堂の灯りはともっているか。

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先月、惜しまれつつ店を閉めた
高円寺のバー『Goody』に続き、
今度は「『天平』が店閉めるらしいよ」
という噂が聞こえてきた。
『天平』といえばいわずと知れた(そうでもないか)、
都内でもわずかになってしまった「民生食堂」の看板を掲げる、
高円寺の定食屋だ。

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民生食堂については以前ブログでも書いたのでくわしい話は省くが、
ようは終戦後の食糧難時代、
廉価な定食を提供することを条件に、
米を優先的供給されることになっていた外食店だ。

以前の記事はこちら。
https://apolro.exblog.jp/25237767/

もちろんそのシステム自体はとうになくなってはいるが、
今でも当時のままの看板をそのまま掲げているのが、
『天平』なのだ。
自宅にいるときは、
昼食は基本自炊を旨としているので、
意外に高円寺で食事をする機会は少ないのだが、
そりゃあ大変だとばかりに翌日の昼間、
慌てて店を訪ねてみる。
もう閉めていたらどうしようという不安は、
遠目に店を眺めたときに、
暖簾が風に揺れているのを確認して霧散した。

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店に入ると先客は女性の二人組。
頼んだビールを運んできてくれたご主人に、
さっそく、くだんの件を切り出してみる。
結論から書くと、
閉めることは決まっているが時期はまだ未定とのこと。
現在店の前の通りの拡張工事が進行中で、
そのスケジュールにもよるらしい。
そういえば来るときに、
道路沿いにやたらに空き地が広がっていた。
「まあ年内一杯、もしかしたらもうあと少しっていうところかな」
意外とさっぱりした表情でご主人はそういった。
こちらとしては、
ひと安心とも残念ともいえない微妙な期間だが、
まだしばらくはこの店に来られることはわかった。
当初はせっかくなので、
まだ注文したことのない定食を注文するつもりだったが、
そうとわかれば話は違う。

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お気に入りであるアジフライ定食を頼むことにした。
ということで、
『天平』に行きたいと思っている人は、
あんまりのんびりしないほうがいいですよ。

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単品メニューも豊富なので、
夜、飲みに来るのもいいかもしれない。
次こそはこの店の看板である(たぶん)鰻を頼んでみようかな。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-11 11:00 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

根津霊園の鬱金桜。

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根津霊園の片隅で咲いていたこの桜。
鬱金桜、別名浅黄桜。
たしかにこんなに黄緑色がかった桜を、
これまで見た記憶はない。
ソメイヨシノより開花が二週間ほど遅いということで、
ちょうど今が見ごろ。
江戸時代にはこの地に多く植えられていたのだそうだ。
桜の品種は、
園芸種も含めると数百種類もあるとのことで、
ときどきこういう稀少な桜と出会うことがある。
ただ、開花時期でないとほとんど区別がつかないのが難ですな。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-10 09:51 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

五十嵐晃画伯の個展へ。

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京橋で開かれている五十嵐晃画伯の個展へ。
水墨画をベースにした彼の画風からは、
独特の世界観が見え隠れする。
今回の作品群に登場するのはすべて猫。
もしかしたらこんな集落が、
萩原朔太郎の『猫町』よろしく、
世界のどこかにあるのではなかろうかとも思えてくる。
いや、あれはとくに猫だけの街ではなかったっけ。
今回は立体作品にも手を出していて、
そこには画伯が好きそうな、
廃墟のようで廃墟ではない空間が再現されていた。
いつも田んぼで「うひゃひゃうひゃひゃ」と笑っている彼に内面には、
こんな世界が広がっているのだろうな。

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秋に田んぼ仕事を終えてから春までの農閑期、
底冷えのする武蔵嵐山の空の下で、
コタツに潜りながらこれらの作品を
コツコツと作っている姿を想像すると、
なんだか妙におかしくなって、
作品のひとつも欲しくなるところだが、
絵を飾る壁すらすべて書棚に占拠されているわが家には、
とても立体作品を置くスペースはないのであった。
買うお金がない、
というわけではケッシテナイ。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-09 09:32 | 旅の日々 | Comments(0)

映画『バベットの晩餐会』をまた観た。

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先日、新聞の訃報欄に、
女優・ステファーヌ・オードランの死が報じられていた。

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ステファーヌ・オードランといえば、
『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』もあるけれど、
僕としてはそれよりも『バベットの晩餐会』。
さっそくDVDでひとり追悼上映会を開催する。
舞台はデンマークのユトランド地方。
荒涼とした土地に慎ましやかに暮らす姉妹のもとに、
パリコミューンの争乱からバベットと名乗る女性が逃れてくる。
彼女は過去に出会った共通の知人のつてでここに辿りつき、
家政婦として働く。
そしてそれから十数年の月日が経ったある日。
彼女に思わぬ幸運が舞い込み、
そこから目の眩むような晩餐会の一夜が幕を開ける。
彼女はなぜそんな料理をつくれるのか、
そして禁欲をよしとする宗教観が支配する村で、
招待された村人たちはどうするのか……。
学生のころに映画館で観たときは、
メニューの詳細なんてまるでわからず、
ただただ「ものすごいご馳走」という記号でしかなかったのに、
こうしてあらためて観ると、
登場してくる食材も料理も、
いつの間にか見知ったものとなっていた。
(「食べたことがある」じゃないところが重要)
作中で供されるシャンパンの『ヴーヴ・クリコ』なんて、
僕がその存在を知ったのって、
きっとこの映画を観てからずーっとずーっと後のことだよ。
これも年の功というものか。
それはそれでちょっと「なんだかなー」という感じだけれど。
1989年公開のデンマーク映画。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-08 10:20 | 映画で旅する | Comments(0)

庭の小さな花々一斉開花。

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ここ数日の気温の乱高下、
そしてお湿り程度に降った雨のせいだろうか。
朝、窓を開けると、
うちの日当たりの悪い小さな庭にも、
小さな花たちがいっせいに開花していた。

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ハナニラ。
ハナニラには白以外に青紫の花をつけるのもあるらしいが、
うちで見かけるのは白ばかり。

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スミレ。
この季節の定番。
周囲に種を飛ばして増えているんだなというのが、
わかりやすい生えかた。

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スノーフレーク。
これはたぶん大家さんが植えたのだろうな。

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いまだに名前のわからない、
樹木に咲くこの花。
だれかこの花の名前を教えてください。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-07 10:50 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

2018年銭湯行脚十六湯目、上北沢『北沢湯』。

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2018年銭湯行脚十五湯目は上北沢の『北沢湯』。
桜上水での花見帰り、
ほど近くに銭湯があるのを知って寄ってみる。
車道から一本入った路地にあるこの銭湯は、
宮造りの外観が白で統一されていて、
なんだか爽やかな印象だ。
入口の脇には昔懐かしい、
木製の牛乳屋ベンチが置かれていて、
湯上がりだろうと思われるおばあちゃんがひと休みしていた。
入り際に二言三言、
このおばあちゃんとことばを交わしてからフロントへ。
内部も白系で統一されている。
浴場に入って正面に描かれている銭湯絵は富士山。
手前に向かって流れてくる川は富士川だろうか。
麓を走っているボンネットバスがちょっと珍しい。
お風呂は通常のものに加えて、
泡風呂や薬湯等いろいろあったのだが、
こちらは花見帰りの身。
いいかげん酔っ払っているので、
あれこれ試しはせずに、
適温の風呂にさっと入ってさっと出る。
酒を飲んでの入浴はよろしくないというが、
これでスッと良いが醒めた(ような気がした)。
帰り際にフロントの女性に聞けば、
創業は昭和の初期らしい。
それ以外にもいろいろ話を聞いたはずなのだがが、
酔っ払っていたせいで、
一晩寝たらすっかり忘れてしまって申し訳ない。
下足箱からシューズを出して、
つま先だけつっかけて暖簾を出たところで、
例のベンチがあったのでそこに座ってしっかり履き直す。
なるほど。
来たとき、ここに座っていたおばあちゃんも、
ここで靴を履き直していたのか。
風呂から出たらここに腰掛けるのは、
必然だったんだな。
やってみてわかることもある。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-06 12:08 | 銭湯行脚 | Comments(0)

春の奥多摩むかし道。

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春の奥多摩むかし道。
いつもなら都市部のサクラが終わってからが、
奥多摩のサクラは本番。
そんな花見のダンドリなのに、
地元の人の話では、
今年の不思議な天候から、
都会と奥多摩のサクラの開花がばっちり重なってしまったのだそう。
「皆さん、もっと有名なサクラの名所に行かれたんではないですかね」
ということで、
例年よりちょっとお花見ハイカーの人出は少ないようだった。
それでも季節は春とあって、
サクラ以外にもさまざまな花が道沿いを賑わせていた。

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ヤマブキ。

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シデコブシ。

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ミツバツツジ、かな。

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レンギョウ。

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そしてもちろんサクラも。

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山肌も少しずつ新緑に覆われていくようだ。
奥多摩の季節も一気に動き出した。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-05 09:17 | 旅の日々 | Comments(0)

水道道路を歩く。

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『水道道路』と呼ばれる道がある。
近代の都市化のなかで急激に普及した上水道。
その水道管を敷設した上を道路にしたものをこう呼ぶ。
その性格上、
目標に向けて一直線に作られたものが多く、
地図を眺めるとその姿はちょっと異彩を放っている。
僕が住んでいる高円寺にも水道道路は延びている。
もともとは多摩川の水を中野、板橋の給水塔へ
導水するために作られたものらしい。
多摩川から世田谷の砧を経て高円寺へとまっすぐに延びている。

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今回、桜上水の花見会に誘われるにあたり、
目的地がちょうどこの水道道路上にあることに気づき、
ならばと高円寺の自宅から歩いて出向くことにした。
どうせ一直線なのだから地図もいらんだろうと、
思うがままに歩いてみたところ、
序盤にはいがいにも紛らわしい分岐があってちょっと悩む。
しかしそんなところにはこんな看板が出ていて、
これが道標となってくれた。

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大型車両が通行止めなのは、
埋設されている水道管の破損を防ぐためのようだ。
水道管のために作られただけあって、
道は細く、一方通行の場所も多い。
やがて道はひたすらまっすぐ延びてゆくようになる。

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どこまでもまっすぐ。

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都心部の細い道でここまで一直線なのはなかなか珍しいのではないか。

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方南通りを斜めに横切る。

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井の頭通りとの交差点には「荒玉水道」の表記が。
この道路の正式名称は都道428号線高円寺砧浄水場線というのだが、
通称「荒玉水道」と呼ばれているのだ。
ちなみに「荒」は荒川より、
「玉」は多摩川より取られているらしい。

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やがて井の頭線を渡る。
相変わらず道はまっすぐだ。

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地平線、といったら大げさだが、
春霞に煙って先が見渡せない。

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道が次第に下り勾配になってきた。

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下りきったところに現れたのは神田川。
舞い落ちた桜の花びらがゆっくりと川面を流れていた。

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しばらくすると首都高の高架が見えてきた。
今回目指す桜上水は近い。

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首都高の下を走る甲州街道を歩道橋で渡ると、
そこには京王線の線路が立ちはだかっていた。
ここで水道道路は途切れるのかと思ったが、
すぐ脇に踏切があった。

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踏み切り脇の民家越しに覗いてみると、
その先にも延々と道路がまっすぐ延びているのが見える。
思わず踏み切りを渡りそうになるが、
今回のゴールはすぐ横にある桜上水駅。

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続きは次回に持ち越しとして駅に向かう。
桜上水での花見場所は、
玉川上水を暗渠化して作られた緑地公園。
そこで桜を愛でるとは、
なんだかダンドリっぽくて、よいね。
高円寺から桜上水まで、
およそ1時間の小さな歩き旅。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-03 11:28 | 旅の日々 | Comments(0)

花嵐の花見会。

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今年初めてにして最後であろう花見へ。
ずいぶんと早く咲いた桜たちも、
あまり雨に降られなかったせいか、
四月の頭までなんとか残っていてくれた。
花見のときには、
散る花びらが酒のグラスにはらりと入ったりすると、
なかなか風流なものだが、
それに関しては今年はもう規格外。
じゃんじゃんと散ってきて、
酒も食べ物も花びらまみれ。
焼き鳥なんて、
新進気鋭の料理人が、
「鶏の照り焼き風 春の儚さを添えて」なんて
名づけそうな状態になっちゃいました。

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さあ、いよいよ春本番だ。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-04-02 11:34 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

武甲山。

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見るたびにその姿を変えつつある、
秩父の武甲山。
北側斜面に石灰石の大鉱床が眠ることから、
明治期より活発に採掘が行われ、
いまでは標高も当時より30メートル以上低くなっている。
ちなみに山体内部にも縦横無尽にトンネルが掘られているのだとか。
秩父の反映はある意味、
この神が住むとされる山を切り崩すことによって
成り立ってきたともいえる。
これまではこの痛々しい山に登る気持ちは
まったく起きなかったのだが、
最近は逆に、
登ってそのさまをまぶたに焼き付けることが、
山歩きをする者の責務であるような気がしてきた。
今でも登山道が整備されていることが不思議なくらいで、
いずれは登れなくなってしまう山なのかもしれないし、
もしかしたら数百年といたスパンでは、
山自体がなくなってしまうこもしれないのだから。
埼玉県。2018年。
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# by apolro | 2018-04-01 09:38 | 旅の日々 | Comments(0)

実家のピアノを処分した。

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実家の家財整理中なのだが、
懸案だったピアノをようやく処分した。
20年以上前に買ったアップライト式のピアノなんて、
引き取ってもらえるだけでもよしとすべしという話を聞いていたので、
正直あまり期待はしていなかった。
しかも中古ピアノ買取業者のなかには、
けっこう悪質なところもあるようで、
とにかく正当な価格で引き取ってもらうことを祈るばかり。
ピアノの購入にあたっては、
妹がピアノを習うためというのが口実ではあったが、
実際のところは「ピアノがあるわが家」に憧れていた、
戦前生まれの母の夢実現というところだったのだろう。
それでもとりあえずは自分が買ってもらったということもあって、
妹は何社も買取業者に見積をとってようやく一社を選定。
年度末の月末の週末ということもあってか、
業者の到着は遅れに遅れたが、
買取価格はこちらの予想を上回る金額でひと安心。
買取価格に直結するのは、
もちろんピアノの品番にもよるのだけれど、
それ以上に影響するのはネズミの被害らしい。
一見なんともなくても、
なかを開けるとネズミにかじられ放題ということもままあるらしい。
その点うちのピアノは無事だった。
よかった。
これで四十九日法要の費用が工面できた。
四十九日って、
納骨だけじゃなく、
墓石への刻印やら塔婆やら法要後の食事やらと、
意外にいろいろかかるんだよね。
そしてなによりも、
このピアノが廃棄されることなく、
ふたたび再生、調律されて、
どこかで誰かの手によって弾かれるであろうことがうれしい。
埼玉県。2018年。
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# by apolro | 2018-03-31 11:13 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

玄関の目の前にスミレの花。

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わが家の玄関先、
門扉の目の前ど真ん中にスミレの花が咲いた。
コンクリートとコンクリートに挟まれた、
狭いせまいスペースだ。
もちろんこんな場所に苗を植えるはずはないので、
どこからか風に乗って、
あるいは雨水の流れに漂って、
ここまで種がやってきたのだろう。
春の到来を告げるスミレ。
なるべく踏んづけないように気をつけているつもりだが、
夜酔っ払って帰ってくるときにはどうしていることやら。
それよりも宅配業者や郵便屋さんもここを歩いているはずで、
よくも無事なものだ。
でもきっと、
ちょっとやそっと踏まれたからって、
それで事切れたりしないんだろうな。
なんていったって野の花なんだから。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-03-30 11:23 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

高円寺『Goody』の看板はもう灯らない。

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バー『Goody』が店をたたむらしいという噂が高円寺の街に流れたのは、
ひと月ほど前だっただろうか。
10日ほど前に訪ねたときにそれが事実であるということを知った。
そしてそのときなにを勘違いしたか、
3月末が閉店日だと思い込んでしまい、
昨晩、お別れにと出向いてみると、
すでに看板には灯りが入っていなかった。
実際の閉店は24日だったらしい。
なんという失態。
間に合わなかった。
この店を初めて訪れたのはもう15年以上昔になるだろうか。
それ以前、同じテナントに入っていた店に一、二度入ったことがあり、
久しぶりにと訪ねてみたら『Goody』というバーに変わっていた。
大阪出身のオーナー夫婦は、
ここに店を出す前の一時期、
僕の浦和の実家至近に住んでいたことがあったそうで、
そんなこともあって通うようになった。
小さいながら気取らないお店で、
誰とでもすぐ仲よくなれる雰囲気が心地よく、
チャージ、お通しなしの明朗会計というのも入りやすかった。
ビールを一杯飲んだら500円ジャスト。
(まあ、一杯では終わらないんだけれど)
財布が淋しいときでも安心して入れるお店だった。
駅から近いということもあって、
会社に勤めていたころは週に三日は寄っていたのではなかろうか。
家で仕事をするようになってからは、
駅まで出るのも億劫になってすっかりご無沙汰してしまっていたが、
人は、街は、知らぬまにいつのまにか変わってゆく。
まずはコージさん、ミホさん、お疲れさまでした。
またどこかで飲みましょう。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-03-29 09:58 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

映画『しあわせのパン』を観た。

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舞台は北海道。
洞爺湖を望む高台に建つオーヴェルジュ・スタイルのパン屋。
東京からここに越してきた夫婦を中心に物語は進んでゆく。
妻、原田知世。
あいかわらずお美しい。
夫、大泉洋。
日頃テレビで観るキャラクターとずいぶん違うのでちょっとびっくり。
春夏秋冬と季節毎に、
若い女性、小さな女の子、老夫婦と、
さまざまなお客がさまざまな悩みを固めつつここにやってきて、
北海道の美しい風景のなかで溶かされてゆく。
そしてなぜかいつもこの店のカフェにいるおじさんの客が、
なんとあがた森魚さん。
序盤からやってくる人に「やあー、やあー」と挨拶するばかりで、
物語にもあまりかかわってこないので、
こりゃあいったいどういうことだと思っていたら、
途中でわかりました。
あー、この役はあがたさんにしかできないかも。
さらにこの映画のメインタイトルというか、
エンディングタイトルが、
矢野顕子の『ひとつだけ』。
しかも忌野清志郎とのデュエット・バージョンじゃないですか!
この二人のデュエット、
昔テレビで観たことがあった。
二人で歌い、
歌い終わった後に、
アッコちゃんが「うまくできたね!」と言ったのに対し、
清志郎が恥ずかしそうに「うん……」とうなずいたことを思い出して、
映画を観ながら最後の最後で落涙。
聞けばこの映画自体があの曲に触発されて製作されたものなのだそう。
なんの予備知識もなしに観た映画に、
あがた森魚、矢野顕子、忌野清志郎と、
3人も僕が大好きなミュージシャンが関わっていて、
たいそうお買い得感あふれる作品なのでした。
2012年の日本映画。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-03-28 11:21 | 映画で旅する | Comments(0)

2018年銭湯行脚十五湯目、阿佐ヶ谷『玉乃湯』。

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2018年銭湯行脚十五湯目は隣町・阿佐ヶ谷の『玉乃湯』。
この界隈は今までに何度も散歩しているのに、
こんなところに銭湯があるのは気づかなかった。
当時はまだ「銭湯眼」が、
全然養われていなかったのだろう。
引き戸の入口、
脇にはコインランドリーといったあたりは定番だけど、
入口の前に屹立する石柱が興味深い。

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20センチ四方で高さは2メートルほど。
しかも二本もある。
いったいこれはなんなんだろう。

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すりガラスに抜きで「玉乃湯」という文字もシブイね。
入口はフロントスタイルで、
お金を払ってから男女それぞれに分かれてゆく。
べっこう色に染まった脱衣所の天井が歴史を感じさせる。
浴場に入ると飛び込んでくるのが富士山の銭湯絵。
手前には穏やかな海と帆掛け船。
左に小さく「西伊豆」と描かれている。
富士山と海の両方を収めようとすると、
やっぱり西伊豆からの構図になるのかな。
とすると、左のほうに小さく見える街の灯りは静岡あたりだろうか。
銭湯絵の下には近所のお店の看板がふたつほど並んでいる。
そういえば昔の銭湯には、
こういう看板がずらりと並んでいた。
あれはもう過去のものになってしまったのだろうか。
壁から天井にかけては、
群青色、水色、白と塗り分けられていて、
ちょっとエーゲ海の島みたい。
ところどころにはめこまれているイルカのタイル絵もそれっぽい。
浴槽は小ぶりながらも、
リラックスバス(壁と床からジェットバブルが出る)、
ジェットエステバス(ボディーブローのような水流が壁から)、
電気風呂、薬湯、コールドバスと豊富。
湯温は僕にはちょうどよい熱さ。
最近、城東方面の激アツ銭湯に続けざまに入っていたので、
これにはちょっとホッとする。
それぞれの風呂を存分に堪能したところで、
脱衣所に上がってゆっくりと汗を引かせる。
テレビでは大相撲が中継中だった。
帰り際にフロントに座っていた女性に話を聞く。
ここの銭湯がいつからやっているかは定かではないが、
おそらくは戦前からとのこと。
フロントの構造がちょっと変わっていたので尋ねると、
やはり以前は番台形式だったものを改築したらしい。
といっても近代化のためばかりではなく、
万が一、銭湯内で急病人が出たときに、
中まで救急車のストレッチャーが入れることも考えた改築とのこと。
番台からフロント式への変遷にはそんな理由もあるのだな。
入るときに気になった入口の石柱についても聞いてみた。
すると答えは意外にも、
「それが、よくわからないのよ」とのこと。
なんでも銭湯ができるより先に、
石柱はこの地に立っていたらしい。
「ほら、うちの斜め前から脇にかけて、川が流れていたでしょ。それに関係するものかもしれないんだけれど」
なぬ、川?
挨拶もそこそこに外に飛び出して周囲を確認すると、
そこにはまがうことなき川の残滓、
つまり暗渠が延びていた。

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そういえば以前、
暗渠の本を読んでいたら興味深いことが書かれていた。
都市の地下に隠れ潜む暗渠を見つけ出すために、
暗渠マニアたちは銭湯や豆腐屋をヒントにするのだそうだ。
銭湯に豆腐屋、どちらも水をたくさん使う職業だ。
下水が完備する以前には、
排水のために近くに川があることが大事だったのだろう。
ふと銭湯のはす向かいに目を向けると、
そこにはなんと豆腐屋も。

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そういえば神楽坂の熱海湯に行ったときも、
たしか隣りが豆腐屋だったな。
結局、石柱の正体こそわからなかったものの、
銭湯と暗渠という、
一見意味がなさそうなもの同士の関係性を発見したことに、
考古学者ばりにちょっと興奮しつつ家路についたのだった。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-03-27 11:23 | 銭湯行脚 | Comments(0)

奥武蔵で久しぶりの休日らしい休日。

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芦ヶ久保駅から日向山を越え、
横瀬駅までのんびりものぐさハイキング。
日向山直下の木の子茶屋で、
ビールとジビエのバーベキューをいただいたのちに日向山頂上へ。
この山の名前を「日向」とつけた人の気持ちがよくわかるほどの好天気。
されど標高は芦ヶ久保駅でさえ300メートルを越えているので、
この山間の集落にはサクラの便りはまだ届かず。
代わりにウメやハクモクレンの花が盛りであった。
横瀬では武甲温泉にて汗を流し、
もちろん湯上がりには再びビール。
先月末からなにかとバタバタしていたなか、
久しぶりに休日らしい休日となった。
埼玉県。2018年。
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# by apolro | 2018-03-26 16:08 | 旅の日々 | Comments(0)

『かにまよ』?

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ヒマをみては小まめに実家に行き、
家財の整理をしているわけだが、
毎回なにかしらのネタが登場する。
今回はダンボール箱に入っていたカセットテープ。
『黒田節』や『鷺娘』なんていうのは、
母が日本舞踊の練習に使っていた曲目だろう。
「舟木一夫」は若いころに好きだった曲なのかな。
と、そんななかに謎コンテンツ発見。

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『かにまよ』。
『かにまよ』って、カニマヨ?
料理のレシピかなんかか?
いや、そもそもカニマヨってどんな料理よ?
コンビニおにぎりの具か?
誤植かなと思ってなかからテープ本体を取り出してみると、
そこにも『かにまよ』。

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もしかした自分が知らないだけで、
『かにまよ』っていう有名な日本舞踊の曲があるのか?
聴くのがコワイ。
埼玉県。2018年。
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# by apolro | 2018-03-25 09:09 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

今日の昼ごはん:菜の花の炊き込みごはん。

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この季節になると一度はつくりたくなる、
菜の花の炊き込みごはん。
ようやく緑の野菜の値段も落ち着いてきましたしね。
炊き込みごはんといっても、
そのまま本当にお米と一緒に炊き込んでしまうと、
青臭さが引き立ってしまいそうなので、
お米は水と白醤油、昆布、酒で炊いておきます。
菜の花は刻んで、
ゴマ油でさっと炒めて、
軽く塩で味付け。
ごはんが炊けたところで一緒にして、
10分ほど蒸らせばできあがり。
こんな日のおかずはアジの開きや油揚げの味噌汁、
お漬物程度でシンプルにいただきます。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-03-24 14:33 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

マジメな巡礼者と不真面目な巡礼者。

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サンチャゴ・デ・コンポステーラ巡礼中のある日。
午前中にもかかわらず、
すでにビールを飲みながら休憩中の不真面目な巡礼者と、
それを眺めながらちょっと悩む真面目な巡礼者たち。
あくまでも一般論ですけれど、
キリスト教徒の人は、
お昼前からお酒を飲むのは控える傾向にありますね。
あ、でもそれは信仰には関係ないか。
真面目か不真面目かの違いだけですね。
巡礼路を歩いていると、
たまにこんな地元住民の小遣いかせぎのような農園カフェが現れて、
そんなとき不真面目な巡礼者は、
寄らねば損だとばかりに立ち寄って、
ついついビールの栓を抜くのだった。
フランス/ロゼルト。2017年。
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# by apolro | 2018-03-23 09:12 | 旅の日々 | Comments(0)