旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


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by apolro
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今年も登場、庭の番人・カマキリの赤ちゃん。

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今年も登場。
小さなハンター、カマキリの赤ちゃん。
冬の間に卵を見かけなかったけれど、
やはりどこかに産んでいたようだ。
小さいながらも、
庭のアジサイの葉っぱの上で、
しっかりとハンティング・ポーズ。
こいつとヒキガエル、
そしてイモリがわが家の防衛隊だ。
これからだんだん増えてくる、
カやバッタ、ヨコバイをしっかり駆除してもらうためにも、
外敵に襲われないようにして、
早く大きくなってくださいね。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-06-22 17:54 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

雪平鍋の柄の交換。

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雪平鍋。
牛乳を沸かしたり、
ジャガイモを茹でたり、
煮物をつくったり、
もちろんインスタントラーメンにも愛用。
おそらくわが家で最も稼働率が高いのがこの鍋だ。
逆に一番稼働率が低いのはすき焼き鍋かな。
とにかく使い勝手はピカイチなのだけど、
長く使っていると、
鍋と木製の柄の結合部が熱で炭化して、
がたついたり、
最悪、すっぽ抜けたりすることがある。
そのたびに炭化した部分を切って、
切り詰め切り詰めで使ってきたのだが、
いよいよ長さ的に生命線を越えた感があったので、
思いきって交換することにする。
たまたま浅草方面に出かける用事があったので、
かっぱ橋道具街で「雪平鍋の柄」を三本購入。
プロ仕様とあってか、
新しい木ねじはついていなかったが、
これはこれまでのを流用できる。
なんたって一本150円という格安ぶりだ。
鍋にはめ込むサイズもとくに調整されていないようなので、
ここは木工ヤスリで調整。
ぶら下げるための穴はドリルで開けて、
最後にそこにヒモを通せば完成。
古い柄にもなんとなく愛着はあるが、
こんなものをとっておいたら、
場所がいくらあっても足りない。
ここは「これまでご苦労さま」とゴミ箱へ。
しかしこれらの雪平鍋。
古い物では30年以上使っているけれど、
こうしてときどきメンテをしてやれば死ぬまで愛用できるなあ。
デザインも飽きがこないしね。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-06-21 11:05 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

足立で出会った昭和なお店。

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東武線の牛田という駅で初めて降りて、
そして偶然見つけた昭和な中華そば屋さん。

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店のなかも昭和感にあふれ、

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片隅には懐かしい瓶のコーラの冷蔵庫。

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出てきたラーメンもこれまた昭和。
最近は鳴門巻が載ったラーメンもあまり見なくなりました。
決して広いとはいえない店内で、
ひときわ存在感を示していたのが、
酉の市の熊手。

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これほど大きな熊手を飾ったお店に出会ったのは初めてかも。
聞けば、
毎年律儀に少しずつ大きくしていったところ、
最大サイズまで辿りつき、
いまのところこれ以上大きな熊手はもうないのだそうです。
ごちそうさまでした。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-06-20 14:27 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

漁業用のガラス製浮き球は残っていた。

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最近すっかり見かけることが少なくなった、
ガラス製の漁業用浮き球。
昔は浜辺に転がっていたりしたけれど、
いつのまにか、
すっかり合成樹脂のものに取って代わられてしまったようだ。
一時は海に近いお土産物屋なんかでも、
インテリア用に売られていた。
たしかに重たくて割れやすいというデメリットはあるけれど、
割れるということは、
いずれは粉々になって砂に還るわけだから、
最近のプラスチックゴミ問題を考えると、
こちらのほうがいいんだろうな。
それにしても大小さまざまなガラス製浮き球が
これだけ積まれていると、
ちょっと草間弥生的現在美術っぽくて素敵だ。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-19 11:08 | 旅の日々 | Comments(0)

2018年銭湯行脚二十六湯目、一橋学園『小平浴場』。

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2018年銭湯行脚二十六湯目は一橋学園の『小平浴場』。
最寄りの駅は、
西武多摩湖線の一橋学園駅か西武国分寺線の鷹の台駅。
どちらも沿線在住者以外はなかなか乗る機会のない路線だ。
今回は鷹の台駅から歩く。
玉川上水沿いの緑道を辿り、
ここを曲がれば銭湯は近いという角に入ったところで、
でっかい煙突がいきなり視界に飛び込んできた。
やがて銭湯の全貌がはっきりしてくる。
銭湯の背後から近づくことになったのだが、
古色蒼然というか、
ある種の「凄み」を感じさせる外観だ。

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総木造で外壁は板張り。
火災予防関連の法令から、
今では絶対建てられないだろう。

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下足箱に靴を入れようとすると、
下足箱の奥が抜けていて、
向こうの景色がぼんやり見える。
番台でおばちゃんにお金を払ってさっそく浴場へ。
浴場は広く、
ひとりあたりの洗い場スペースも余裕をもったつくり。
日曜日の夕方6時なのに、
先客はひとりだけとちょっと淋しい。
銭湯絵は富士山で、
手前には湖が配置されている。
銭湯絵の下には、
もともともは小さな看板が並んでいたと思われるスペースがあったが、
そこもすでに銭湯絵に塗り重ねられている。
さらにその下には緑と白を基調としたタイル絵が描かれており、
こちらは何羽もの白鳥が歩いたり、座ったり。
浴槽は下からポコポコ泡が出てくるタイプと、
壁からジェットバブルが奔出する2種類。
温度は僕にはちょうどよい塩梅だ。
空いているなか、
のんびりとくつろぐ。
脱衣場に上がると、
番台の人はおじさんに替わっていた。
聞けばこの銭湯も今年で67年とのこと。
昭和20年代の創業か。
立派な建物についてほめると、
「いやあ、もう古くて軋んでいるし、雨漏りはするしでね」と苦笑い。
周囲は一戸建ての住宅街ばかりなのに、
どうしてそんな立地に銭湯が、
と思って尋ねてみたら、
「いやあ、昔は学生がいっぱいいたのよ。一橋大、津田塾大、東京経済大ってね。みんな風呂なしのアパートに住んでいたからねえ。一橋大なんて、学校ごと立川に引っ越しちゃった」
おじさんは悲しそうにそういうと、
読んでいた新聞に眼を移した。
時代の変遷とはいえ切ない話である。

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脱衣場のガラス戸が大きく開けられていて、
そこから涼やかな風が流れてきた。
ああ、もうそんな季節になったんだな。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-06-18 11:45 | 銭湯行脚 | Comments(0)

焼尻島に眠る会津藩士。

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北海道・焼尻島もあてもなく歩いていると、
林のなかにふたつのお墓が立っていた。
お墓の手前には「会津藩士の墓」と書かれた木柱があるだけで、
それ以外の説明ははない。
「北海道」と「会津藩士」というキーワードから、
まず頭に浮かんだのが会津戦争だ。
維新軍に蹂躙された会津は、
その科として厳寒の北海道へ追いやられたと聞く。
しかし、墓石の横にまわってみると、
そこに彫られていた年次は「文化五年戊辰」。

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西暦に直すと1808年。
幕末までにはまだ50年以上ある。
気になったの東京に戻ってから調べてみると、
そこには「会津藩の樺太出兵」という史実が現れた。
開国以前の当時、
ロシアの通商大使であるレザノフが樺太や北海道沿岸で略奪を行い、
それへの対抗策として幕府の命で、
会津藩士が樺太へ送られたのだそうだ。
実際にはロシアと会津藩の交戦はなかったそうだが、
会津藩士たちは厳寒の地でずいぶんと苦労したらしい。
結局翌年には帰還命令が下り、
樺太から帰国の途についたのだが、
その船は嵐により途中で難破。
51人の死者を出す惨事となった。
そのなかには焼尻島に打ち上げられた遺体もあったそうで、
それが島民によって手厚く葬られたのが、
この会津藩士の墓なのだった。
うちは父方の祖父が会津出身でありながら、
恥ずかしながら今までまったく知らなかった。
今でこそ、
会津と樺太の距離は感覚的に理解できるが、
当時とあってはどれほどの望郷感にとらわれたことだろうか。
210年の時代を遡り、
冥福を祈るばかり。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-17 11:07 | 旅の日々 | Comments(0)

送られれてきた「やしがにせんべい」。

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石垣島から送られてきた『やしがにせんべい』。
実際のヤシガニとどれくらい味が違うのかと思ったが、
考えたら本物のヤシガニも食べたことがないことに気づく。
味のほうはカニせんべいというよりはエビせんべい。
ここでカニせんべいというものも、
食べたことがないことに気づく。
カニせんべいって存在するのか調べてみたら、
福井や新潟方面にはあるらしい。
やはりカニの産地にはあるんだな。
誰かカニせんべいも送ってください。
いや、カニそのものでも全然かまわないけれど。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-06-16 13:55 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

モバイルな船頭小屋。

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日本各地の古民家が展示されている川崎の日本民家園。
そこには渡し船の船頭小屋も移築されていた。
この船頭小屋は昭和49年まで多摩川で運航されていた
『菅の渡し』の船頭が実際に使っていたものだそう。
たしかに真夏などは日陰のない河原に、
ずっと座っているわけにもいかないだろうし、
真冬には寒風をしのげるスペースも必要だっただろう。

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内部には簡単な煮炊きスペースもあったようだ。

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内壁に掲げられていた手書きの許可書。
占用期間の欄には「昭和48年」という文字が見えるので、
最後までこの船頭小屋が使われていたのだろう。

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これも同時に移築されたものだろうか。
傍らには石標も立てられていた。
右の古いのはちょっと判別しにくいが、
左のには「向テ右 川崎街道  左 渡船場ヲ経テ調布町ニ至ル」の
文字が掘られている。
この船頭小屋のユニークな点は、
小屋の外壁四隅に丸い金具が設置されていて、
大雨などで増水しそうなときは、
するとそこに棒を通して、
御神輿よろしく大人数人でスタコラサッサと、
土手の上まで運べたということ。
昔っから日本人はコンパクトにしたり、
携帯可能にするのが好きだったんだなあ。
神奈川県。2018年。
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# by apolro | 2018-06-15 14:33 | 旅の日々 | Comments(0)

クロユリの群生。

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クロユリというと、
北アルプスや八ヶ岳の高山の岩稜帯で、
岩陰に隠れるようにひっそりと、
そしてけなげに一輪だけ咲いているというイメージがあったのだけど、
焼尻島では群生という表現がぴったりの咲きかただった。

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それも羊牧場の脇のあたりで雑草よろしく。
まあ、アイヌの料理には
このクロユリの鱗茎を使うものもあるらしいので、
北海道ではそれくらい普遍的な植物なのだろう。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-14 11:29 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

艦橋、だっけ?

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えーと、
これなんと呼ぶんですかね。
艦橋、はちょっと大げさすぎるか。
操舵室?
そんなんだったっけ?
漁船なんかで船長がいる場所ね。
それがいきなり大地に建っていました。
足元はコンクリートでしっかり補強されたりして。
廃品活用なのかな。
船は廃船にしちゃうけど、
ここだけはまだ使えそうでもったいないとか?
なかには雑多なものが押し込まれているだけで、
果たしてこの計画が成功だったのかは不明。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-13 12:28 | 旅の日々 | Comments(0)

22018年銭湯行脚二十五湯目、東村山『久米川湯』。

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2018年銭湯行脚二十五湯目は東村山の『久米川湯』。
この銭湯は実は子どものころから知っていた。
僕は物心がついてから小学校2年生になるまで、
東村山に住んでいた。
僕の家はここから少し離れていたが、
当時、この銭湯の周囲には平屋の都営住宅が建ち並んでいて、
そこに同じ小学校の同級生がたくさん住んでいたのだ。
夏など暗くなる直前まで遊んでいると、
友人たちが「これから風呂屋いくから」と帰ってゆくのを、
羨ましく見送った記憶がある。
うちには風呂があったので、
銭湯には行けなかったのだ。
さてあの銭湯は今? の気分で、
数十年ぶりに東村山のあの界隈を訪ねてみて驚いた。
昔あった平屋の都営住宅はまったく消えてなくなり、
その代わりに、高層住宅が何十棟と屹立している。
昔の面影は跡形もない。
記憶を辿って行こうにも、
道筋すら当時とはまるで変わっている。
これは辿り着くのは難しいのではないかと心が折れかけたとき、
目の前に一本の煙突が現れた。

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「そそり立つ」という表現がピッタリするほどの威風堂々さ。
高層住宅に隠されて、
近づくまで見えなかったんだな。
少々慌て気味に銭湯に近寄ったところ、
入口の位置を間違えて裏に回ってしまった。
するとそこに置かれていたのは大量の廃材。
つまりこれは今も薪で火を焚いていることを意味している。
あの煙突は現役なのだ。
「こんにちは」と挨拶をしてフロントでお金を払う。
いつもなら湯上がりにお店の人に話をうかがうのだが、
このときはやはり多少興奮していたのだろう。
いきなり「ここはいつからやっていますか?」と訪ねる。
フロントにいた女性は「えーと、たしか昭和37年だったような」
よし。時代も合う。
ここはやはり、あのとき僕が行きたかった銭湯だ。
衣服を脱いで、手拭い一丁を首に回していざ浴場へ。
僕より先に入っていたのはひとりだけ。
椅子に座ってお湯の蛇口を押すと、
出てきたお湯はずいぶんとぬるい。
あれ、間違えたかと思ったが、
ちゃんと赤いマークのついた蛇口だ。
しばらく出し続けているとようやく適温になった。
これはつまり、
この日この蛇口を使ったのは僕が最初ということなのか。
家の給湯器が、
使い始めにはなかなかお湯にならないのと同じ原理なのか。
だとしたらちょっと得した気分。
銭湯絵は本栖湖から臨んだ富士山。
なんで本栖湖だと断言できるのかというと、
脇に本栖湖と書かれていたから。
やや塗料が浮き上がってはいたが、
それはそれで見事な富士山。
男湯と女湯を分ける壁にはタイル画が。
こちらも湖を前景に、
背後には岩峰がいくつも連なっている。
湖畔に建つのは教会と洋館なので、
こちらは海外だな。
さながらレマン湖から臨むフレンチアルプスといったところか。
お湯は通常のものと泡風呂、
そして深い風呂。
いずれも温度は控えめで40℃ちょい。
それとは別に水風呂もあった。
この日もけっこうな歩き仕事の帰りだったので、
ここでじっくりと疲れを癒やす。
帰り際、もう一度フロントの女性と話をする。
やはり以前は風呂なし都営住宅が多く、
そんな人たちでずいぶんとこの銭湯も賑わったそうだ。
たしかこの近くにもう一軒銭湯があったはずと尋ねてみると、
そちらはずいぶん前に廃業してしまったらしい。
現在、東村山市に残る銭湯はここともう一軒、
つまり二軒だけとのこと。
どうぞ頑張って営業を続けてください。
東京都。2108年。
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# by apolro | 2018-06-12 11:31 | 銭湯行脚 | Comments(0)

迎賓館からの招待が来ない。

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国賓を招いて晩餐会を開いたり、
彼らの宿泊施設として利用されている迎賓館。
どんな事務手続きのミスかはわからないが、
一向に僕にお呼びがかからないので、
自ら乗り込んでみることにした。
なんだかやたら悠久の歴史感をにじませる建物だが、
ご存じのとおり、
もともとは東宮御所として建てられたもの。
迎賓館として運用されるようになったのは1974年からというから、
意外と歴史は浅い。
外観があまりに華美すぎるは、
日本人の生活様式には合わなかったとかで、
御所としてはほとんど使われなかったというエピソードが微笑ましい。
戦後の一時期は、
国立国会図書館として使われてこともあるのだそうだ。
もしそのまま図書館であり続けたら、
それこそ世界に誇れる国立図書館になっただろう。
着物姿の観覧者とともに写真収めたら、
どこの国とも、
いつの時代とも知れぬ、
不思議な空間がそこにはあった。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-06-11 09:32 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

仔ヒツジをめぐる冒険。

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お願いをして、
焼尻島の町営緬羊牧場の羊舎(っていうのか?)を
見学させていただいた。
案内されたのは、
生後半年ほどの仔ヒツジが集められたところ。
まだ放牧には出せないのだろう。
与えられた干し草をみんな一心不乱に食べている。
これだけ仔ヒツジがいながら、
「メェ〜」という鳴き声はまったく聞こえず、
羊舎に響くのはひたすら干し草をはむ、
「ハミャハミャハミャ、ハミャハミャハミャ」という音ばかり。

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ときどきこちらに気づく仔ヒツジもいて、
「あれ? 知らないオジサンがいる」!と一応警戒はしてみるものの、
すぐに「ああ、違った違った。ご飯食べなくちゃ!」と食事に戻る。

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なかにはさらに好奇心旺盛なのもいて、
ちょっとこちらに近寄りかけるが、
食事に夢中の仲間に気がつくと、
あわてて自分の場所に戻ってゆく。

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壁の黒板には「今月の目標」として、
「気温変化での体調管理」の文字が。
大切に育てられているんだな。
ちなみに「羊」と「北海道」という単語を耳にすると、
まっ先に頭に浮かぶのが、
村上春樹の長編『羊をめぐる冒険』なのだけれど、
それって僕らの世代だけですかね?
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-10 10:47 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

焼尻島は人と羊の島。

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天売島が人と鳥の島だったとすれば、
焼尻島は人と羊の島。

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島民より羊の数のほうが多いそうです。
しかもその羊はサフォーク種と呼ばれる高級品種で、
日本でも育てているところは珍しいとか。
顔が黒いのが特徴ですね。
クレイアニメの『ひつじのショーン』の主人公も、
たしかこんな羊でしたね。
高級品種だけあって、
日頃僕たちの口に入るはずもなく、
ほとんどは高級レストランなどに出荷されているとのこと。
だけど夏に焼尻島を訪れれば港にある食堂で、
あるいは年に一回催される羊祭りに出向けば、
満喫できるんだって。
シーズンオフの旅は、
こういう点でちょっと不利。

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海の見える牧草地でのんびりと草をはんでいる姿を見たら、
アイスランドの牧草地を思い出しました。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-09 11:37 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

2018年イワシ祭り。

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明日は高円寺のポルトガル居酒屋『清浄』のイワシ祭りです。
なんだかんだでもう12年。
炭火焼きのイワシに岩塩、レモンとオリーブオイルをふってガブリ。
そこに『ビーニョベルデ』と呼ばれる
微発泡のポルトガルワインを呑むだけのお祭りなんだけど、
これがたまらんのだなあ。
15時オープンですよ(写真は過去のものね)。
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# by apolro | 2018-06-08 22:01 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

焼尻島のキャンプサイトと大先輩の焼尻旅行者。

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焼尻島のキャンプ指定地は、
海から少し高台になったところの草地。
斜面を下ればで海へもアクセス可能です。
清潔なトイレ、炊事島を完備しているのにシャワーがないのは、
シャワーまであったら住み着いちゃう人が出るからでしょうか。
強い海風を警戒して、
本来なら海側にテントに入口を設けるのは
いかがなものなのかもしれませんが、
この絶景を前にそんなこといってられません。
朝起きたとき、
テントを開けた瞬間にに大海原広がっていてほしいじゃないですか。
この日は僕ひとりだったところに、
夕方の船で関西からやって来たと思しき、
車中泊のご夫婦がひと組。
右奥に見えるのは前日までいた天売島。

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対岸の北海道本道に見える雪がしっかりついた山は、
増毛にほど近い雄冬岳あたりでしょうか。

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そして近くに立てられていた看板。
ラナルド・マクドナルドさん。
ペリー来航の5年前に日本にやってきたアメリカ人だそうです。
日本に憧れるあまり捕鯨船の乗組員として来訪、
羽幌沖で解雇してもらってひとりボートで焼尻島へ上陸したのだとか。
本人は白人とネイティブ・アメリカンとのハーフだったそうで、
そんな出自からも日本へ興味を持ったのでしょうか。
なかなかの行動力を持った若者でしたが、
粗忽な性格でもあったようで、
島に西側半分を観察しただけでここは無人島と判断し、
(実際には東側にはアイヌやニシン漁の番人がいた)
利尻島へと去ってしまったのだそうです。
さらには当然時代は鎖国。
じきに監禁されて長崎へ護送され、
7カ月にわたって監禁生活を余儀なくされたうえで、
本国へ送還……。
こういう人、
身の回りにひとりぐらいいますね。
僕はきらいじゃありません。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-08 12:07 | 旅の日々 | Comments(0)

北の島の高等学校。

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天売島にある『天売高等学校』。
人口300人ちょっとの島に高校があることに驚いた。
聞けば現在の在校生は9人で、
そのうち生粋の島っ子はひとりだけなのだとか。
あとは本道(島以外の北海道をこう呼ぶことも今回知った)や、
遠くは関東地方からやってきた生徒もいるのだそうだ。
定時制普通課のみの履修課程ながら、
3年間で卒業できるようになっており、
普通科にもかかわらず、
授業に地産のウニやタコを使った水産実習があるというのも、
島っぽくておもしろい。
当然、島まで通学することはできないので、
島に暮らしながら高校生生活を送るのだろう。
それはそれで素敵な青春かもしれないな。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-07 10:32 | 旅の日々 | Comments(0)

甲板から利尻島が見えた。

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道北の羽幌と天売島、焼尻島を結ぶのは羽幌沿海フェリー。
船の名前は「おろろん2」と、
ここでもオロロン鳥推しだ。
乗員は200名ほどとさほど大きくはない船だが、
クルマも積めるようになっているのは、
やはり島に空港がない関係だろうか。
天売島と焼尻島の距離は4キロほど。
時間にして30分の船旅だ。

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防波堤に向こうに見えているのが焼尻島。

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焼尻島へ向かう船のデッキからは、
まだ雪をつけている利尻島が見えた。
利尻島へ行くときは稚内から船で渡るか、
千歳から飛行機というパターンなので、
実はこの角度、
つまり南から眺める姿はけっこう貴重かもしれない。

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海上には、
天売島では見ることのできなかったウトウがのんびり漂っていた。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-06 14:04 | 旅の日々 | Comments(0)

天売島は人と鳥の島。

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天売島といえば鳥の島として有名で、
バードウォッチング目的のためだけの来島者も少なくないそう。
とくに「オロロン鳥」と呼ばれるウミガラスは、
その方面の人にとっては憧れの的らしく、
国内で唯一の営巣地なのだそうだ。
たしかに写真で見ると白黒ツートンカラーのその姿は、
ペンギンにも似ていてかわいらしい。
僕も島にいる間に一度くらいと思ったが、
そんな甘い気持ちで来たヤツにも見られるくらいだったら
憧れの的になるはずもないわけで、
一時は4000羽以上飛来していたオロロン鳥も、
現在は数十羽にまで激減しているとのこと。
僕が見られたのはどこにでもいるウミネコやウミウばかり。
でもその数も尋常じゃないのだ。
たとえばウミネコ。

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海辺で営巣しています。

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こんなにたくさん。

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いやいやもっと。

街中でいきなりオロロン鳥らしきものを見かけたときは、
思わず「おーっ!」となったけれども、
よく見ればこれはデコイ。

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一時は10羽未満になってしまった飛来数を、
少しでも回復させるためにつくられたものだそうで、
島のあちこちに飾られていて、
それはそれでドキドキさせられるのだった。
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# by apolro | 2018-06-05 12:20 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

2018年銭湯行脚二十四湯目、花小金井『庚申湯』。

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2018年銭湯行脚二十四湯目は花小金井の『庚申湯』。
西武線花小金井駅前をまっすぐ延びる遊歩道を、
南東へ向かってテクテク歩いて庚申湯へ。
この道は多摩湖から井の頭の浄水場へ水を導水する
水道管の上をまーっすぐ通っているのだそうだ。

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田無高校のちょっと先にその銭湯はあった。
重厚な外観のわりに新しく見えるのは、
外壁の塗り直しをしたからだろうか。
フロントで湯代を払って脱衣所へ。
フロントに「本日、露天風呂は中止です」という張り紙があったが、
一見の身としては「いつもは露天あるのね」と思う程度。
脱衣所もきれいだが、
天井の貫禄ある格天井を見ると、
やはり歴史は古いとみた。
浴場に入って正面の銭湯絵は定番の富士山。
前景が浜辺なのでこれはもしやと思うと、
左下にしっかりと「三保松原」と書かれていた。
海には何艘かの帆掛け船が浮かんでいる。
実際のところ、
今も帆掛け船を利用している漁師っているのかな。
お湯は泡風呂系を中心に何種類か。
フットバスという、
足の裏に強烈なジェットバブルを吹き付けて
疲労回復を促す風呂に浸かっていると、
常連を思われるおじさんが大きな声で、
『男はつらいよ』のタコ社長よろしく話し出した。
「いやあ大変だよ。隣りでやってた工事の足場が崩れて露天風呂を直撃したんだってさ。おかげで風呂のタイルが割れちゃって、危なくて入れないんだと。そんなこともあるんだね。営業前のことだったからよかったものの、お客が入っているときだったら死人がでたかもしれないよ。危ない危ない」
まったく、そんなこともあるんだなである。
帰り際にフロントで、
この銭湯がいつごろから営業しているのか尋ねてみる。
フロントに座っていたのは若いお兄ちゃんで、
もしかしたらアルバイトかな。
「えーと、すごく昔からみたいです」
まあ、そうなるよな。
若いうちはそんなこと気にしないもんな。
「あ、でも今のご主人夫婦のおばあちゃんの代からやっているみたいです」
おお、それだけわかれば上等だ。
ご主人が僕と同世代かそれより若いとしても、
きっと昭和前半の創業だろう。

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ひとり納得しつつ再び水道道路を歩いて駅へと向かった。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-06-04 11:45 | 銭湯行脚 | Comments(0)

島に還る家々。

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冬の風雪がひときわ厳しいであろう天売島では、
家に人が住まなくなると、
急激に劣化が進むようで、
島のあちこちに朽ちた空き家が見られる。
都会と違ってすぐに取り壊して、
その土地を活かさなければならない理由もないのだろう。
多くの廃屋がそのまま放置されているのも、
それらをよけいに目立たせている。

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イタドリの海に呑まれようとしている家。

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土俵際一杯、残って、ないですね。
それでも冒頭の写真のようにクルマもそのままというのは珍しいが。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-03 10:56 | 旅の日々 | Comments(0)

フキ対イタドリ。

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春。
天売島にしても焼尻島にしても、
原野はフキとイタドリのせめぎ合いのようで、
この2種類の植物がどこでもびっしりと繁茂している。
どちらも食べられる野菜とはいえ、
イタドリにはさほど食糧としての旨味はないようで、
おばちゃんたちが採るのはもっぱらフキばかり。
ということはフキとイタドリの競争は、
やがてイタドリが勝つということか。
もしかしたら、
こういった無意識の人為的淘汰が、
生態系になんらかの影響を与えていることも少なからず
あるのかもしれないですね。
ちなみにイタドリのことを道産子ことばでは、
「ドゥングリ」というそうです。
「ドングリ」と違って冒頭に
アクセントがこない平坦な発音です。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-02 22:33 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

『マカロニほうれん荘』展へ。

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『マカロニほうれん荘』展へ。
たいそう混み合っていて、
日によっては整理券が出ることもあるという噂を聞いて、
会場が家から直近ということもあってまずは一度偵察へ。
午前10時すぎに行ってみると、
さすがに人は誰もいない。
開場12時だもんね。
これは意外と余裕ではと今度は開場15分前に出かけてみると、
まだ誰も並んでいない。
おやおやと前まで行くと、
「ほかのお店の迷惑になるので並ばないよう」的な張り紙が。
なるほど。
たしかに周囲には所在なさげに立っている人がたくさんいる。
それではもう少しぶらぶらして、
3分前くらいに来ればちょうどいいかと思っていたところ、
どうやらちょっとフライング気味にオープンしたようで、
次にいったときには会場はほぼ一杯。
入れただけでもよしとする。

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しかしなぜにブロードウエイでやるのか、
なぜに入場無料なのかと、
来る前にはいりいろ疑問に思うことがあったが、
入ってみて納得。
これは作品展というよりは物販がメインのイベントなのだな。
さして広くもない場内の中心には物販目当ての行列ができ、
展覧目的の人間はその周りをすり抜けるように動線をつくるという仕組み。
物販に興味のない人間としては、
スペースを完全に分けてほしかった気もするが、
そういうわけにもいかんのだろう。
鴨川つばめの絵は今観ても美しく、
そのギャグも懐かしく、
当時の時代感が一気に蘇ってきた。

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開催は今度の日曜日までとのことだけど、
土日の混み具合は凄まじいんだろうな。
物販があるのはかわないけれど、
次の機会にはもう少しじっくりと見られる環境にしてほしいです。
東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-06-01 12:45 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

天売島のワラビ採り。

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この季節、
天売島はワラビ採りの最盛期のようで、
袋にたくさんのワラビをつめたおばちゃんの姿をあちこちで見かけた。
こちらは摘んできたワラビを家の軒下で処理中のおばちゃん。
「たくさん採りましたね」と訪ねると、
「今の時期、山さ入ればいっくらでも採れるよ」と応えて、
僕にも採りに行くことを勧める。
うーん。
しかしキャンプでワラビを採ってもなあ。
そもそもワラビって生食は不可だった気がするし、
持ち帰るにもそのままでは重いし、
かといって下処理してたらそれだけでキャンプが終わっちゃうよ。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-06-01 11:13 | 旅の日々 | Comments(0)

北の小島にマムシはいるか。

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天売島をぐるりと徒歩旅行中、
路傍にこんな看板が立っていた。
「まむしに注意」かあ。
マムシは北海道から九州まで広く分布しているとされているので、
こんな北の小さな島に生息していても不思議はないのだけど。
でも経験則からいうと、
マムシって沢筋だったり湿気が強かったりする
ところにいるイメージがある。
その点、
ここは島のなかでもかなり標高が高いほうに近く、
周辺には水回りの気配はない。
こんな場所に果たしているのかしらと、
怪訝に思いながら歩いていると、
あらあら。
いきなり現れましたよ。
路上に堂々と。

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たしかにこの模様はマムシですね。
こんなところにのこのこと顔を出しているのは、
やはり冬眠から醒めたばかりで、
日光で体を温めたいのだろうか。
そしてマムシの頭って
もっと禍々しく大きい気がしたのでけれど、
こいつはさほどでもない。

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雌雄の別や幼体だったりで個体差があるんだろうか。
この時期、
島のおばちゃんたちはワラビやフキの収穫に余念がなく、
けっこう山野に踏み込んでいる。
気をつけてくださいね。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-05-31 09:50 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

天売島は春爛漫。

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天売島は一周12キロ弱、
最高標高も200メートルに満たないので、
テントを設営したままのんびりと
一日歩くのにちょうどよい大きさだ。
クルマの往来がほとんどないのいい。
寒い場所では春が一気にやってくるというが、
5月下旬のこの島はまさにその通りで、
満開の八重桜をはじめ、スイセン、チューリップ、タンポポ、ムスカリと、
さまざまな春を告げる花々が満開。

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チューリップなんて球根で植える園芸品種のはずなのに、
野原の片隅にいきなり群生していたりして驚く。

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なかにはミヤマオダマキ(だよね?)なんて、
本州では北アルプスで見かけるような花が、
路傍のアスファルトのすき間から花を咲かせていたりもする。
やっぱり北の島なんだなあ。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-05-30 10:38 | 旅の日々 | Comments(0)

天売島のキャンプサイト。

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天売島のキャンプサイトは、
港から徒歩10分といったところの好立地。
グラウンドはしっかり草刈りされていて芝生状態だ。
夏休みに入ればたくさんの人が訪れるであろうここも、
5月下旬とあっては貸し切り状態。
野鳥の島といわれるだけあって、
朝はカッコウの鳴き声で目が覚める。
飲食店はせいぜい昼だけ開けているところが1〜2軒で、
夜は当然皆無。
人口わずかに300人とちょっとの島で、
しかも観光シーズン前とあってはしかたがないよね。
いきおい自炊がメインとなるわけだけど、
離島なので食材はそれほど豊富なわけではない。
それでも北海道らしいものを食べたいということで、
夜の晩ご飯は2軒だけある商店のひとつで買ってきた、
タレに浸かっている状態の羊肉と、
半玉のキャベツを刻んでのひとりジンギスカン。

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脇を固めるのは当然サッポロ・クラシックだ。
夕方6時くらいに食事を終えると、
あとはただひたすらウイスキーを片手に読書時間。

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飲み屋なんてあるわけなし。
ひとりキャンプの夜は読書が進むんだなあ。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-05-29 11:01 | 旅の日々 | Comments(0)

2018年銭湯行脚二十三湯目、深谷『姫の湯』。

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2018年銭湯行脚二十三湯目は埼玉県深谷市の『姫の湯』。
深谷といえば群馬の下仁田と並んでブランドネギの産地として有名だが、
ここでどえらい銭湯に出会ってしまった。
深谷駅から徒歩5分ほどだろうか。
高い建造物はあまりないので、
すぐに煙突が視認できるようになる。
煙突からは黒い煙がたなびいている。
車道沿いになかなか間口が見えてこないなと思ったのだが、
砂利敷きの駐車場を回り込んだところで、
いきなりこの建物が全貌を現した。
手書きの「姫の湯入口」の指導標の向こうに佇む、
古色蒼然という表現こそふさわしいこの姿。
僕のなかの「血中つげ義春濃度」がグイグイと高まる。
すごい。

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宮造り建築ならずともこんな迫力は出るんだな。
さっそく男湯の引き戸を開く。
番台に座るおばあちゃんに430円を払って脱衣所へ。
格天井には扇風機がひとつ。
木製のロッカーは12個しかないが、
ひとつあたりが通常のものよりかなり大きい。

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これならいつも僕が背負う少々大きめのリュックサックも入りそうだ。
そしてロッカーの数が少ない代わりに、
昔ながらの籐で編んだ脱衣籠が山積みになっている。
期待に胸を膨らませながら浴場へ。
おお。
外観から感じた印象は間違ってはいなかった。

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床や浴槽は一辺が2〜3センチの小さな四角タイルで張られている。
この細やかなタイル、
なんか懐かしいなと思ったら、
そうだ、昔の祖父母の家のお風呂がこんなタイルだったことを思い出す。
銭湯絵は富士山とそれにまつわる風景画なのだが、
かなり傷んでしまっていてディテールはちょっと確認できない。
修復作業が行われる前の高松塚古墳壁画といった趣か。
男女の湯を仕切る壁には西洋風のタイル絵。
高い山と建物のこの構図、
これまでにも何度か見たような気がする。
フォーマットがあるんだろうか。
浴槽は熱めと通常の2種類。
今日はけっこう気温も高めだったので、
通常の湯温に入って最後に冷水を浴びて脱衣所へ。
開いた窓から入ってくる風が気持ちよい。
窓際には縁側があって、
その前には池。
池には黒出目金がたくさん泳いでいる。
汗も引いたところで、
あらてめて浴場と脱衣所を分かつ扉に貼られた張り紙に気づく。
……。
……。
そこに書かれていたのは。
「長い間ご入浴頂き誠にありがとうご座いました。都合により五月末日をもって閉店させていただきます 姫の湯」
……。
五月末日といったら五日後ではないか……。
今年の元旦から始まった銭湯行脚。
これまでにも何度か「間に合わなかった」という経験をしてきた。
「この銭湯、昨年の夏まで営業していたのかー!」
「えっ、2月に廃業しちゃったの?」
そういう文脈では、
今回は「間に合った」わけだが、
それは想像していたような、
達成感のあるようなものではまったくなかった。
たとえ間に合ったとしても、
そこには寂寞感しかないのだなあ。
番台のおばあちゃんに話を聞く。
現在の建物は50年ほど前に建てたものだが、
そのはるか昔からこの銭湯は営業していて、
おそらくは100年にはなるんじゃないかしらとのこと。
昔はたいそう賑わっていて、
ときには脱衣籠の数すら足りなくて、
男湯から女湯へ、
女湯から男湯へと、
状況に応じて脱衣籠を移動させていたとのこと。
その後もテレビドラマ『かすていら』や、
映画『夕凪の街 桜の国』のロケにも使われたそうで、
すでにけっこうヨレヨレになってしまった当時のチラシを、
懐かしそうに見せてくれた。

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大きな柱時計はすでに時を刻むのを止めて久しいのだろう。

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脱衣所に置かれていた火鉢。寒い時期はこれで暖を取っていたのか。

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ぶら下がり健康器(!)の足元には、踏み台代わりに、木製の牛乳箱が。

「まさかこんな時代がこようとは……」
おばあちゃんがぽつりとつぶやく。
現在の深谷駅周辺はやたらに立派な駅舎を尻目に、
駐車場ばかりが目立つが、
当時はそこに長屋やらアパートやら、
風呂なし物件がたくさんあったのだそうだ。
そしてそこの住人たちが大挙して、
この銭湯にやってきたのだそうだ。
「まさかこんな時代がこようとは……」
おばあちゃんは口癖のように何度もそう語る。
返す言葉が見つからない。
「あと5日間、頑張ってくださいね」
慰めにもならないそんな言葉を残して銭湯を出た。
埼玉県。2018年。
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# by apolro | 2018-05-28 11:02 | 銭湯行脚 | Comments(0)

天売島、焼尻島はどこにある。

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北海道の天売島、そして焼尻島へ。
このふたつの島は、
北海道出身の人でも、
「ん、それどこだっけ?」という人がけっこういるぐらいに、
なかなか地味な島。
道民以外で瞬時に場所を答えられる人はかなりの少数派。
たしかに北海道の離島といえば、
北には礼文島、利尻島という大物がいて、
南には奥尻島、
そしてもちろん東には歯舞、択捉、色丹、
国後という横綱が控えているわけだが、
では天売、焼尻となると、
北海道の左なで肩のやや上より。

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北、南、東とそれぞれに島があるので、
北海道の西と呼びたいところだが、
ちょっと無理がある。
道北、道南、道東ということばはあっても、
道西っていうのはちょっと聞かないものね。
あえてくくれば道北になるのだろう。
東京からだとやたらに遠いイメージがあるが、
羽田発の早朝便に乗れば、
そこから札幌、羽幌と経由して、
その日のうちに天売島に入れるのだった。
例によって島の地形図を持っていくぐらいで、
あまりほかの観光情報は知らない。
せいぜい、天売が野鳥の島、焼尻が羊の島らしいということくらい。
なので「その島になにがあるの?」と尋ねられても答えられない。
だって、なにがあるのかを知りにゆくのが旅でしょう?
写真はフェリーから見えてきた焼尻島。
島旅でまっ先に気分が高揚する瞬間だ。
北海道。2018年。
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# by apolro | 2018-05-27 10:55 | 旅の日々 | Comments(0)

巡礼道について短期集中連載。

f0217617_1412736.png
本日から6回にわたり、
デジタル版『毎日新聞』にて、
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼道について
短期集中連載というかたちで書かせていただくことになりました。
巡礼の道とはどんな道なのか。
巡礼の日々に出会う人々、宿、食事、
そして実際に巡礼道を歩くときに注意点など、
写真を一枚一枚確認しながらの執筆は、
「ああ、こんなこともあったなあ」とか、
「彼女たち、いまどうしているだろう」とか、
今一度あの旅路を反芻することとなりました。
一度サイトを訪問してみていただけると幸いです。

デジタル版毎日新聞『サアティアゴ巡礼道の風景』
https://mainichi.jp/articles/20180526/mog/00m/070/005000c

東京都。2018年。
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# by apolro | 2018-05-26 14:14 | 旅の日々 | Comments(0)