2013年 02月 11日
阿仁マタギと南アルプスの森林鉄道。
今日はすべて100円均一。
昨日一度目を通しているのでそれほど期待していなかったけど、
以下の2冊を無事収穫。
まずは『山嶽巨人伝』。
戸川幸夫といえばイリオモテヤマネコ発見に大きく貢献したことでも知られるように、
動物作家としてのイメージが強かったのですが、
これは秋田県阿仁地方のマタギの集落をテーマにした長編小説です。
奥付によると発行は1959年。
この時代ですら、マタギ社会が急激に変貌を遂げていくさまが描かれているようです。
もう一冊は『南アルプス北部』。
1963年発行の登山ガイドです。
当然、南アルプス林道なんていうものはなく、
昭和38年に広河原までマイクロバスが延長されたことで、
入山が格段に便利になったという記述があります。
北岳肩ノ小屋もまだ存在していませんね。
西側の三峰川沿いには、森林貨客鉄道が運行されていて、
ガイド中にも、「軌道を利用するなら一刻も早くこの出発点に行って乗車許可を頼んだほうがよい」という一文があります。
資材と一緒に森林鉄道に乗ってのアプローチ。
なかなかそそるじゃありませんか。
今でも遺構は残っているのかな。
東京都。2013年。