2014年 06月 06日
私はなぜ、トイレカッポン片手に深夜の住宅街を疾走したか。
かれこれ20年住んでいて初めてのことだ。
だから家には、あのトイレカッポンがない。
針金ハンガーを曲げてグリグリしたりもしたけれど、
やっぱりそれじゃあうまくいかない。
近所のコンビニにもいってみたが、
さすがにトイレカッポンは置いてない。
さて、どうするか。
明朝まで様子をみるという意見もあったが、
明朝こそ、真っ先に使う可能性が高いわけで、
先延ばしは賢明ではない。
かといって、業者を呼ぶのもクヤシイ。
大家さんにトイレカッポンを借りに行こうにも時間は深夜。
まてよ、深夜……。
深夜に開いているところがあるではないか!
近所の行きつけの飲み屋である。
お店ならトイレカッポンもあるに違いない。
急いで店に行って尋ねてみると、
ありましたよ。
すばらしい。
持つべきものは、懇意にしている近所の飲み屋である。
トイレカッポンを借りて急いで家に戻り、
「こいつでもくらいやがれー!」とばかりにカッポンカッポンしたところ、
見事に開通!
我が家の危機はは無事に回避された。
ちなみにあのトイレカッポン、正式名称は「ラバーカップ」というそうだ。
知ってました?
そして後から考えると小雨まじりの深夜に、
おっさんがトイレカッポン片手に走り回っている図というのは、
相当不気味な光景であるなあと気がつきました。
警官に出会ったら、間違いなく職質ですな。
東京都。2014年。