2015年 08月 13日
『ぐんまちゃんやきそば』の正体に迫る!
ときどき見たこともないカップ麺が並んでいる。
地方のマイナーレーベルだったり、
大手でも「こんなのあったんだ……」と、
まじまじ見てしまうようなもの。
たぶん、不良在庫品を安く仕入れて売っているんだろう。
で、今回目に飛び込んできたのがこれ。
『ぐんまちゃんやきそば』。
ぐんまちゃんといえば、
去年だか今年だかにゆるキャラグランプリで優勝した、
群馬県のゆるキャラだ。
そいつを冠にした焼きそば……。
まさか、ゆるキャラ人気のみに頼った商品ではあるまいな。
カップに書かれているメーカー名は「大黒食品」。
あまり聞き慣れない会社である。
所在地は群馬県佐波郡。
どのへんだろう。
さっそく買って(まんまとやられる消費者)作ってみたところ、
焼きそばは普通のソース焼きそば。
まあソース焼きそば。
普通と違うのは具のほうだった。
サイの目切りになったポテトがゴロゴロと入っているのだ。
この瞬間、ピンときましたね。
これは、足利をはじめ両毛地方の郷土B級グルメになっている、
「ポテト焼きそば」を模したものなんだと。
メーカーも群馬県だし。
ポテト焼きそばというのは、
その名の通り、焼きそばにジャガイモが入っているもので、
戦後の食糧事情が悪かったころに、
もともとその地方に普及していた、
ゆでたジャガイモのソースをかけて屋台で売っていたおやつと
焼きそばが融合したものらしい。
なんでそんなことを知っているのかというと、
以前、仕事でポテト焼きそばの店を取材したことがあるのだ。
だったら、最初から「ポテト焼きそば」と書いてよ、
まったく人が悪いなあ。
たぶん「ポテト焼きそば」という名前は、
すでにどこかが商標登録していて使えないといったところが、
実情だとは思うけど。
肝心の味はといえば、
まあ、普通のカップ焼きそばに、
カップヌードル・カレーに入っている
あのジャガイモを投入したものだと思えば、
あたらずもいえども遠からず、といったところでしょうか。
東京都。2015年。