2015年 09月 18日
外国人旅行者が間違えて来ちゃうという駅。
なんの予備知識がない外国人旅行者が、
ここが日本の最高峰・富士山の登山口と勘違いし、
現地に辿り着いて途方に暮れるという記事を、
以前なにかで読んだのですが、
ちょっと、本当かなあという話ですよね。
だって群馬と静岡・山梨じゃあ、
東京からの方角もまるで違うし。
今回、たまたまその「富士山下」駅の近くに行く用事があり、
せっかくなので訪ねてみましたよ富士山下駅。
駅があるのは上毛電鉄。
前橋と赤城を結ぶローカル線ですね。
当然のように無人駅です。
まさかここを富士山の麓と間違えて来やしないだろう、
意外と漢字文化圏の人とかがひっかかるのかなあ、
などと思いながらホームを出ると、
正面に「富士山入口」の指導標があるではないですか!
本当に富士山の下にある駅でした。
さっそくこの富士山登山道に足を踏み入れてみましょう。
いきなり右手に「1合目」の石柱が現れました。
よし、これで全体の距離感はつかめました。
なんせ登山地図なしですからね。
気がつくと「7合目」の石柱です。
頂上まではもう少し。
荒れた登山道になってきます。
気を引き締めていきましょう。
標高163メートル。
それまで合数表示をしていた立派な石柱からくらべると、
なんとも地味な山頂表記です。
全行程10分ほどの小さな小さな富士山登山。
おそらくは江戸時代に人気だったという、
実際の富士山詣は難しいので、
これで登ったことにするというアレでしょうね。
各地の神社の裏手にある富士塚の規模が大きいやつというか。
いずれにしろ、駅名にまでなっているということは、
昔から地元の人には愛されてきた山なのでしょうね。
僕は本当の富士山はいまだ登ったことはないのですが、
とりあえず、これにて富士山登頂〜!
群馬県。2015年。