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外国人旅行者が間違えて来ちゃうという駅。

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群馬県に「富士山下」という駅があり、
なんの予備知識がない外国人旅行者が、
ここが日本の最高峰・富士山の登山口と勘違いし、
現地に辿り着いて途方に暮れるという記事を、
以前なにかで読んだのですが、
ちょっと、本当かなあという話ですよね。
だって群馬と静岡・山梨じゃあ、
東京からの方角もまるで違うし。
今回、たまたまその「富士山下」駅の近くに行く用事があり、
せっかくなので訪ねてみましたよ富士山下駅。
駅があるのは上毛電鉄。
前橋と赤城を結ぶローカル線ですね。

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おっと、「ふじさんした」駅かと思ったら「ふじやました」駅でした。
当然のように無人駅です。
まさかここを富士山の麓と間違えて来やしないだろう、
意外と漢字文化圏の人とかがひっかかるのかなあ、
などと思いながらホームを出ると、

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ガーン!
正面に「富士山入口」の指導標があるではないですか!
本当に富士山の下にある駅でした。

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駅の隣には「富士山食堂」も(営業しているかは不明)!

さっそくこの富士山登山道に足を踏み入れてみましょう。

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けっこう古そうな石の階段を登っていくこと約10段。
いきなり右手に「1合目」の石柱が現れました。
よし、これで全体の距離感はつかめました。
なんせ登山地図なしですからね。

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道は石段からいつのまにか木の階段道へと変わり、
気がつくと「7合目」の石柱です。
頂上まではもう少し。

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やがて木の階段道もなくなり、
荒れた登山道になってきます。

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途中には「イノシシ注意」の看板が。
気を引き締めていきましょう。

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おお、「9合目」。

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そしてようやく富士山頂に登頂です。
標高163メートル。
それまで合数表示をしていた立派な石柱からくらべると、
なんとも地味な山頂表記です。

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小さな石祠が建っていました。

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山頂からは桐生の街が遠望できました。
全行程10分ほどの小さな小さな富士山登山。
おそらくは江戸時代に人気だったという、
実際の富士山詣は難しいので、
これで登ったことにするというアレでしょうね。
各地の神社の裏手にある富士塚の規模が大きいやつというか。
いずれにしろ、駅名にまでなっているということは、
昔から地元の人には愛されてきた山なのでしょうね。
僕は本当の富士山はいまだ登ったことはないのですが、
とりあえず、これにて富士山登頂〜!
群馬県。2015年。
by apolro | 2015-09-18 19:34 | 旅の日々 | Comments(0)

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