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『ブシメシ!』を読んだ。

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コミック『ブシメシ!』を読んだ。
これは江戸時代の食事事情を漫画という手段で紹介したものだ。
『孤独のグルメ』以降、最近この手の漫画はとても多いが、
江戸を舞台にしたというのは初めてではないだろうか。
もうひとつ斬新なのが、
この漫画の原作者が江戸時代に実在した人物であるということ。
紀州藩出身の酒井伴四郎というお武家さんが、
勤番のために江戸に単身赴任した際、
自分の食事事情を事細かに日記に残していて、
それを元にお話が構成されているのだ。
当時、参勤交代で江戸住まいを余儀なくされていた藩主に従って、
江戸の藩邸内の長屋に暮らしていた
下級武士たちの生活も新鮮に描かれているし、
なによりも作中に出てくる食事の美味そうなこと。
「蛤鍋」や「泥鰌の丸煮」、
そして「胡椒飯」……。
彼らが食べていたそんな食事を自分でも作ってみたくなる。
このところ時代小説にハマッている僕にとってはなおさらですね。
実はこの本、オトウトが連載から単行本化まで担当したもの。
うまいことやって、ぜひ続刊も出してほしいものです。
東京都。2016年。
by apolro | 2016-01-16 16:37 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

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