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「新しき村」に迷い込む。

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その存在だけは知っていましたが、
まさかこんな近く、埼玉県毛呂山町にあるとは思いませんでした。
「新しき村」。
武者小路実篤らが理想郷の建設を目指して、
1918年に起こした共同体です。
当初は宮崎県に開村されたものの、
1938年にダムの底に沈むことになったため、
一部が埼玉県に移転、
今日に至るようです。

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村の入口には、
「この門に入るものは自己と他人の生命を尊重しなければならない」
と書かれています。

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ずいぶんかすれてしまっていますが、
路上には「新しき村内は徐行」といったことも記されていました。

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周囲には田んぼや茶畑、養鶏場、野菜畑、シイタケ栽培場などが点在し、
直売店では村で生産されたものを販売しています。
またソーラーパネルも並べられ、
自給自足を目指すこともうかがえます。
新しき村のホームページによると、
2013年現在、村内生活者は13名とのこと。
村内を抜ける道路はクルマの通り抜けができないためか、
ほかよりも、静かに、ゆっくりと時間が流れているようでした。
晴耕雨読のこんな生活、
ちょっと憧れてしまいますが、
協調性のない僕にはむりだろうなー。
村内を歩いている間、
ちょっとだけ夢を見て、
田んぼの畦道を歩いて村を抜け、
いつもの世界に戻ってきました。
埼玉県。2016年。
by apolro | 2016-02-08 14:11 | 旅の日々 | Comments(0)

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