2016年 11月 25日
僕はたぶんフィンランド贔屓。
大学を卒業して日本を出て、
韓国、香港経由で中国大陸をまわり
北京からシベリア鉄道でモンゴルを経由してソ連のモスクワへ。
そこからベルリン行きの列車に乗り換えて、
ポーランドのワルシャワで下車。
ワルシャワからはポーランド国鉄で北部の港町グダニスクへ。
グダニスクからはフェリーでバルト海を北上して着いたのが、
フィンランドの首都ヘルシンキ。
ヘルシンキからはヒッチハイクを繋いで、
約1週間かけてさらに北上。
ラップランドの玄関口ともいえる街、
ロバニエミまで行って僕の北上は終わった。
本当はその先、北極海にもほど近いイナリ湖まで
行ってみたかったのだけれど、
ロバニエミから先は走る車さえ少なく、
物理的にヒッチハイクが困難になったのだった。
老若男女のフィンランド人たちの好意で移動しながら、
そしてテントやユースホステルに泊まりながら、
それまで旅してきた東アジアやソ連、東欧とはまったく異なる、
千万の森と湖に囲まれた、
静謐な空気が流れるこの国の自然の美しさに心が震えた。
あれから数十年。
来年のロングトレイルはこの国にしようかなと考えている。
ちなみに写真は今年の夏に乗った、
フィンランド航空のシート。
カップもナプキンのデザインもみんなマリメッコ。
2016年。ヘルシンキ/フィンランド。