2016年 11月 28日
追悼フィデル・カストロ。2000年、キューバへの旅。
以前から行きたいとは思っていたのだが、
いかんせん日本からだとアクセスがよろしくなく、
当時はまだ会社に勤めていて、
休暇にも限りがあったのでなかなか難しかった。
それでも、やはりキューバにはカストロが存命中にいかなければならんと、
世紀をまたごうとするこの時期にようやく重い腰を上げた。
東京からだとまずアメリカ西海岸で乗り継ぎ。
そこからメキシコ・シティまで飛んでそこで一泊。
翌日の便でようやくハバナに到着という段取り。
当時、映画『ブエナビスタ・ソシアルクラブ』の公開されたこともあって、
キューバ音楽は世界でちょっとしたブームに。
そのせいかどうか知らないけれど、
日本航空もハバナ直行便を就航させたのだけれど、
そのルートというのが、
アンカレッジで給油(懐かしい!)をして、
ハバナまで延々14時間飛び続けるというもので、
それならいっそメキシコ泊を選んだのだった。
行ってみて、歩いてみた彼の地には、
思い描いていたような、
美しく、開放的で、ラテンのリズムにあふれたキューバと、
「カストロよ、これでいいのか?」と思わせるキューバが混在していた。
冒頭の写真はクラブ・トロピカーナのナイトショーで、
圧巻の踊りを見せるおねえさん。
「カストロが生きているうちに……」なんて、
失礼なきっかけで訪ねたキューバだけれども、
彼はあれから16年も生き続け、
アメリカとの国交回復を見届けた。
安らかにお眠りを。
2000年。ハバナ、トリニダー/キューバ。