2017年 04月 03日
あるクリーニング店の話。
いつも受付に立っていたのは、
矢沢永吉ファンの元気のいいお兄ちゃんだった。
聞けば東村山方面に親が経営するクリーニング屋があり、
そちらを引き継ぐことになったのだとか。
この店舗はこの先どうなるのかな、
これからはどこにクリーニングを出そうかなと、
期待と不便を感じながら前を通ることしばし。
その後しばらくはシャッターが閉められたままになっていたのだけれど、
数ヶ月前にようやく内装工事が始まった。
しかしその工事が長い。
内装工事なんてテナント料がすでに発生しているはずだから、
一刻も早く完成、営業を目指したいところだろうに。
ある日、ふと気づいた。
もしかしたら、これはすでに完成型なのではないか。
内装工務店の資材置き場兼事務所的な使われかたなのではないか。
ここは細々ながらもいちおうは商店街。
なんだか盛り上がりに欠ける展開だなあと思っていたところ、
突如、新しい店の様子が見えてきた。
なんと、クリーニング屋。
クリーニング屋が廃業したその場所を改装して、
さらにクリーニング屋を開店させるとは、
まさに予想外の展開だ。
東京都。2017年。