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島バナナの真実。

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喜界島でふらりと入った飲食店。
そのお店は農園が本業のようで、
お店で出す野菜は基本的に自分たちで育てたものとのことでした。
カウンターの上にバナナが吊してあったので、
思わず「これ、島のバナナですか?」と尋ねたところ、
「そうよー。品種が違うから一本ずつ味見してみてー」
というオバアの返事。
いやあ、決して、絶対に、間違いなく、
そんなつもりで聞いたんじゃないんだけどなあ。
でも旅先の好意はありがたく受けることにしているので、
しっかり食べさせていただきましょう。
聞けばひとつは「小笠原」という品種で、
もうひとつは「三尺」という品種なのだとか。
そうか。
今まで島のバナナは、
「島バナナ」という品種かと脳天気に思い込んでいたけれど、
それじゃあ、あらゆる島のバナナは同一品種ということになっちゃうな。
さらに「三尺バナナ」という名前を聞いた当初は、
「サンジャック・バナナ」と聞き間違えて、
「サンジャック、つまり聖人サンチャゴか。サンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼道となにか関係があるのだろうか……」などと、
大勘違いをしてしまい、
恥の上塗り。

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上が小笠原バナナで下が三尺バナナ。
三尺バナナはいつも食べるバナナによく似た味でしたが、
小笠原種のほうは甘いだけでなく、
酸味や旨味も感じられ、
食感もネットリというよりはホックリといったところ。
その名のとおり、小笠原諸島が原産地なんでしょうかね。
大人になってバナナに対する愛着も薄れてきていましたが、
こうしてあらためて食べてみると、
なかなかあなどれぬ果物だな、バナナ。
ちなみに三尺バナナはバナナ自体が三尺(約90センチ)に
なるからの命名ではなく(当たり前!)、
植物の丈がそれくらいになると実がつくようになるかららしいです。
喜界島/鹿児島県。2017年。
by apolro | 2017-04-22 11:40 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

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