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喜界島の戦争遺跡その3。電探基地跡とトッコウバナ。

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喜界島中央部に広がる台地「百之台」の南端には、
太平洋戦争時の電探(レーダー)基地跡が残されていた。
標高211メートルと島で最も標高が高いこの場所は、
敵機来襲を察知するのに最適の場所だったのだろう。
しかし見晴らしがよいということは、
相手からのも見つけられやすいということなのだろう。
現存する遺跡は台地の一角に、
完全に埋没する形で残っている。

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入口は狭く、
それでいて周囲は強固なコンクリートで囲われていて、
防御力の高さがうかがわれる。
ちょっと見には、
まるで古墳の石室のようだ。
当時は地上部にもなにか構造物はあったのだろうが、
今確認できるのはこの入口のみ。

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戦争遺跡の傍らに、
可憐な花が咲いていた。
この花の名前はテンニンギク。
戦争末期、
島から飛び立つ特攻隊員に対して、
島人たちがこの花を贈ったことから、
現在この花はトッコウバナという哀しい名前で呼ばれている。
喜界島/鹿児島県。2017年。
by apolro | 2017-05-26 11:31 | 旅の日々 | Comments(0)

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