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映画『くちびるに歌を』を観た。

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舞台は長崎県五島列島の小さな島、
この島の中学校合唱部。
なんらかの事情で島に戻り、
代用教員として音楽教師と合唱部顧問を
やらされることになった主人公。
彼女は一時、
プロのピアニストとして名を馳せながら、
現在はピアノを絶っている。
そして中学生の小さな肩に背負わせるには重すぎる家庭の事情。
それぞれが悩み、
もがきながら、
県の合唱コンクールを目指す。
ロケ地は中通島や福江島かな。
全編長崎弁というか五島弁?で通され、
教会へ通うシーンが多いのも五島らしい。
主演の新垣結衣って、
もっと明るく元気なイメージがあったけれど、
こんなクールで抑えた役もこなすんですね。
で、そこで冷静に考えてみると、
彼女の映画って今まで観たことがないんじゃなかろうか。
テレビドラマはほとんど観ないので、
「元気なイメージ」って、CMやバラエティからきたものだろうか。
プロットとしてはそれほど珍しいシナリオではないけれど、
「十代の子どもたちが悩みながらもなにかに向かって一生懸命になっている姿」に、
最近、めっきり弱くなりました。
広瀬すずの『ちはやふる』とかね。
それはきっと彼らへの応援や共感というよりも、
十代のときの自分へ対して、
やりたいことへもっと全力で取り組めたのではないかという、
悔恨というか叱咤というか。
もちろんこれからだって一生懸命にはなれるけれど、
少なくとも十代の精神と肉体で立ち向かうことは不可能だからね。
主題曲にしてこの映画全編を通じてのテーマでもある、
アンジェラ・アキの『手紙~拝啓 十五の君へ~』を、
今後耳にするたびに目頭が熱くなったりしちゃうんだろうか。
2015年の日本映画。
by apolro | 2017-12-04 10:34 | 本で映画で旅をする | Comments(0)

今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。

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