2018年 01月 14日
釣り具の『上州屋』高円寺店がひっそり閉店。
新年早々ひっそりと閉店した。
しばらく前から、
上州屋は都内の店舗を少しずつ店舗を減らしていたので、
いずれは……と危惧していたのだが、
現実のこととなってしまった。
釣り人口そのものはそれほど減少しているようではないので、
やはりネットショッピングに押されて、
売り上げが下がっていたのだろうか。
あるいはルアーやフライは活気があっても、
在来の? 各種エサ釣りは人気がなくなっているのだろうか。
昔はどこの街にも一軒くらい釣具屋があった。
おそらくはオヤジの趣味が高じたのだろう、
たいていは家族経営で、
あらゆるジャンルの釣り道具が駄菓子屋のように並べられていた。
そういった個人経営の店が、
やがて上州屋のようなチェーン店の台頭によって消えていき、
今度はそのチェーン店がネットショップによって淘汰されているのか。
しかし個人的にこれは痛い。
釣り竿やリールのような大物はまだネットで買えるとしても、
釣り糸やオモリ、ハリといった小物は、
ネットで買うには単価が安すぎるし、
現物も確認したい。
釣りに出かける前日に「あ、ハリ切らしてた!」と気づいたときにも、
わざわざ電車に乗って買いに行かなくてはならなくなった。
最も厳しいのがエサだ。
ミミズ、サシ、アカムシ、ブドウ虫といった生エサは、
どうしても直前の購入になる。
家から一番近い釣具屋は歌舞伎町の上州屋だろうか。
新宿歌舞伎町にミミズを買いに……、
なかなかシュールな行動である。
少なくとも、
「朝起きて天気がよかったから、エサを買って釣りに行こう!」
という気まぐれな行動はできなくなってしまった。
どうしよう。
東京都。2018年。