旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。
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映画『海燕ジョーの奇跡』を観た。

f0217617_10145652.jpg
舞台は本土復帰まもない沖縄。
暴力団同士の抗争のなか、
弟分を殺された主人公は、
報復に相手側の親分を射殺するが、
それによって警察と暴力団の両方から追われることになる。
大方が本土へ逃げるだろうと予想するなか、
フィリピン人を父に持つ主人公は、
一見どんづまりの南へと向かう。
沖縄本島から小さなサバニ舟で宮古島、そして与那国島へ。
与那国島からは、
復帰前に台湾との密貿易で一旗あげていた
オバアのつてで台湾人漁船に便乗して台湾へ。
さらに台湾南部に住む海洋少数民族の
アウトリガーつきカヌーでフィリピンへと至る。
原作は佐木隆三。
主人公役はまだ若き日の時任三郎。
まわりを三船敏郎、田中邦衛、原田芳雄といったベテランが固める。
タイトルにある「海燕」とは、
大海原を自由に飛び回るウミツバメの姿を主人公になぞらえたもの。
そしてこのルート、
僕も学生のころになんとか実行できないかと、
あれこれと調べたコースだ。
飛行機を使わずにフィリピンへ。
当時はまだ石垣島から台湾北端の基隆に渡るフェリーがあったので、
そこまでは問題なかった。
しかし、そのまま陸路で台湾を南下してからの、
その先がなかった。
どう調べても台湾とフィリピンをつなぐ船はなく、
唯一マカオまでなら年に数便、
貨客船があるらしいと知ったところでギブアップ。
そうこうしているうちに、
石垣島と基隆を結ぶフェリーも廃止になってしまった。
フィリピンまで行ければ、
その先はフェリーでマレーシアへ、インドネシアへ。
タイ、ベトナム、中国、韓国、日本と、
東アジアから東南アジアにかけて、
ぐるりと飛行機を使わずに一周できるのになあと妄想していた。
せめて台湾までだけでも船で行っておけばよかった。
旅に「そのうち」はない。
そんなことを教えてくれたできごとのひとつ。
1984年の日本映画。
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by apolro | 2018-01-30 10:19 | 映画で旅する | Comments(0)
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