2018年 01月 31日
伊平屋島でモズクの天ぷらを頬張る。
今から考えると我ながらシブイ子どもですね。
ただそうはいってもそのころのモズク料理といえば、
酢の物一辺倒。
たぶん親もそれ以外の料理法を知らなかったんじゃないだろうか。
なので沖縄に初めて来て、
汁物にたっぷり入ったモズクを食べたときには感動しました。
モズクにこんな満腹感を得られる食べかたがあったのかと。
モズク自体もそれまでに酢の物で食べていたものよりもずっと太くて、
まさに麺類のような食感。
実は沖縄はモズクの一大産地で、
国内のモズク生産量の95%以上を占めているのだとか。
そしてそのなかでも、
先日訪れた伊平屋島はモズクの主要産地なのだそうです。
島でモズクを食べるチャンスがあればいいなと期待していたところ、
いきなりフェリー乗り場を出たところにありましたよ。
さまざまな天ぷらメニューが掲げられていたのですが、
そのなかに「モズク」の文字が。
さっそくひとつ注文すると、
厨房からは「ジャーッ」という油の爆ぜる音が聞こえてきます。
沖縄でいう天ぷらというのは、
内地のサクサク、ホクホクが身上なのとはちょっと違っていて、
どちらかといとサクサク、ムッチリという、
フリッターに近いタイプが多いのですが、
やがて手渡されたのはかき揚げタイプ。
初めから塩味がついているところは、
いつものかき揚げとはちょっと違いますね。
そして驚くのはその大きさ。
子どもの顔くらいあるのではないでしょうか。
揚げたてアッツアツのこんなのを頬張ったら、
当然アレがほしくなりますよね。
多少慌て気味に「おばちゃん、ビール置いてないの?」と尋ねると、
「うちにはないけど(ガーン!)、フェリー乗り場の漁協売店に売ってるよ(よっしゃあ!)」との答え。
イイ大人が天ぷら頬張りつつ、
漁協売店に走ったのはいうまでもありません。
沖縄県/伊平屋島。2018年。