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エストニアはタリン港の廃墟ターミナル。

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エストニアへ渡るフェリーには、
大きなフェリーでのんびり行くのと、
小さなジェット船でビュッと行くのがあった。
大型フェリーのほうは設備も豪華で、
ちょっとしたクルーズ気分を味わえるらしい。
所要時間もそれほど極端に違うわけでもないようだ。
普通ならのんびり派を選ぶところだが、
このときは時間の都合でジェット船を利用した。

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ジェット船は1時間半ほどでタリンに到着。
着いてまず驚いたのは、
港の前に巨大な廃墟が立ちすくんでいたこと。

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おそらく旧ソ連時代に造られたものなのだろう。
いくら港とはいえ、
こんなでかい広場必要ないでしょとツッコミを入れたくなる、
いかにも共産主義的な建造物だ。
いまもどこかにレーニン像が立っているのではと、
キョロキョロしてしまったくらい。
ショッピングモールだったと思われる地下街は、
完全に封鎖されていた。

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夜は悪ガキたちがたむろしているのではないだろうか。

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エストニア語と一緒にロシア語が併記されているのも当時らしい。
しかしエストニアも独立してずいぶんたつのに、
いまだにこんな古いターミナルを使わざるをえないほど、
財政状況は厳しいのかなと思っていたら、
大きなフェリーが着岸している、
真新しそうで立派な港が遠くに見えた。
なるほど。
そういうことか。
チケットを買うときに、
スピード船にしては安いなと思ったのだけれど、
それは古い港を使うことで少しでも経費を削減して、
大型フェリーに対抗しているからではないだろうか。
日本へやってくるLCCが、
成田でも羽田でもなく、
使用料が安い茨城空港を使うことがあるのと同じような理屈なのか。
いや、ただ単に小さい船はこちら側を
利用することになっているだけかもしれないけれど。
いずれにしてもそのおかげで、
こんな巨大廃墟を見物することができて、
ちょっと得した気分になった。
タリン/エストニア。2017年。
by apolro | 2018-02-18 10:35 | 旅の日々 | Comments(0)

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