旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。
by apolro
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2018年銭湯行脚二十一湯目、白山『富士見湯』。

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2018年の銭湯行脚二十一湯目は文京区白山の『富士見湯』。
住所は白山だけれど、
駅はもしかしたら春日のほうが近いかもしれない。
ここにこの銭湯があるのは、
実はずいぶん前から知っていた。
以前通っていた会社がここからほど近い場所だったのだ。
しかし会社が近いからといって、
そうそうその銭湯に入る機会があるでもなし。
そのうち入ることもあるだろうと呑気に構えていたら、
いつのまにか会社のほうがなくなってしまった。
そしてこの銭湯よりもっと会社に近かった、
本郷菊坂の『菊水湯』という銭湯に入る機会も永遠に失してしまった。
人生は「間に合わなかったこと」の連続だ
そんな反省から今回はあえて白山まで足を延ばす。
立派な宮造りに受付は昔ながらの番台。
聞けば文京区にある銭湯でまだ番台を残しているのはここだけらしい。
脱衣所の格天井、そして柱も黒光りしていて歴史を感じさせる。
通常サイズのものに加えて、
珍しく大型のロッカーも用意されている。
大きめのリュックサックを背負っていることが多い身としては、
これはありがたい。
浴室に入ると目の前には大きな富士の銭湯絵。
富士の頂がちょうど男湯と女湯の境目をまたいでいて、
つまり男湯と女湯の両方の壁をめいっぱいに使った迫力ある構図だ。
よく見るとこの銭湯絵は細かなタイルを用いたモザイク絵。
色調も通常のペンキ絵のようにパキパキしたものではく、
淡い色使いで淡彩画を思わせる。
風呂は薬湯、泡風呂系、高温、水風呂、電気風呂と多彩だ。
明るいうちから近所のおじちゃんたちがのんびり寛いでいる。
隣りの女湯からはおばちゃんたちの元気ある世間話が聞こえてくる。
風呂を出て脱衣所で涼みながらビールを飲む。
ここはビールが置いてあるのはもちろん、
銘柄も複数用意している親切さ。
脱衣所と通りに面した壁の間には小さな池があつらえてあって、
そこには金魚が泳いでいる。
常連のおじちゃんが、
「あれー、もう一匹いた亀どこいった?」と尋ねると、
番台から、
「それがねー、逃げちゃったんだよ。もともと縁の下に潜りこんだりする、放浪癖のあるやつだったんだけどね」
という声が聞こえてくる。
平日夕方の平和な時間。

f0217617_919912.jpg
番台の親父さんによれば、
先代がこの銭湯を買い受けたのが昭和12年とのことで、
銭湯自体は100年以上の歴史があるらしい。
「オレが子どものころはね、外壁は土壁だったし、風呂場も天井が低かったんだよね。それを親父が今の建物に建て直したのが昭和30年くらいかな」
現在のものでも十分時代を感じさせる迫力がするが、
さらにそれ以前の建物もあったのか。
「でもこの建物もずいぶん使ってきたよね。ほら、この番台のテーブル見てよ。ここのところがこんなに凹んじゃっているだろ。お金の受け渡しですり減っちゃったんだよねー」
そういうと親父さんはワハハと声をあげて笑った。
東京都。2018年。
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by apolro | 2018-05-14 09:20 | 銭湯行脚 | Comments(0)
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