人気ブログランキング | 話題のタグを見る

映画『島の女』を観た。

映画『島の女』を観た。_f0217617_18242410.jpg
舞台はギリシャ。
エーゲ海にあるハイドラ島とのことだけど、
これは今で言うイドラ島、ヒドラ島かな。
アテネからフェリーで1時間半ほどで行ける島。
その島でカイメン採りの海女をしている主人公と、
彼女につきまとうアルバニアからの出稼ぎ男。
ギリシャとアルバニア、近いもんね。
僕がハンガリーのブダペストから鉄道に乗って、
旧ユーゴスラビア経由でギリシャに入ったのはもう30年も昔。
そのころユーゴはまだまだ理想的な他民族国家といわれ、
アルバニアに至っては完全に鎖国状態で、
外国人旅行者はいっさい入れなかった気がする。
話がそれた。
そのふたりに加えて酒呑みのイギリス人医師が、
海中に2000年前の沈没船を発見。
そしてそこに世界遺産級のお宝が眠っていたことから騒動は始まる。
主人公はソフィア・ローレン。
脇を固めるのは『シェーン』のアラン・ラッドだ。
このお宝を金目のものにするためには、
金持ちの外国人が必要とあって、
ソフィアはアテネに向かい、
そこでイイ考古学者とワルイ考古学者に出会い、
純朴な島の娘にすぎないソフィア・ローレンは、
結局ワルイほうにつく。
はたしてお宝の行方はどうなるのか。
ソフィア・ローレンは相変わらずお美しいが、
勝ち気で奔放な役の演技のあとに、
髪をを黒い布で隠して、
修道院で物静かにお祈りをする姿が、
ぞっとするほどセクシーでした。
これが緊張と緩和というやつか。
ギリシャの観光名所を入れ込み、
ソフィア・ローレンの歌や踊りも放り込み、
エーゲ海の小さな島の住人がみんな流暢に英語を話すあたりは、
アメリカ映画だなあ。
1957年のアメリカ映画。
東京都。2018年。
by apolro | 2018-05-17 18:29 | 本で映画で旅をする | Comments(0)

今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。

by apolro