2019年 05月 04日
発掘された徳利。
はす向かいの家が取り壊され、
新築工事が始まっている。
今はちょうど基礎が打たれたところだが、
さすがに連休中は工事もお休みのようだ。
そんな建築現場の脇を通ったところ、
基礎工事で掘り返された土のなかになにか交じっている。
道路から手を延ばせばすぐに届く距離だったので、
なんだろうと手に取ってみると。
ちょっと古そうな徳利だ。
状況から考えて、
敷地の土中に埋まっていたものが、
工事で日の光を浴びたのだろう。
高さは25センチほど。
一升くらい入るだろうか。
男子はこういうのを発見すると、
思わずグッときちゃいますね。
表面には筆文字で大きく「高円寺」の文字。
高円寺村という地名は江戸時代につけられたそうなので、
もしやその時代の!? と多少興奮しつつ裏を見ると、
「電話」の文字……。
なあんだとなる。
さらに徳利を廻してみると、
そこには「舎三勝」と書かれている。
これがこの徳利を所有していた店の屋号だろうか。
とりあえずネットで検索してみるも、
該当する店はもちろん言葉もなし。
居酒屋か。
それとも蕎麦屋か。
持ち帰ってじっくり調べたいところだが、
他人の土地で発掘されたもの(しかもご近所)を
勝手に持ち帰るわけにはいかないので、
写真だけ撮って、
あまり目立たないようにして(未練がましい)、
もとの場所に戻しておいた。
「舎三勝」。
誰かなにか知りませんか?
東京都。2019年。