名古屋や大阪、神戸といった新幹線沿線駅のビジネス宿ばかり利用しているなかで、ポンと幹線から外れた街のビジネス宿に宿泊すると、
なんだか急に昭和が顔をのぞかせてくれてうれしい。
たとえば鍵。
このごついキーホルダーは、
うっかりポケットに入れたまま外出できないための対策だよね。
最近はどこもカードキーばかりになって、
いつでも携行できるのはいいけれど、
そのぶんフロントのスタッフと挨拶を交わす機会はめっきり減った。
たとえばバスルーム。
樹脂製のユニットバスではなくて、
壁や床はしっかりタイルですよ。
最近はタイルもシートスタイルで簡単に貼れるようになった反面、
昔ながらのタイル職人はずいぶん減ったらしいですね。
エアコンの調整は弱、中、強の3段階のみ。
わが家に初めて導入されたエアコンもそうだった。
これって扇風機のシステムを踏襲したのかしら。
なぜか椅子の高さが机と全然合ってなくて、
原稿を書くときは二つ折りにした枕を噛ませていた。
遠征時のみ活躍するMacBook Air。
昔の宿はコンセントの数が少ないので、
USB電源が重宝しますわ。
車窓からは緩やかな曲線を描いたレール上を走る近鉄鳥羽線が間近に見えるので、
鉄道好きにはうれしいかも。
部屋の大きさは意外なほど広くて、
もしかしたら昔はこれがスタンダードだったのかも。
最近の宿は部屋を小さく、部屋数を多くして、
そのせせこましさを新しい設備で紛らわしてるんですかね。
三重県。2022年。