関釜フェリーはその名の通り、下関と釜山を結ぶ国際航路だ。
最寄りの駅はもちろん下関駅。
そこから歩いて10分ほどで下関港国際ターミナルに到着する。
ちなみに下関駅って、
駅の西口に出ても東口に出てもすぐに海が現れる。
海際の駅は数多くあれどこれってちょっと珍しいんではなかろうか。
チケットはあらかじめネットで予約しておいたが、
それとは別に乗船手続きが必要だったので少し余裕をもって到着。
ネットで事前購入したほうがずいぶん安く購入できるのだが、
そのぶん日付け変更や払い戻しは不可らしい。

今回買った二等船室の乗船券は6300円。
国際航路としてはずいぶん財布にやさしいなと思うけど、
燃油サーチャージやら施設使用料やらで結局9220円なり。
それでもまあ安い。
あまった時間はターミナルでビールでも飲んでようという算段だったのだが、
その類はターミナルにはまったくなし。
飛行機の持ち込めなかったヒゲそりもほしかったので、
来た道を少し戻ってビルのなかに入っているスーパーでヒゲそりと予備電池を購入。
その並びにある居酒屋でビールを飲みながらホッとひと息。

居酒屋はチェーン店だったけど下関らしく鯨の竜田揚げがあったのがうれしかった。
出国にあたっての税関および荷物チェックはほぼフリーパス。
まあこの航路でヤバイものを運ぶ人もそうはいないか。
パスポートに押された出国スタンプが「SIMONOSEKI」じゃなくて「KANMON(関門)」だったのが、
意外だったのと同時にちょっとレアな出国スタンプでちょっとうれしい。
これを機に日本の珍しい場所出入国スタンプを集める旅も始めちゃおうかな。
関釜フェリーは日本船籍の「はまゆう」号と韓国船籍の「星希」号が毎日一便ずつ、
深夜の海峡ですれ違うようなスケジュールで運航している。
この日下関を出港するのは星希号。
ボーディングブリッジで船内に入ったらまずは自分の寝床をチェックである。
予約した部屋はおよそ10人ほどの雑魚寝部屋。

雑魚寝はフェリーの二等では普通だし、
山小屋なんかもそうなので抵抗はまったくなし。
ちなみにこの日はこの部屋に5人ほどの乗客がいた。

部屋には日本対応と韓国対応の電源つき。
最近はスマホの充電をする人も多いから重要だろう。
混み合う時期は奪い合いになりそうなので、
そんなときは気を効かせてタップを持参すると周囲にも感謝されるよ。
ベッドメイキングをすませていつでも寝られる体制をとったら船内探検。
出航すると船内の小さなコンビニも開店となるので、
そこでまずはビールと肴を購入。

さらには非常酒および非常食として焼酎のポケット瓶とソーセージも入手。
韓国の船なので置いてある商品もほぼ韓国製というのがいきなり旅情も盛り上がる。

レセプションの脇には食肉に関するさまざまなポスターが貼られている。
そうか、この手のトラブルがあるのか。

ロビー的なところでビールを飲みつつ韓国のテレビを見る。
テレビではサッカーのアジア杯に関する韓国代表の動向をくわしくやっていた。
GW前の平日とあって乗客は少なめ。
韓国へ帰る人と長旅の途中と思われる欧米人がちらほらといったところか。
ビールを飲み終えて甲板に出てみれば、
もうすっかり夜の帳が落ちていた。

イルミネーションに彩られた関門橋が見送ってくれる。

甲板上にあったナゾのメッセージ。
ボッタリさんて、誰?
船室に戻ってさらに追加のビールを飲んでいるうちに爆睡。

目覚めれば釜山港に着くところだった。
到着前の船内で頭にカーラーっていうのかな、
日本でも昭和の女性が使っていたやつ、
あれを30個ぐらい頭につけたままウロウロしている韓国人のおばちゃんを目撃し、
なんだかとても懐かしい気持ちになりました。
結局この日は下関を19時45分に出航して釜山到着は8時。
実際にはその1時間前くらいには接岸していたけれど、
なんらかの都合で定時にならないと下船できないのかな。

ターミナルでは二日後に乗る予定の対馬・比田勝行きの船のダンドリもチェック。
日本語併記が助かる。

ターミナルのテラスからようやく自分が乗ってきた船の全容を見ることができた。
最近は船もボーディングブリッジで乗船することが増えて、
乗る前にはなかなか船を見上げることができなくなった。
あれキライ。
2024年。下関・釜山。