
ようやくサンマをいただいた。
今年は早くからサンマ豊漁の報が届いており、
不漁だった去年にくらべれば、
いくらでも食べられそうな気配が漂っていた。
実際魚屋に行けばサンマはいつも並んでいた。
たしかに並んでいるのだが、
値段がこなれないのである。
豊漁とはいえ旬の走りにはまだ一本300円ほどして、
さすがにちょっと手を出せない。
それがやがて200円ほどまだこなれてきたものの、
それでもまだまだ下がるはずと期待した。
昭和生まれの僕からすると、
サンマは一本100円になってからが勝負という感覚だ。
しかしそれ以降ちっとも値段が下がらないのである。
それどころか急に揺り戻しがあって、
再び300円台に戻ったりもする。
豊漁のはずなのになぜ。
なんらかの理由で入荷が不安定なのだろうか。
そんな魚屋の店頭を眺めつつヤキモキしているうちに季節は10月半ばになってしまった。
しかたがない。
背に腹は代えられない。
サンマ二本398円で手を打った。
おまけに手を抜いてフライパンで焼いたら皮がペロリと剥がれてしまい、
ビジュアル的にも台無しだ。
それでも脂の乗ったサンマは美味しかったけれど。
まあ燃料やら人件費やらの高騰を考えると、
たとえ豊漁だったとしても、
もうサンマ一本100円なんて時代は二度とやってこないのかもしれない。
東京都。2025年。