
1998年に音楽之友社から刊行された『20世紀のムーンライダーズ』という本がある。
メンバー全員の単独インタビューから、
それまでに発表された全アルバムの解説、
さらには彼らに関連する事象のエンサイクロペディア、
提供楽曲リストなど、
当時結成20年を越え、
そしてさらに21世紀を迎えようという時期に書かれた全活動記録だ。
なかには彼らを敬愛する漫画家によるオマージュ漫画も掲載されていて、
そこにはいしかじゅんややまだないと、みうらじゅんといった「いかにも」な面々が原稿を寄せている。

そんな一作
『火の玉ボーイとワシ』は江口寿史が自分とムーンライダーズとの出会いを描いたもの。その作品の最後のコマのフキダシには予言のごとく、
「あいつらクソジジイになった今でも(2026年)まだやっとるからな」というセリフが書かれている。
メンバーはふたり欠けたとはいえ、
たしかに結成50年を迎えた今年、
先日の渋谷公会堂を皮切りに彼らはあちこちでライブをするらしい。
頼もしい。

東京都。2026年。