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2018年 02月 02日 ( 1 )


零戦とサバニ舟。

f0217617_1093759.jpg
伊平屋島の夜。
島人の家にお呼ばれされて、
島で獲れたアオブダイやアオリイカを肴に、
泡盛をご馳走になった。
よい加減に酒がまわり、
ぼんやりと島の話を聞いていたところ、
興味深い話題が出てきた。
島に、大戦中の零戦の増槽で作ったサバニ舟があるというのだ。
零戦とは当時の日本海軍の名機。
増槽はドロップタンクとも呼ばれる、
飛行距離を稼ぐための追加燃料搭載用外付け燃料タンクだ。
そんなものが現存するならぜひ見たい。
ぜひぜひ見たいと懇願したところまでは憶えていたのだが、
その後さらに酒量が増えるにつれて意識は朦朧。
翌朝にはすっかり忘れてしまっていた。
しかし。
島人・ガブちゃんはちゃーんと憶えていてくれて、
「サトウさん、サバニ見に行きましょう」と、
僕を連れ立ってクルマに乗せてくれたのだった。
クルマで島のメインロードを南下することしばし。
それは浜辺にポツンと放置されていた。
多少コーフン気味に砂浜を駆け下る。

f0217617_10102742.jpg
全長は3メートル弱といったところだろうか。
零戦のものかはともかく、
たしかに前方がややふっくらして、
後ろがシェイプされているシルエットは、
増槽を縦に割ったらこうなるだろうという姿だ。
素材は金属のようでもあるし、
そうでないようでもある。
もしかしたらサバニとして使うにあたって、
補強のためにアルミニウムの上にFRPを貼ってあるのかもしれない。
ただ、僕らがイメージする、
高波を切って大海原を突っ走るサバニのイメージよりは、
ずいぶんと短めだ。
船内に収められている漁具を見て、
ガブちゃんは「タコ漁のものですね」といった。

f0217617_10105748.jpg
なるほど。
タコ漁ならそれほど沖合に出る必要もないから、
この長さのサバニでも事足りるのだろう。
家に戻ってから増槽についてちょっと調べてみたのだが、
機体本体や兵装にくらべると、
増槽に関する資料はびっくりするほど出てこない。
たしかにそもそも使い捨てのものだし(増槽内の燃料から消費し、会戦時には切り離して軽量化を図る)、
素材も形状もてんでんバラバラだったらしい。
ドイツでは資源回収のために「これを見つけたら警察に届けるべし」と、
増槽自体に書かれていたというし、
イギリスでは敵に回収されないように紙で作られたものもあったという。
結局、このサバニが零戦の増槽で作られたものなのか、
確証は得られなかったが、
少なくとも
なんらかの戦闘機の増槽によるものである可能性はかなり高い。
家にあった『名機250選』という本に載っていた
当時の零戦の写真とくらべてみても、
たしかによく似ているんだよなあ。
真実はいかに。

f0217617_1012916.jpg
沖縄県/伊平屋島。2018年。

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by apolro | 2018-02-02 10:17 | 旅の日々 | Comments(0)