旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


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2018年 05月 08日 ( 1 )


2018年銭湯行脚二十湯目、調布『鶴の湯』。

f0217617_10321963.jpg
2018年銭湯行脚二十湯目は調布の『鶴の湯』。
調布といっても最寄り駅はお隣駅の西調布。
この駅に降りるのは初めてだ。
駅を出て少し北へ向かって歩くと広い道に出る。
道沿いには古くて大きな家が並んでおり、
それがこの道の歴史を物語る。
聞けば旧甲州街道とのこと。
その並びに『鶴の湯』はあった。
高い煙突が遠くからもよく見える。
入口に駐車場が用意されているのも、
都心部の銭湯では珍しいことで、
東京もこのあたりから、
モータリゼーションに取り込まれていくようだ。
もちろん街道沿いという立地もあるのだろうが。
外観は本来宮造り建築だったものを改装したようだ。
こういった改装は、
番台をフロント式に変更するときに行われることが多いようで、
入ってみると果たしてここもフロント式。
変わっているのは、
靴を収めた下足札をフロントに預けるというシステム。
下足札を預けることで代わりにロッカーの鍵を渡されるのだ。
「ご希望のロッカーはありますか?」と聞かれるが、
初めての銭湯のロッカーの配置など知るよしもないし、
とくに特別の数字に対する愛着もない。
ただ、鍵の紛失や持ち帰り対策としては有効なんだろうな。
この銭湯にはもうひとつ珍しい点があり、
それは銭湯絵。
銭湯絵がない、のだ。
ほかの銭湯で富士山やら海が描かれている壁には、
一面タイルが貼られているばかり。
一部には立体的なタイルが用いられて、
無機的な現代建築のようになっている。
こんな銭湯もあるんだな。
浴槽は五つもある。
泡風呂とラドン風呂、超音波電気(巨大ロボの技みたいな名前)風呂、
そしてサウナに水風呂。
ただどれも小ぶりで、
のんびり浸かるのは二人くらいまでか。
三人以上になると、
「ちょっとすいません」と、
居ずまいを正さないといけないかも。
水風呂には一瞬入ってもようとしたのだが、
ちょっと手を入れてみてその冷たさに断念。
真夏ならいいかもねと思いながら、
洗い場に座ると、
いきなり隣りのおじさんが声をかけてきた。
「なんで、水風呂入んないのよ?」
見れば、先ほど水風呂に首まで浸かっていたおじさんだ。
「いや、冷たいんで……」
「入ったほうがいいって」
「いやいや」
「膝までだけでも入っておくとのぼせないから」
面倒臭くなって「わかりました」と答えると、
「あと、あのラドン風呂に入るとすごく体が温まるから、そのあとで水風呂に入るといいんだよ!」と、
入る順番まで指南してくれる。
郷にいれば郷に従え、
ということでいわれた通りに入ってみると、
たしかにラドン風呂、
ものすごく汗が湧きだしてきた。
体中の老廃物が抜け落ちるようだ。
なんか「ラドン」ってちょっと怖いイメージがあるけれど、
この感覚が好きな人もいるんだろうな。
もちろんその後には水風呂へ。
くだんのおじさんは、
とにかく誰かとお話するのが好きなようで、
今度は同じ湯船に入っていた男子高校生に、
高校駅伝談議をかましていた。
帰り際、
フロントのおばちゃんに聞くと、
この銭湯の創業は70年ほど昔とのこと。
70年前といえば終戦間もないころか。
戦災で焼け出された人や、
戦後復興で新たに東京にやってきた人など、
調布界隈も急激に人口が増えたことが、
銭湯創業の一因なのだろうか。
東京都。2018年。
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by apolro | 2018-05-08 10:34 | 銭湯行脚 | Comments(0)