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旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。
by apolro
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巡礼中のある日のお昼ご飯。

f0217617_11012291.jpg
サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼中のある日のお昼ご飯。
途中で食堂のある村を通るときは、
その地方の食事を経験するためにもなるべく利用したいものだが、
ときにはまったく村を通過しない日というのもある。
あっても簡単なカフェのみとかね。
そんなときは出発する村で買い出しを。
パン屋では焼きたてのバゲットに、
バターと生ハムを挟んだサンドイッチをつくってくれるし、
グローサリーではサラミやオリーブ、果物、キャロットラペなどを購入。
モモやキウイなどは日本のものよりいびつで小さいけれど、
値段はずっと安い。
そしてこういった汁気のあるものを運ぶために、
日本から小さな密閉容器をいくつか用意。
彼の地のパッケージのチャチさには、
これまで何度も泣かされてきたからね。
持参する密閉容器も、
できればスクリュー式がよろしい。
ただの圧着式のフタだと、
リュック内でへんな力がかかったときに、
パッカリと開いてしまうことがある。
そしてもちろんビール。
缶ビールもあるにはあるけれども、
バリエーション的には瓶ビールのほうが豊富。
そして今年の夏のような猛暑下では、
ちょっと酸味がある小麦ビールが美味しい。
これはベルギーはナミュール地方のもの。
こんなのがフランスの片田舎で入手できる時代なのだ。
冷えたこいつを買って、
さらにはこれだけは保冷容器で持ち運ぶという特別待遇。
食事を広げるにはベンチセットなんかがあるといいのだけれど、
なかなかそうもいかないので、
巡礼路脇の牧草地の片隅をお借りして。
もちろん広げる前には、
ウシやヒツジ、ヤギやイヌの落とし物がないか、
よーく確認してからね。
フランス。2019年。


# by apolro | 2019-08-21 11:03 | 今日の昼ごはん | Comments(0)

お盆にサクラ開花。

f0217617_17274962.jpg
お盆だというのにサクラの花が咲いていた。
早咲きの品種というのがあるけれども、
いくらなんでも早すぎでしょうと思ったら、
これは「十月桜」という品種で、
年に二度、花ををつけるのだそうだ。
一度目はお約束の四月、
そしてもう一度は品種名にもなっている十月。
今咲いているのは四月のぶんなのか、
それとも十月のぶんなのか。
いずれにしても季節外れではあるようで。
そのうち花見の季節と梅雨の時期が、
重なったりすることにならなければいいけれど。
埼玉県。2019年。


# by apolro | 2019-08-20 17:28 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

沢を伝って棒ノ嶺へ。

f0217617_14272195.jpg
真夏の奥多摩が暑いことは重々わかってはいるのだけれど、
それでも軽く山歩きをしたいということになって、
ならば少しでも涼しいコースへと、
白谷沢沿いを棒ノ嶺を目指す。
蒸し暑さはあまり変わらない気もするが、
ときどき流れる風がひんやりと感じるのは、
沢沿いならではか。
小滝の落ち込みに目をやれば、
10センチにも満たないような、
小さな魚がさっと走る。
たぶんヤマメの幼魚。
この暑さでは彼らも大変だろう。
頂上へ着いてみれば、
来ているのは見事に年輩の男女ばかり。
ついに山ガールは絶滅したのか、
それとも成長して山レディになったのか、
もしくはもっと映える山に賑々しく集っているのか。
まあ、どうでもよい話だが。
早めに登り始めたおかげで、
昼過ぎには下山。
温泉に入り、
クラフトビールを飲んで帰っても、
明るい時間に帰宅できたお盆の一日。
東京都。2019年。



# by apolro | 2019-08-19 14:32 | 旅の日々 | Comments(0)

『東京発 半日徒歩旅行』が新宿紀伊國屋書店で。

f0217617_10102508.jpg
今、新宿の紀伊國屋書店の2階で、
2019年上半期の『新書売上ベスト100』という棚が展開されているのですが、
そのなかで『東京発 半日徒歩旅行』が、
なんと30位にランクインされていました。
うれしいです。
知名度があるわけでもない人間の本がこの位置にいるのは、
書店がしっかり売ってくれているということもあるし、
版元の営業さんも小まめな補充や手作りPOPをつけてくれたりと、
ていねいな仕事をしていただいているからだと思います。
そしてもちろん実際にご購読いただいたみなさんも。
本当にありがとうございます。
ちなみに第1位はなんだったかというと、
樹木希林さんの『一切なりゆき』でした。
さもありなん。
東京都。2019年。


# by apolro | 2019-08-17 10:11 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

フランスの不思議な家屋装飾。

f0217617_11355151.jpg
フランスの田舎には石造りの古民家が多い。
巡礼中に泊まった宿も、
たいていはそんな家だった。
どれも重厚な作りで歴史を感じさせるのだが、
そんななか、
ときどき外壁に不思議な金属部品がつけられているのに気づいた。
はじめは紋章、あるいは魔除けのような装飾なのかと思ったのだが、
それにしてはバリエーションが少ない。
写真にあるような逆S字状のもの、そしてX字のものがばかり。
これはいったいなんなのか気になったものの、
そんな質問をできるフランス語力は僕にはなく、
逆にフランスの田舎には英語を話せる人が少ない。
たとえいたとしても、
その場にこの装飾がないと説明が難しい。
そんなモヤモヤを感じながら歩き続けること数週間。
ようやく謎が解決するときがきた。
泊まった民宿の壁にこれがついていたのだ。
そしてそこの主人は英語が話せた。
彼の説明によるとこれは装飾ではなく、
家の修繕のための装置なのだそうだ。

f0217617_11361299.jpg
石造りの家屋とはいえ、
長い年月のうちには家が歪んだり、
傾いだりすることがあるらしい。
そうなると石造りというのが逆に仇となって、
補修はなかなか難しい。
そんなときに活躍するのがこれなのだとか。
これを廻すことによって傾きを補正できるそうだ。
それが具体的にどんな仕組みなのかは、
僕の語学力ではいまひとつ確信が持てなかったが、
どうやらこの部品からは金属の棒が家のなかを貫通していて、
それが回ることによって水平が出るらしい。
なるほどなあ。
石造りの家にも、
それなりの苦労と工夫があるのだなあ。
今度はその作業の現場を実際に見てみたいものだ。
まだまだ世の中には、
知らないことが山ほどある。
それに出会えるのも旅の醍醐味のひとつだ。
フランス。2019年。


# by apolro | 2019-08-16 11:39 | 旅の日々 | Comments(0)

雨のやみ間に。

f0217617_18173732.jpg
朝から土砂降りの雨かと思ったら、
いきなり晴れ渡って太陽が輝き、
かと思ったらまた土砂降り。
今日の高円寺はそんなことを何度も繰り返す一日だった。
夕方、雨のやみ間をついて駅まで出たが、
帰るころにはまた降り始める。
さすがに気温は少し下がったようだけれども、
そのぶん湿度が大変なことに。
さほど暑さも感じなくても、
いつのまにか全身汗びっしょりだ。
東京都。2019年。

# by apolro | 2019-08-15 18:19 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

銭湯行脚五十五湯目、森下『常盤湯』。

f0217617_11005665.jpg
下町で飲もうという話になり森下へ。
隅田川を渡ってすぐ。
隣り町は母が生まれ育った新大橋だ。
僕は住んだことはないけれど。
森下まで行くのなら、
ちょっと早めに出向いて、
ひと風呂浴びてからの一杯にしようと、
向かったのが『常盤湯』。
清澄通りを南下して、
小名木川の少し手前を西へ入ったところに常盤湯はあった。
装飾過多になりすぎない、
いかにも江戸のお風呂屋さんといった趣だ。
正面に立派な木枠の引き戸があったので、
てっきりここから入るのかと思ったら、
この扉は現在使われていないらしく、
向かって左手にある、
一見コインランドリーの入口に見えるところが入口。
こういう改装が施されたところは、
たいてい番台もフロント式に改装されているものだが、
通路を入っていくと、
その先には男女湯の引き戸が現れ、
そこを抜けると右手に昔ながらの番台が。
どうしてこういう改装をしたのか不思議だが、
もしかしたら、
非常時に救急のストレッチャーが入れるためのものかもしれない。
番台のオヤジさんに湯代を払って脱衣所へ。
番台には昔懐かしい、
弁当箱サイズのトランジスタラジオがアンテナを延ばしていて、
スピーカーからは巨人戦のプロ野球中継が流れている。
脱衣所は広々として上を見上げれば年季の入った格天井。
壁にはこれまた重厚な柱時計が架かっている。
「ザ・脱衣所」といった眺めだ。
浴場に入れば、
正面には定番の富士山の銭湯絵。
女湯とを隔てる壁には、
池を囲んだ回遊式日本庭園らしき風景が描かれている。
洗い場は五×六列の計三十。
まだ六時前だが、
すでに十人ほどの入りだ。
湯桶に水だけを流しこんでも、
ぬるま湯程度にしか感じないのが、
いかにも真夏。
湯船は中央にバブル系の大きなものがあり、
左には「低温」、
右には「高温」と書かれた小さな浴槽がある。
低温に入ってみたら、
それでも僕には十分熱かったので、
ほかのふたつは試す気にもなれなかった。
銭湯を背にして右手には、
長い縁側が延びていて、
その向こうには見事な日本庭園と細長い池。
風呂から上がって、
着替えをすませて、
番台の前で売られていた缶ビールを買って、
この縁側で涼んでいると、
浴場のほうから次から次へと、
フリチン姿もおじさんたちがやってきて、
スッポンポンで身体の火照りを冷ましている。
そうか。
この縁側は浴場からも直で来られるのだな。
しかし不思議なもので、
まわりにフリチンおじさんがぞろぞろいると、
服を着ているこちらが、
なんだかマナー違反を犯しているような気がしてくる。
池のなかには体長50センチはあろうかという
立派なニシキゴイが数十匹。
池の上には鳥除け用のネットが張られていて、
このデカイ鯉をさらっていく鳥がいるのか!
と驚いたが、
帰り際に番台のオヤジさんに尋ねてみると、
ときには小さな鯉を入れることもあって、
そんなときはサギなんかがやってくるのだそうだ。
今の建物は昭和30年代のものらしいが、
銭湯自体はここに江戸時代からあったのだという。
さあ、飲みにいくぞ。
東京都。2019年。


# by apolro | 2019-08-15 11:05 | 銭湯行脚 | Comments(0)

雨音はジャンベの調べ。

f0217617_11103187.jpg
接近しつつある台風10号の影響が、
ようやく関東地方にも現れたか、
高円寺には凄まじい勢いの雨が。
庭に裏返しておいたポリバケツの底を、
大きな雨粒がドカドカと叩き、
まるでジャンベのようなリズムを響かせている。
玄関の扉をそっと開けて外の様子をうかがってみれば、
激しい雨がしっかり一本の線になって見える。
こちらは安藤広重の浮世絵『雨の大橋』のようだ。
遠く離れた東京でもこうなのだから、
台風の進路上はさぞや。
くれぐれもご注意ください。
東京都。2019年


# by apolro | 2019-08-14 11:11 | 日々のなかの旅 | Comments(0)

バイヨンヌの生ガキ。

f0217617_10303303.jpg
巡礼を終えてバイヨンヌの街まで降りてきたとき、
ランチはビストロで生ガキを食べた。
もしものことを考えて、
いつもは海外では生ガキを避けているのだけれど、
もうあとは翌日の飛行機で帰るだけだし、
大丈夫でしょ!
冷静に考えると、
機内で生ガキにあたるというのもなかなか悲惨な気がするけど。
これまでカキであたったことはないけれど、
昔、レバ刺しであたったときは、
本当にひどいめにあった。
数日寝込んで職場に復帰したときには、
「わずか数日で、人相というのはここまで変わるのか」と、
職場の人間に驚かれたくらいだった。
その後レバ刺しが食べられない身体になったらイヤだったので、
治ったあとすぐに食べにいって、
耐性を確認した。
いつのまにか日本自体がレバ刺しを食べられない国になってしまったけれど。
そしてバイヨンヌのカキ。
フランスは全般に飲食店は高い印象があるけれど、
ビスケー湾に近いからだろうか、
カキは意外とお手頃。
お皿に6個載っていて12ユーロ。
1個2ユーロの勘定だ。
日本よりも安いくらい。
味も濃厚。
酒はあえてワインではなく、
こちらもスタウトに近いくらい味がしっかりしている、
地元のクラフトビールを。
みるみる生ガキが胃袋に消えてゆく。
もうひと皿頼んじゃおうかなとちょっと思ったが、
そこはさすがに自重した。
そのせいか、
とくに体調に異変もなく無事に帰国。
巡礼中、
リュックサックにぶら下げていたホタテの貝殻による、
「貝つながり」の守護も多少はあったのかもしれないな。
バイヨンヌ/フランス。2019年。



# by apolro | 2019-08-14 10:32 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

映画『アイアン・スカイ』を観た。

f0217617_10341966.jpg
舞台は2018年の月面。
アメリカ大統領選挙のキャンペーンのためだけに、
月面着陸ミッションを行った主人公は、
第二次世界大戦を逃げ延びて、
雌伏の時を待っていたナチスドイツの都市を月の裏側で発見する。
彼らはそこで今もアーリア人優性思想を唱えており、
アメリカからやってきた主人公が、
アフリカ系アメリカ人であることに大いに驚く。
やがて彼らは地球を目指すとこになるのだが、
彼らの宇宙戦艦は『神々の黄昏』号、
そして秘密兵器の名前は『ジーク・フリード』……。
かたや地球では大統領選挙や各国間の勢力争いにしのぎを削るばかりで、
こちらもまともに成熟した社会とはほど遠い状況。
宇宙条約で禁止されていた宇宙戦艦をこっそり保有していたアメリカを
各国首脳は大いに叩くが、
各国が平和目的で保有していた宇宙ステーションも、
実はすべて秘かに武装していたことが発覚。
そしてエンディングはなんともブラックで、
ナチスのことは決して笑えないのであった。
宇宙ステーションのくだりで、
唯一フィンランドだけが純粋に平和利用のみで運用していて、
それがちょっとオマヌケ的な描かれかただったのだが、
本作の監督、
ティモ・ヴオレンソラってフィンランド人なんだそうだ。
2012年のドイツ、オーストリア、フィンランド合作映画。
この国の顔合わせで、
この映画をつくるというのもすごいな。
ちなみに海の向こうでは、
今年すでに続編が公開されているようで、
今度の敵はスティーブ・ジョブスを盲信するカルト教団らしい。
日本公開が楽しみ。
東京都。2019年。


# by apolro | 2019-08-13 10:35 | 映画で旅する | Comments(0)

琉球犬?

f0217617_09522195.jpg
与那国島の崎元酒造所を訪れたときのこと。
軒先で一匹の犬が飼われていた。
この大きさ、ちょっと虎毛っぽい姿。
そしてピーンととんがった耳。
これはもしかして噂に聞く琉球犬なのか。
琉球犬の特徴として「狼爪」と呼ばれる、
ほかの犬種にはない爪が一本多いらしい。
確かめてみたいところだが、
見ず知らずの人間がいきなり足の裏をまさぐったりして、
ガブリとやられてはかなわないのでそれは断念。
泡盛を買ったついでに蔵元のお姉さんに尋ねてみたところ、
「……の、血統を引く犬です」とのこと。
つまり純血種ではないということか。
それでも凜としたその立ち居振る舞いはかっこいい。
ちなみに琉球犬と北海道犬は、
遺伝子的にとても近いらしい。
つまりは日本古来の在来種で、
その後に朝鮮半島から入ってきた犬種に追われて、
北と南に分断されたわけか。
なんだか縄文人と弥生人みたいな話しだな。
与那国島/沖縄県。2019年。



# by apolro | 2019-08-12 09:54 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(2)

捨てられないもの。チョコやチーズのパッケージ。

f0217617_10341957.jpg
なかなか捨てられないものというのがありまして、
おかげで家のなかにはそんなものがあれやこれや。
遊びに来た友人からは、
「ここは雑貨屋か!」などと突っ込まれる始末。
たとえばこんなヨーロッパのチョコやチーズの包装箱もそのひとつ。
昔からデザインを変えていないのか、
あるいはあえてそういうデザインにしているのかは定かではありませんが、
パッケージデザインとして完成されているなあと思います。
まあ、欧文アルファベットの魔術もあるのかもしれませんがね。
とっておいてもなにかに使えるほどの強度があるわけでもなく、
結局、棚でホコリをかぶっているだけ。
まあ高価な絵画などを買って(そんなお金ないけど)、
適当に保存してで劣化させてしまうよりは、
こんなもので楽しんでいるほうががお似合いかもしれません。
東京都。2019年。


# by apolro | 2019-08-11 10:34 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

食堂の佇まい。バイヨンヌのラーメンバー『FUFU』。

f0217617_10235611.jpg
海外で和食に手を出すことはほとんどない。
けれどこの日は、
前の晩に飲み過ぎてあまり食欲がなく、
かといって旅先で食事を抜くというのももったいない話。
しかもひとりだったこともあって、
ちゃんとしたレストランに入るのはちょっと気後れ。
そんなとき、
そうだラーメンがあるじゃないかと入ったのが、
昨日前を通ったこのお店。
ラーメンバー『FUFU』。
カウンター主体の店は「レストラン」じゃなくて、
「バー」としたほうがしっくりくるのかな。
読みかたは『フフ』なのか『フーフー』なのか。
微笑んでいるのか、冷ましているのか、
読みかた次第で意味が変わる。
かくも日本語は難しい。
店内に入ると「いらっしゃいませー」と、
日本語で迎え入れられてカウンター席へ案内される。
厨房にはフランス人?の男女と、
アジア系の女性がひとり入っている。
日本人かどうかはわからないけれど、
とりあえず店内のオーダー等はぜんぶ日本語で統一されている。
頼んだのはラーメンと餃子、
そして生ビール。
カウンターにはコショウと醤油、ラー油が並ぶ。
醤油が「正田醤油」だったりするのは、
こだわりなのだろう。
まずやってきた生ビールは、
なんとアサヒ・スーパードライだ。
こだわるね。
しばらくして餃子、そしてラーメンと登場。

f0217617_10241653.jpg
ラーメンは醤油味。
そこに煮玉子がまるまる一個、メンマ、モヤシ、
刻み玉ねぎが一面に散らせてあり、
その隙間を澄んだ脂がキラキラと輝いて浮かんでいる。
最初、チャーシューは大きいのが一枚のってるだけかと思ったら、
その下にも何枚かかくれていて、
チャーシュー麺かと思うくらいの量だ。
やっぱり「肉」は重要なのだろう。
麺もたぶん日本でいつも食べているものよりかなり量が多い。
ちなみにラーメンは9ユーロ(1100円くらいか)。
日本の感覚だと高く感じるけど、
ほかのレストランのランチがたいてい13ユーロくらいすることを考えると、
これだけボリュームもあればお値打ち価格という気になる。
ちょっとスープの味が薄いように感じたのは、
それがこの地方の人の好みなのか、
あるいは僕がそこまで歩き旅をしてきていて、
いつのまにか塩分要求体質になっていたためかもしれない。
餃子は普通。可もなく不可もなく。
あとから調べてみたら、
このお店はバイヨンヌだけでなく、
ボルドーとトゥールーズにもあるそうで、
あえて激戦区のパリを外して地方都市で勝負するという戦略なのだろう。
そういえば夏の暑い時期ということもあったのだけれど、
僕の周りにいたフランス人たちはこぞって焼きそばを食べていた。
ここは通りに面して持ち帰りもやっているのだけれど、
そこでもみんな焼きそばを注文。
もしかしてこの店で食べるべきは焼きそばだったのか。
しくじったのか。
焼きそばの見た目は、
日本の普通のソース焼きそばのようだったけれど、
その実態やいかに。
バイヨンヌ/フランス。2019年。


# by apolro | 2019-08-10 10:24 | 酒場、食堂の佇まい | Comments(0)

三大さざえ堂をコンプリート。

f0217617_10351109.jpg
何年かに一度の割合でのんびりと訪ねている「さざえ堂」。
今回は埼玉県本庄市の成身院にあるさざえ堂へ。
さざえ堂というのは、
お堂のなかが螺旋構造の回廊式になっていて、
登り続けて最上部まで行くと、
今度は下りの螺旋となって、
来た道を辿らずに元に戻れるというもの。
回廊沿いには三十三観音や百観音が安置され、
このお堂をひと巡りするだけで巡礼したことになるという、
ちょっと都合のよい参拝方式ですね。
まあ、富士塚みたいなものか。
外観は二階建てながら実際には三階建てで、
時計回りに登って行きます。

f0217617_10352948.jpg
登りと下りの順路が決して交差しないのが特徴。
誰が言ったかは知らないけれど、
ここと群馬県太田市の曹源寺、
https://apolro.exblog.jp/18427852/

そして「キング・オブ・さざえ堂」といえる、
会津の旧正宗寺三匝堂を合わせて「日本三大さざえ堂」と呼ぶのだとか。
https://apolro.exblog.jp/19833442/

そしてそれらはすでに訪問済みなので、
これにて三大さざえ堂コンプリートなのでした。
でもやっぱり会津のさざえ堂が別格だな。
ほかのふたつは階の移動が階段で、
ところどころそれまでに通った道が見えちゃうんだけど、
会津のさざえ堂はスロープ式で、
しかも二重構造になっている。
あたかもDNAの二重螺旋構造を彷彿とさせてグッとくるんだな。
さあ次はどこのさざえ堂に行こうか。
数年前、
巣鴨の立正大学にも造られたし、
遠いところでは大分にも最近建てられたそうだ。
さざえ堂の旅は続く。
埼玉県。2019年。




# by apolro | 2019-08-09 10:38 | 旅の日々 | Comments(0)

寺坂の棚田。

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埼玉県横瀬町、
寺坂の棚田。
正面に武甲山がどっしりと構える。
初夏の低温が心配だったけど、
とりあえず順調に育っているようにみえる。
実際のところどうなんでしょう。
この暑さのせいか、
畑仕事をしている人は誰一人いませんでした。
やっぱり秩父盆地は暑い!
博物館に行っても、
温泉に行っても、
食堂に行っても、
出てくるのは「今日は暑いから……」という声ばかり。
夕方、
山の上のほうがかき曇ってきて、
ゴロゴロと雷が鳴り始めたけれど、
結局、雨はほとんど降らず。
風がちょっと涼しくなってきたのが救いかな。
埼玉県。2019年。


# by apolro | 2019-08-08 12:57 | 旅の日々 | Comments(0)

いかにも何かがいそうなフランスの用水路。

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サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路沿いに流れていた、
雰囲気のよい用水路。
底は土のままだし、
護岸もされていない。
いかにもなにかが潜んでいそうだと思いつつ、
じっと目を凝らしてみたら、
小さな魚が何匹も泳いでいる。
なんだろう。
フナやウグイの類かな。
もしかしてピレネータナゴみたいなの、
いるのか。
道具とエサを持っていたら、
絶対竿を出してみたいところでした。
フランス。2019年。


# by apolro | 2019-08-07 10:23 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

どうやってトイレの水を流すのか。

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トゥールーズで泊まった宿のトイレ。
どうやって流すのかしばし考えた。
レバーみたいなものはないし、
上から紐がぶら下がっているわけでもない(古い)。
踏むタイプかなと足元をのぞきこんでも、
それらしきものはない。
もちろんウォッシュレットみたいなコントロールパネルもない。
ハテ。
答えをいってしまうと、
便座の付け根にある丸いやつが水を流すボタンなのだった。
でもパッと見には便座を開閉するための蝶番の軸にしか見えないし、
そもそも日本のトイレはレバー式が多いので、
ボタンという発想が出てこなかった。
せめて色を変えるとか、
目立つようにしてもらいたいところだけど、
そうするとデザイン的に台無しになっちゃうんですかね。
おかげで便器のあちこちを
素手でいじりまわすことになっちゃいましたよ。
フランス。2019年。


# by apolro | 2019-08-06 11:49 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

食堂の佇まい。児玉の『二の宮』。

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JR八高線児玉駅を下車した昼下がり。
せっかくなのでコンビニおにぎりでなく、
お店で食事をしたいものだと歩いていたところ、
現れた「食事処」の暖簾。
入ってみると蕎麦とうどんがメインのお店だ。
夏の陽気だし、
久しぶりに盛りそばでも食べようか。
店内は近所のおじさんたちで賑わっている。
みんな顔なじみのようだ。
埼玉もこのあたりまで来るとやや上州なまりが入っているようで、
会話の端々に、「だんべえ」という語尾が聞こえる。
やがて運ばれてきた蕎麦は、
太さもまばらで手打ち感満載だ。

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薬味にはわさびやネギ以外にも、
ゴマや揚げ玉もついていてちょっと得した気分。
代金を払うときに、
お店のおばちゃんに尋ねてみたところ、
このお店はの創業はなんと明治時代、
もう120年にもなるそうだ。
百年食堂どころの話じゃないな。
ここ埼玉県児玉町も、
いつのまにか本庄市に合併していた。
埼玉県。2019年。



# by apolro | 2019-08-05 15:46 | 酒場、食堂の佇まい | Comments(0)

雑誌『明日の友』夏号が届いた。

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婦人之友社が刊行している雑誌『明日の友』夏号が届いた。
今回旅したのは宮城県の気仙沼。
気仙沼の唐桑半島に昨秋開通したトレイル、
「気仙沼・唐桑オルレ」を歩くためだ。
「オルレ」という聞き慣れない言葉は、
韓国・済州島の方言で「通りから家に通じる細い路地」を意味するそうだ。
ヨーロッパの「サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路」を歩いた
済州島出身の女性が、
自分の故郷にもあんな道があったらという思いから、
「済州島オルレ」というトレイルを作り、
その流れが日本にも伝わって、
九州、そして宮城にオルレと呼ばれる道が拓かれたのだとか。
まるでヨーロッパから大陸、朝鮮半島を経由して
日本に伝わったいにしえの文化のようですね。

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「気仙沼・唐桑オルレ」は行程約10キロと手頃で、
メリハリの利いた唐桑半島の自然のなかを徒歩旅行できる。
このためだけに出かけるのではなく、
気仙沼の海の幸を味わったりと、
観光の一環として楽しむのもオススメだ。
僕もホヤを満喫しましたよ。
日韓両国民が集団ヒステリー気味になっている今日この頃だからこそ、
こういう活動は大切にしていきたいと思う。
発売は明日。
書店で見かけたらお手にとってみていただけたら幸いです。
東京都。2019年。


# by apolro | 2019-08-04 10:51 | 旅の日々 | Comments(0)

夏の足尾。

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足尾銅山が閉山してからすでに46年。
現在は当時の精錬施設を転用しての、
産廃リサイクル事業が細々と続けられているのみだとか。
当時、鉱山労働者およびその家族が住んでいた住宅も
次々と解体されて更地に還ったところもあり、
そこには再びさまざまな植物たちが繁茂するばかり。
やがてはすべての痕跡を消し去るのかもしれない。
イワナを求めて、
そんなむっとするような草いきれのなかを歩く。
足尾の夏もいよいよ本番だ。
栃木県。2019年。






# by apolro | 2019-08-03 17:53 | 旅の日々 | Comments(0)

ナナフシ発見。

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秩父でナナフシ発見。
ナナフシを見つけたのなんて、
どれだけ久しぶりだろう。
10年? 20年?
大人になって、
そういう小さな生き物に目を向かなくなったから、
という考えかたもあるけれど、
昆虫大好きだった子ども時代でも、
ナナフシはレアだった。
自然が色濃く残る場所限定で生息しているわけではないので、
きっと生息数自体があまり多くないのだろう。
ナナフシお得意の「小枝への擬態」をされちゃうと、
また見つけにくくなっちゃうしね。
こんな目立つ場所に堂々と構えている姿もまた珍しいかもしれない。
埼玉県。2019年。


# by apolro | 2019-08-01 11:23 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

食堂の佇まい。浦賀の『岩城屋』。

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京浜急行浦賀駅から交差点を渡って、
すぐのところに『岩城屋』はあった。
まだ時刻は夕方5時をまわったばかりで、
本格的に食事をするには早い。
軽く一杯プラスなにか肴をと思いあぐねていたところ、
店のおばちゃんが「こんなのもありますよ」的に勧めてくれたのが、
この晩酌セット的なもの。

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ビールの大ジョッキにカツオの刺身、筋子、青菜の煮浸しがついて、
1000円でお釣りがくるのはなかなかのお値打ちではなかろうか。
さすがペリー来航の地。
酒呑みの気持ちをわかってらっしゃる。
関係ないか。
しばらくすると、
僕のはす向かいのテーブルに、
常連と思しきおばあちゃんがひとりでやってきて、
瓶ビールを黙々と飲んでいたのだが、
背筋をピンと伸ばしての飲み姿がなんだか妙にかっこよかった。
若い頃はこの界隈の飲み屋で、
ぶいぶい言わせていたのかもしれないな。
神奈川県。2019年。

# by apolro | 2019-07-29 16:19 | 酒場、食堂の佇まい | Comments(0)

四週間の留守。

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家を四週間留守にした。
一応大家さんにはその旨を伝えておいたものの、
帰宅したときにはやはり家をまじまじと確認する。
大丈夫。
新聞は留めておいたし、
郵便受けがあふれかえっていることもない。
それぞれの部屋の窓もチェック。
開いていたり割られたりもせず、
空き巣に狙われた様子もなかった。
ほっとひと息ついて、
リュックに詰め込んだ洗い物を洗濯機へ。
それから数日は時差ボケがひどく、
だらだらと過ごしていたのだが、
さすがに掃除でもせんとなと思い、
押し入れから掃除機を出そうとしたところ、
なんだか様子がおかしい。
なぜか小豆粒がいくつもころがっているのだ。
はて。
小豆なんて買い置きしてたかな。
よく見ると、
奥のほうにも小豆は散らばっている。
んー。
さらに奥へと目を向けると、
そこにはズタズタに破れた小さな布きれが打ち捨てられている。
なんだこれはと思った瞬間に、
謎はすべて解けた。
ネズミだ。
おそらくひと月近い不在の間に、
ネズミがゆうゆうと侵入。
エサになるものを探している最中に、
中身に小豆を使ったお手玉を発見したのだろう。
なんでお手玉があるのかはおいておいて、
その証拠に小豆に交じって、
ネズミのフンまでポロポロ落ちているではないか。
うへー。
こりゃあまずは押し入れの掃除だなあーと、
掃除機を押し入れに向けようとしたときだった。
なにかが押し入れからポーンと飛び出してきた。
この状況で飛び出てくるものをいえばネズミしかいない。
一瞬びっくりしたが、
これは撃退のチャンスでもある。
すばやく押し入れを閉め、
部屋のドアも閉ざす。
いっぽうのネズミは、
一目散に大きなスチールメッシュの本棚の裏手へ逃げ込む。
こうなったら包囲戦である。
本棚から本をどんどん取り出して、
本棚を取り囲むように、
高さ50センチほどに積み上げて「本の壁」を構築する。
これでヤツはさらに追い込まれたことになる。
右手に懐中電灯、
左手に新聞紙を丸めて作った「制裁棒」を持ち、
どんどん棚から本を抜いて隠れる場所を消してゆく。
残った本が全体の二割ほどになったときだろうか。
足元からさっとヤツが飛び出してきたが、
作戦通り本の壁を登ることはできない。
そこを狙ってすばやく制裁棒を打ち込むが、
難なくかわされる。
やはりスピードで勝つのは難しいようだ。
これは隅に追い込むしかないかと、
作戦を修正しつつさらにネズミを追い詰めると、
今度は本棚の上部へと駆け上がっていく。
勝負の一撃は天井と壁との角かと判断した瞬間、
やつはポーンと身を翻し、
いきなり部屋に向かってダイブ!
しまった!
本棚の上に駆け上がったのは、
本の壁を越えるためだったか。
追いかけようとしたが、
今度は自分が本の壁に阻まれて迅速に動けない。
結局、ヤツは部屋の対角線上にある、
もうひとつの本棚の陰へと逃げ込んだ。
しばし、茫然とその成り行きを見つめる。
やられた。
完敗だ。
さすがに哺乳類。
アタマがいい。
しかしまだ戦いは終わったわけではない。
現在この部屋は完全に密室化されているのだ。
すぐさま戦線を第二の本棚に進めようとして、
いや待てと立ち止まる。
仮に次も取り逃したら、
やつは再び第一の本棚方面に逃げるだろう。
そしてまた……。
その消耗戦だけは避けたかった。
はっきりいってすでにヘトヘトである。
ここは第一の本棚を元に戻し、
そこはさまざな箱物で封鎖。
退路を断つ。
この部屋から逃れられないかぎり、
ヤツは食うにも困るはずだ。
そこで近所のホームセンターに赴き、
新兵器「ネズミホイホイ」を調達。
これにフランスから買ってきた、
濃厚なカマンベールチーズをひとかけらしかけて、
時を待つ。
『トムとジェリー』の時代から、
ネズミはチーズに目がないと相場は決まっているのだ。
果たして第二次作戦の結果は如何に。
決戦は人も眠る深夜だ。
東京都。2019年。







# by apolro | 2019-07-28 17:12 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

不思議な巡礼者。

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サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩いていると、
たまに逆方向、
つまりゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラ側から
歩いてくる巡礼者に出会うことがある。
いわゆる逆打ち(さかうち)というやつだ。
日本の四国遍路にも逆打ちはあって、
四年に一度、
定められた年に逆打ちで巡拝すると、
通常の巡礼(「順打ち」という)の三倍の功徳を得られるらしい。
映画『死国』では、
死者の年齢の数だけこの逆打ちを成就させると、
死者を蘇らせることができるという、
ちょっと恐ろしげな設定もあった。
ただし四国遍路の標識等は、
順打ち向けに設けられているので、
逆打ちは道を間違えやすかったりして、
初心者にはちょっと難度が高いらしい。
サンティアゴ巡礼路の逆打ちに、
なにかそういった特別な意味があるのかは不勉強にして知らないが、
実際に歩いている人に聞くと、
サンティアゴをスタートして、
自宅をゴールにしている人が多いようだ。
今回、7月中旬にスペインとフランスの国境近くで会った、
逆打ちの巡礼者は、
なんとパリの家まで歩いて帰るそうで、
「家に着くのは9月中旬だよ!」と笑っていた。
陸続きの国同士ならではの感覚である。
さて本題。
巡礼中のある日。
いつものように早朝に宿を出発。
2時間ほど歩いたところで逆打ちの巡礼者とすれ違った。
青い帽子に淡い色のシャツ、
小さめのリュックを背負い、
杖を持った初老の男性だった。
こういうとき、巡礼者同士はたいてい、
「ボンジュール」と挨拶をしあうので、
僕もいつものように彼に声をかけた。
しかし、
彼から返答はなく、
かといって気がつかなかったわけではないようで、
ちょっと首を傾げながら、
はにかんだような笑顔を見せた。
そのときは「シャイな人なんだな」程度にしか思わなかった。
それからさらに2時間ほど歩き、
辿り着いた村のカフェのテーブルに座りビールを飲んでいると、
また逆打ちの巡礼者が歩いてくるのが見えた。
「今日は多いな、逆打ちの人」と思いつつ、
その人を眺めた瞬間に気づいてしまった。
さっきの男性だったのである。
服装も背格好もまったくの同一人物。
以前出会ったのが何日も前なら人違いということもあるだろうが、
なにしろ2時間まである。
しかも声までかけている。
混乱する。
もしかしたら彼はどこかで道でも間違えたのだろうか。
しかしそこは一本道で、
迷うような要素はない。
そもそも彼は再び同じ方向からやってきたのである、
たとえ迷ったにしても、
別の道を急いで迂回し、
僕が2時間歩いたぶんを先回りして、
また同じ道を歩いてこなければならない手間になる。
そんなことをする理由がわからない。
さっきまでかいていた汗が、
背中を冷たくしたたり落ちる。
なぜか彼に再び声をかけることはためらわれ、
僕はカフェの前にあるテーブルに座ったまま、
彼が通り過ぎ、
見えなくなるのを静かに見送った。
もう一度遭遇したらどうしようと思いながら。
フランス/2019年。

# by apolro | 2019-07-26 14:31 | 旅の日々 | Comments(0)

銭湯行脚五十四湯目、熊谷『朝日湯』。

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熊谷駅のひとつ手前、
秩父鉄道上熊谷駅から歩いて10分ほどのところに『朝日湯』はあった。
古色蒼然、長い歴史を歩んできたことが一目でわかる外観だ。
男湯の扉を引いてなかに入る。
番台にはおばあちゃんがちんまりと座っている。
僕が山帰りの姿だったからだろうか。
おばあちゃんはまるで常連さんに話しかけるかのように、
「今日は、どうしました?」と尋ねてくる。
「ちょっと秩父の山へ」と答えると、
「そうですかー」と、
これまた馴染み客への対応のよう。
番台の前の戸棚には石鹸やシャンプーが置かれていて、
「自由に使ってね」と優しく声をかけてくれる。
まだ明るい時間とあってかほかに客はおらず、
独占状態。
ここの浴場はちょっと変わった設計で、
横長をしている。
つまり奥行きよりも入口側の幅のほうが広い。
それでも浴槽は奥の壁沿いに設けられているので、
洗い場も横に広い。
両側の壁に五つずつ蛇口が並び、
中央にふたつ洗い場の島があるが、
そこはもう使われていないようだった。
浴槽はふたつ。
静水と超音波バブル系の泡風呂。
お湯の温度は山帰りの日焼けした肌にもやさしい、
ちょっとぬるめ。
おかげでじっくりと湯に浸かれる。
銭湯絵は大きな富士山だが、
あちこちがベコベコと浮き上がり、
けっこう傷んでしまっている。
湯上がりに脱衣所で涼んでいると、
「今日は暑かったわねえ。これ食べなさい」と、
塩アメを四つもくれた。
聞けば創業は昭和二十二年。
戦後間もなくだ。
「でもね、跡取りがもういないので、私の代でおしまいね」
おばあちゃんが力なく笑う。
返す言葉が思いつかず、
「そうなんですか……」と間抜けな返事をして、
もらった塩アメを口に放り込む。
銭湯も、食堂も、
後継者問題は深刻だ。
埼玉県。2019年。


# by apolro | 2019-07-25 14:34 | 銭湯行脚 | Comments(0)

猛暑の巡礼中に恋い焦がれた食べ物。

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今回の巡礼路歩き前半。
毎日40℃を越える猛暑のなかを歩いていたときは、
まったく食欲が湧かなかった。
それでも食べなければ体力がもたないので、
つめこむようにしてお昼のサンドイッチを口にした。
しかし、そんななかでも食べたいものというのは思いつくもので、
一番恋い焦がれたのは「そうめん」だった。
氷水でキリッと冷やしたのを、
カツオ出汁が利いためんつゆでツルツルッとすする……。
容赦ない日差しに焼かれながら、
そんなことばかり考えていた。
しかしラーメンならともかく、
さすがにフランスでそうめんは無理だろうなあと、
あきらめつつ旅を終えたのだが、
その最終日。
バイヨンヌにあったビオ系のショップをのぞいて見たところ、
あるじゃないですか、そうめん!
そばも、うどんも!
ここは決して和食材の専門店ではない。
あくまでもオーガニック系の専門店。
そこにあるということは、
カルフールみたいなスーパーを探せばあったのか。
それともオーガニックというくくりでのみ、
そばやそうめんは消費されているのか。
あれやこれや考えつつも、
結局、手に取ったそうめんを再び棚に戻す。
あの猛暑は2週間以上前に終わっていたし、
そもそも翌日の飛行機で帰国するタイミングで、
そうめんを買っても空しいばかりだ。
バイヨンヌ/フランス。2019年。
日本の麺食文化も


# by apolro | 2019-07-24 15:14 | 旅の日々 | Comments(0)

上空に注意。足元にも注意。

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神奈川県の三浦半島にある観音崎灯台。
日本最古の洋式灯台なのだそうだ。
八角柱にして白亜の姿は美しく、
日本の灯台50選にも選ばれている。
しかしその足元まで登ってみると、
「まむし」に注意!
「とんび」に注意!

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とまあ、
なかなかな野生の王国ぶりなのであった。
上にも下にも注意を向けなくちゃならないのは、
けっこう大変だと思うのだが。
神奈川県。2019年。


# by apolro | 2019-07-23 16:02 | 旅の日々 | Comments(0)

朝食にガーリック?

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この日の宿は、
司祭の住居の一部を巡礼者向けに開放したものだそうで、
街の中心に位置する、
歴史を感じさせる大きな建物だった。

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食事の面倒を見てくれるマダムたちもボランティアで、
一定期間ごとの交代制なのだそうだ。
朝食のとき、
僕の隣りの席のお皿にはニンニクがふたつ置かれていた。
なんでニンニク?
食事に制限のある人が、
特別食をお願いすることはときどきあるけれど、
いくらなんでも「朝食はニンニクのみ」
なんていう教義?は聞いたことがない。
マダムに「あのニンニクは何?」と尋ねてみると、
マダムも最初はちょっとびっくりしたようだったが、
「ああ、アナね」と笑顔で答えた。
アナというのは昨晩同じ部屋だった、
パリからやってきた若い女性の巡礼者だ。
僕より早く起きて、
暗いうちに出発したらしい。
昨晩、
この道中で早朝イノシシと対峙した武勇伝を聞かせてくれた、
なかなかアグレッシブな人だった。
どうやら彼女が寄付としてニンニクを置いていったらしい。
こういった巡礼宿のなかには決められた料金がなく、
それぞれが払える額を置いていくという、
いわゆる寄付制度ところがときどきあり、
この宿もそんな一軒だった。
アンナがなんでニンニクを置いていったのか、
そして寄付金とは別にニンニクを置いていったのかは不明だが、
マダムがさほど驚いた様子もなく、
笑いながらそのニンニクをキッチンに片づけたところをみると、
それほど珍しいことではないのだろう。

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旅に出れば、
新しい経験はまだまだできるものだ。
フランス。2019年。


# by apolro | 2019-07-22 17:14 | 旅の日々 | Comments(0)

雨の日の釣り師。

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巡礼中のある朝。
この日の外は珍しく小雨模様。
長くは続かなそうだが、
それでもレインジャケットをまとい、
さらに傘もさして宿を出る。
町の外れまで歩いてくると、
そこには小さな貯水池があり、
雨粒が無数の波紋を泡立て、
昨日との気温差のせいだろうか、
水面には水煙も立っていた。
そして、
そんななかに釣り人がひとり。
傘もささず、
Tシャツ一枚で濡れるがままに、
じっと浮子を眺めている。
久しぶりの休日で、
楽しみにしていた釣行だったのかな。
まったく釣り人ってやつは、
洋の東西を問わず、
あきらめが悪いというか、
果てしない執念というか……。
日頃の我が身を振り返りつつ、
釣りのじゃまにならぬよう、
小さな声で「ボンジュール」と声をかけつつ、
彼の後ろを通り過ぎた。
フランス。2019年。



# by apolro | 2019-07-21 16:53 | 旅の日々 | Comments(0)

今回、350キロを歩いたシューズ。

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無事に帰国。
今回歩いた距離は約350キロ。
これまでに歩いた約400キロを合わせて、
合計750キロ。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の『ル・ピュイの道』を無事に踏破。
日本との往復を含め都合2カ月近くフランスに滞在したわけで、
これは若いときにずいぶん通った中国に次いでの長期滞在国ではないか。
そしてその間、
パリには一度も立ち寄らず。
田舎を歩いていると、
パリみたいな大都会にはなかなか近寄る気になれなくなる。
そして今回の足回りを支えてくれたのが、
サロモンのトレランシューズ。
毎日履き続けていたせいで、
ずいぶん汚れてしまったけれど、
道中まったくのノートラブル。
マメひとつこさえずにすんだし、
クイックレースという独自の靴紐システムは、
一度もほどけなかったのはもちろん、
途中での調整もほとんど必要なかった。
このモデルにかぎらず、
舗装路から悪路までがミックスする長距離の歩き旅には、
トレランシューズ、
つまりトレイルランニングシューズが本当にフィットする。
山歩きをする人以外にはまだあまり認知度はないようだけれど、
これから巡礼路やお遍路道を歩こうという人にはオススメだ。
あまり重いリュックを背負うのでなければ、
ロングトレイルにもいいだろう。

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写真は今回出会ったニュージーランドからの巡礼者夫婦。
おそろいのシューズだったので、
「サロモーン!」と記念写真を撮ったのだった。
フランス。2019年。

# by apolro | 2019-07-20 16:49 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)