旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。
by apolro
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カテゴリ:映画で旅する( 70 )


追悼ベルトリッチ監督で『ラストエンペラー』を再観。

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先週、ベルナルド・ベルトリッチ監督が死んだ。
77歳。癌だったそうだ。
彼の作品といえば『ラストタンゴ・イン・パリ』や『暗殺の森』が有名だが、
僕が思い入れ深いのは『ラストエンペラー』。
この映画が公開されたとき、
僕はイタリアのラベンナという街にいた。
数年前に中国で知り合ったエルメスというイタリア人の家に、
ひと月ほど転がり込んでいたのだ。
その街の映画館でかかっていたのが『ラストエンペラー』だった。
イタリアへは中国経由で辿り着いたので、
中国ではこの映画の舞台となる紫禁城も訪ねていた。
なので映画館のポスターに描かれていた荘厳な紫禁城と、
中国国内からお上りさんたちでひしめき合っていた、
現実の紫禁城とのギャップにまずはショックを受けた。
ポスターに坂本龍一の名があったのも驚いた。
当然、すぐ映画を観ようと思ったのだが、
聞けば全編イタリア語の吹き替え版とのことで、
それは厳しい。
吹き替え版、スペインやイタリアで多いよね。
またそのうち観る機会があるだろうと、
先延ばしにしていて、
ようやく再会したのはその旅の後半、
香港ではなかったか。
香港の公用語は英語だったので、
映画も当然英語版。
まあ、イタリア語よりはと思って劇場へ。
内容はご存じの通り、
清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の数奇な一生を描いたものだ。
知っているようで知らなかった、
中国近現代史を美しい映像と、
飽きさせないストーリーで展開させていく。
英語だったので会話は半分もわからなかったが、
坂本龍一の音楽が「あ、ここは今感動するところなのだな」と教えてくれた。
坂本龍一は科白は少ないほうがいいな、とも思った。
ちなみにこの映画、
現在の中国では上映できるのだろうか。
こんなふうに中国という国の中枢がころころと変わってきたことを、
現政府は人民にはあんまり知らせたくないだろう。
東京都。2018年。
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by apolro | 2018-12-05 12:07 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『スイス・アーミー・マン』を観た。

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舞台は大平洋の無人島。
ひとり漂流した若者が、
絶望のあまり自死しようとしたまさにその瞬間、
ひとりの男が浜辺に打ち上げられる……。
「無人島」ものであることと、
そのタイトルから勝手に、
「困難な状況下に『スイス・アーミーナイフ』ばりの工夫で立ち向かうのだな」
と思って見ていたら、
全然違っていてびっくり。
まさか死者とともに旅する男の話だったとは。
しかも全編を通じて死体役を演じているのは、
『ハリーポッター』の主役でお馴染みの、
ダニエル・ラドクリフじゃないか!
ラストシーンにはさらにびっくり。
初々しいカップルがデートで観に行ったら、
ちょっと気まずい思いをするかもね。
2016年のアメリカ映画。
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by apolro | 2018-11-13 14:14 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『夕凪の街、桜の国』を観た。

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舞台は昭和33年の広島。
この映画を知ったのは、
今年の5月に訪れた埼玉の銭湯だった。
浴場入口の張り紙から、
その翌週には店を閉めることを知り、
番台のおばあちゃんにあれこれを話をうかがっていたところ、
「こんな映画のロケにも使われてねえ」と見せてくれたのが、
シワシワになったこの映画のチラシだった。
たしかにあの銭湯なら、
昭和33年の時代設定でも大丈夫だったな。
原作は『この世界の片隅に』の、こうの史代。
『この世界の片隅に』の主人公が、
呉へ疎開して原爆を逃れたのに対し、
こちらは広島で被曝した家族の物語。
主人公の女性は原爆で父と妹を失い。
原爆投下からすでに13年も経っているのに、
自分もまたある日突然、血を吐く。
やがて舞台は平成に移り、
物語はさらに続く。
こぎれいな建物が整然と立ち並び、
幸せそうに見える街並みのなか。
それでもまだあの日の苦しみから逃れられない人々。
そして彼らに対する差別。
知識としては知っているつもりでも、
経験としては知らないことがある。
映画はそれを仮想体験させてくれる。
もちろん、あの銭湯も登場する。
そしてあの時代の、
広島の銭湯が意味することを痛感する。
主人公たちは当然広島訛りだが、
ひとりだけ、水戸の親戚に養子にとられた弟だけが、
茨城訛りなのが微笑ましい。
2007年の日本映画。
東京都。2018年。
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by apolro | 2018-09-08 11:16 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『海流のなかの島々』を観た。

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舞台はバハマ諸島の小さな島。
二度の結婚に失敗し、
静かに余生を送る男。
そこに息子たちが訪ねてきて、
それぞれが複雑な感情を抱きつつも、
美しい海を前にしての貴重な時間を過ごす。
リーフを乗り越えてやってくるシュモクザメ。
カジキとの死闘を通して、
次第に心を通わせてゆく親子だったが、
やがてカリブ海のこの美しい島にも、
第二次世界大戦の気配は訪れてきて……。
もちろん原作はヘミングウェイの同名小説。
この作品にかぎらず、
彼の作品を中高生時代に読んだときには、
なかなか感情移入できないなあと感じたものだが、
あらためて映画を観てそれも納得。
これはケツの青い十代のガキが、
そう簡単に「おもしろかった!」と
いえるようなものではなかったのだな。
少年、女、旅、孤独、生と死……。
人生の最終コーナーに入ってゆく男が、
これまでの自分の生き様を振り返る。
1977年にアメリカ映画。
東京都。2018年。
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by apolro | 2018-08-19 11:53 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『モンスターズ/地球外生命体』を観た。

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舞台はメキシコ。
地球外生命体のサンプルを入手した探査機がメキシコ上空で大破。
メキシコの北半分は地球外生命体の汚染地として隔離される。
そんななかを自国へ帰るべく北上するアメリカ人のロードムービー。
低予算のモンスターパニック映画の類かと思ったら、
全然違ってびっくり。
地球外生命体を駆除するためにアメリカ軍が空爆を行い、
その巻き添えで何千人もメキシコ人が死んだり、
地球外生命体というという外来種の侵入によって、
これまでの地球の生態系が汚染されはじめたりと、
いろんなテーマを封じ込めている。
地球外生命体を防ぐために、
アメリカがメキシコとの国境沿いに巨大な壁を築くくだりなんて、
トランプはこの映画を参考にしたんじゃないかと思うくらい。
低予算でもおもしろい映画は作れる!という点で、
若き日のスピルバーグの傑作『激突!』を思い出してしまった。
2010年のイギリス映画。
2018年。東京都。
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by apolro | 2018-08-10 09:31 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『キングスマン ゴールデン・サークル』を観た。

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舞台は現代のロンドン。
どの国家にも属さない独立諜報組織を中心としたスパイ映画
『キングスマン』の続編ですね。
前作もかっこよかったが、
これもまたカッチョイイ。
組織の入口が仕立て屋にカモフラージュされていて、
紳士の象徴である傘が強力な武器になっているといった設定は前回同様。
ただし今回は序盤で新たなる敵によって壊滅的な被害を受け、
残ったメンバーが途方にくれていたところに、
アメリカはケンタッキーに従兄弟的な組織があることを知り、
そこを目指す。
こちらの組織はウイスキー工場にカムフラージュされていて、
エージェントが使う武器はリボルバーの二丁拳銃だったり、
電磁ムチだったりと西部劇感満載。
普通、これだけやるとバカバカしさが鼻につきそうなものだけれど、
そうならないのは全体として
ものすごくスタイリッシュにつくられているせいだろう。
そのあたりがイギリス映画だなあと思わせます。
敵の基地がスキー場の上にあって、
そこから雪上のチェイスが始まり、
最後はユニオンジャックならぬ星条旗のパラシュートが開くあたりも、
古い007好きには思わずニヤリとしてしまう。
あ、あとですね。
エルトン・ジョンが本人役で大活躍してます。
2017年のイギリス映画。
東京都。2018年。
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by apolro | 2018-07-27 11:21 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『島の女』を観た。

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舞台はギリシャ。
エーゲ海にあるハイドラ島とのことだけど、
これは今で言うイドラ島、ヒドラ島かな。
アテネからフェリーで1時間半ほどで行ける島。
その島でカイメン採りの海女をしている主人公と、
彼女につきまとうアルバニアからの出稼ぎ男。
ギリシャとアルバニア、近いもんね。
僕がハンガリーのブダペストから鉄道に乗って、
旧ユーゴスラビア経由でギリシャに入ったのはもう30年も昔。
そのころユーゴはまだまだ理想的な他民族国家といわれ、
アルバニアに至っては完全に鎖国状態で、
外国人旅行者はいっさい入れなかった気がする。
話がそれた。
そのふたりに加えて酒呑みのイギリス人医師が、
海中に2000年前の沈没船を発見。
そしてそこに世界遺産級のお宝が眠っていたことから騒動は始まる。
主人公はソフィア・ローレン。
脇を固めるのは『シェーン』のアラン・ラッドだ。
このお宝を金目のものにするためには、
金持ちの外国人が必要とあって、
ソフィアはアテネに向かい、
そこでイイ考古学者とワルイ考古学者に出会い、
純朴な島の娘にすぎないソフィア・ローレンは、
結局ワルイほうにつく。
はたしてお宝の行方はどうなるのか。
ソフィア・ローレンは相変わらずお美しいが、
勝ち気で奔放な役の演技のあとに、
髪をを黒い布で隠して、
修道院で物静かにお祈りをする姿が、
ぞっとするほどセクシーでした。
これが緊張と緩和というやつか。
ギリシャの観光名所を入れ込み、
ソフィア・ローレンの歌や踊りも放り込み、
エーゲ海の小さな島の住人がみんな流暢に英語を話すあたりは、
アメリカ映画だなあ。
1957年のアメリカ映画。
東京都。2018年。
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by apolro | 2018-05-17 18:29 | 映画で旅する | Comments(0)

映画『アトミック・ブロンド』を観た。

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舞台は1989年秋のベルリン。
ベルリンの壁が崩壊しようという時代に、
壁がなくなることによって世に出てしまう、
あるリストを争奪するために、
陰で暗躍する各国諜報組織の争いを描く。
当時のベルリンの街を再現し、
アクション映画でありながらも、
スタイリッシュな様式美を追及。
そのうえで誰が味方で誰が敵か、
最後までわからないと状況のなかで、
最後の最後まで続くどんでん返し。
劇中にかかるサウンドはリアルタイムであの時代のもの。
デビッド・ボウイ、ネーナ、
ジョージ・マイケル、ピーター・シリング……。
80年代に思い入れがある人ならば、
これらの曲を聴くだけでもグッときちゃいますね。
劇中、大立ち回りが行われた映画館で上映されていた作品が、
タルコフスキーの『ストーカー』と、
これまた80年代。
主演は『マッドマックス 怒りのデスロード』や、
『プロメテウス』にも出ていたシャーリーズ・セロン。
いやあ、それにしても強い女性はカッコイイですなあ。
東京都。2018年。
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by apolro | 2018-05-09 11:46 | 映画で旅する | Comments(0)

タビアーニ監督追悼で『サン★ロレンツォの夜』を再観。

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タビアーニ兄弟のお兄さんのほう、
ビットリオ・タビアーニ監督が死んだ。
なんだか最近映画人の訃報をよく聞く気がするが、
それはきっと自分が若いころに見た映画の監督や俳優が、
そろそろ鬼籍に入ってもおかしくない年齢に
なったということなのだろう。

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彼も88歳なので大往生といっていい。
ということで彼の代表作品のひとつ、
『サン★ロレンツォの夜』をひとりで追悼上映会。
舞台はイタリアのトスカーナ地方。
時代は1944年の夏というから、
第二次世界戦も終盤だ。
もはや連合軍と戦う力のなくなったイタリアは、
逆にそれまで仲間だったドイツによる侵攻を北から受け、
いっぽう連合軍はシチリアから北上、
さらに国内では黒シャツ隊と呼ばれた
親ムッソリーニ派の民兵組織が睨みをきかせている。
そんななか、
ドイツの空爆を避け、
一刻も早く連合軍の勢力圏に逃げ延びようとする村人たち。
描かれる史実は悲惨をきわめるのだが、
当時少女だった主人公の思い出話というかたちで進んでゆくためか、
なんだか不思議とおとぎ話を見ているように感じてしまう。
今日では芸術と美食の国のようなイメージが強いイタリアだが、
先の戦争では同じ国民同士で
かくも残酷な殺し合いが行われていたのだと思うと、
一見陽気に見える彼らの感情の裏側には、
途方もない喪失感を抱えているのかもしれない。
ちなみにタイトルの「サン・ロレンツォの夜」というのは、
8月10日、聖ロレンツォの聖人日。
この日の流れ星に願いごとをするとかなうのだそう。
1982年のイタリア映画。
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by apolro | 2018-04-30 11:42 | 映画で旅する | Comments(0)

追悼ミロス・フォアマンで『カッコーの巣の上で』を再観。

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先日、映画監督のミロス・フォアマンが死んだ。
ミロス・フォアマンといえば『アマデウス』の認知度が高いけれど、
やっぱり僕としては『カッコーの巣の上で』が衝撃的だった。
なのでひとりで勝手に追悼上映会。
舞台はアメリカのある精神病院。
そこに刑務所の矯正労働から逃れるために、
心の病を偽って入院してきた主人公が、
院内における人間性を否定するようなシステムに反抗し、
やがてそれがほかの患者たちへも大きな変化をもたらすこととなる。
ちょっとイカれた役をやらせたら天下一品の、
ジャック・ニコルソンの面目躍如。
実はこの映画には思い出がある。
1989年末、
僕はチェコスロバキアのプラハにいた。
理由は簡単。
50年近くにわたって続いてきた
東ヨーロッパ諸国の共産党独裁体制の崩壊を自分の目で見るためである。
僕がプラハに着いたときは、
すでに毎夜のように大きなデモが行われていて、
そんななかで知り合った大学生のつてで、
ロックアウト状態になっていた大学の教室に
一週間ほど泊めてもらっていた。
ある日、ひとりの大学生が僕に声をかけてくれた。
「今日、チェコで初めて『カッコーの巣の上で』が上映されるんだけど、見に行かない?」
そういわれて僕も合点がいったのだが、
ミロス・フォアマンはもともとはチェコスロバキアの人だ。
それがプラハの春の弾圧でアメリカに亡命。
その5年ほどのちに撮った映画が『カッコーの巣の上で』なのだった。
そこには、当時のチェコスロバキアという国の人間否定に対する
反抗心も当然込められていたのだろう。
当然、チェコでは亡命した反体制監督の作品など公開されるはずもなく、
公開からさらに15年近い年月を経て、
後に『ビロードの革命』と呼ばれることになった、
1989年の民主革命をきっかけに上映されることになったのだった。
映画終了後にはなんとミロス・フォアマン自身が登壇。
「この祖国で、この映画を上映できたことを誇りに思う」
とコメントして、
満員の観客から割れんばかりの拍手を受けていた。
そうはいっても彼らは生意気盛りの大学生たち。
劇場を後にして、
バーでビールを飲みながら話を聞くと(チェコのビールがこれまた素晴らしいのだが、それはまた別の話)、
「うーん、でも原作のほうがよかったかなー」だって。
そのときは苦笑するしかなかったが、
今思うと、この作品は原作もアメリカの小説だ。
映画は公開されなくても、
原作のほうはなんらかの手段で読むことができたんだね。
そして今回、僕もたぶん30年ぶりくらいにこの映画を観たのだけれど、
昔同様、やはり鳥肌の立つ映画だった。
若いころ、大いに刺激を受けた映画は、
10年に一度くらいのスパンで見直したほうがいいのかもしれない。
あのころに感じた「なにか」を思い出すためにも。
1975年のアメリカ映画。
東京都。2018年。
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by apolro | 2018-04-24 10:20 | 映画で旅する | Comments(0)