旅と暮らしの日々 by sato tetsuya


今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。
by apolro
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タリンで「パブロワ」をいただいた。

f0217617_1759211.jpg
僕としては非常に非常に珍しいことなのだが、
エストニアのタリンでカフェに入った。
なんで珍しいのかというと、
それは「同じ金だすなら、コーヒーよりビールだろ」という、
酒呑み独特の理屈のせい。
このときはすでにタリン行きのフェリーで午前中から飲んでいたし、
その後、タリンで昼飯を食べながらも飲んでいたので、
ちょっと控えようと思ったのだと思う。
そしてそのカフェがタリン最古のカフェだったというのも、
利用のひとつだろう。
店名は「MAIASMOKK」。
「マイアスモック」という発音でいいのだろうか。
創業は1864年。
僕が生まれるちょうど100年前だ。
店内は歴史を感じさせるシックな内装。
自分でカウンターで注文するという方式は、
昔からそうなのかどうか。
そこでコーヒーをオーダーするときに、
これはさらに僕としては珍しいことなのだけれど、
デザートも合わせて注文した。
こちらの理由は明快だ。
カウンターのガラスケースに「パブロワ」というケーキがあったから。
おお、これ聞いたことがあるぞ。

f0217617_1759332.jpg
ロシアの稀代のバレリーナである
アンナ・パブロワから名前をいただいた奴だ。
学生のころ、
その名もずばり『アンナ・パブロワ』という映画が公開されて、
観に行ったような気がするぞ。
さすがエストニア、
旧ソ連時代を思い起こさせるではないか。
心憎い演出よ。
などと旅の感動はかき捨てとばかりに満足して、
おじさんひとりのカフェブレイクをとったわけだが、
日本に戻ってからちょっと調べてみると、
アンナ・パブロワはともかく、
パブロワというケーキはロシアで作られたものではなく、
現在オーストラリアとニュージーランドが、
その出自を争っているという、
ちょっと感動に水を差す結果となったのだった。
世の中には調べないほうがいいこともある。
タリン/エストニア。2017年。

by apolro | 2017-09-29 18:05 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

「ロングドリンク」とはなにか。

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フィンランドのクーサモ空港にて。
飛行機を待っている時間に、
例によって「ビールでも飲んどくか」と
(ビール「でも」じゃねーだろ「でも」じゃ)、
売店に足を運んだときに見つけたのがこの飲み物。
瓶を眺めたときには、
この地方の地ビールかなと思ったのだけれど、
おじさんに尋ねてみると違うとのこと。
アルコール飲料だけども違うとのこと。
アルコール度数もビールぽいのに違うとのこと。
ちなみに名前は「ロングドリンク」。
フィンランドではとっても人気のあるものだというので、
ものは試しと飲んでみました。
ひと口飲んで感じたのは、
なんだか柑橘系の香り。
これはグレープフルーツじゃないのか。
そしてその後にジンの香りが。
どうやらジンをグレープフルーツジュースで割ったというのが、
この飲み物の正体らしい。
その後、スーパーなどであらためて見てみると、
たしかにこの飲み物、
どこでも売られていました。
日本の酎ハイみたいな存在なんですかね。
クーサモ/フィンランド。2017年。

by apolro | 2017-09-28 18:09 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

薪ストーブのある家。

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なんて呼ぶんだったっけ、この道具。
薪バッグ?  薪ホルダー?
屋外の薪置き場から室内の薪ストーブまで、
薪を運んでくるときに使うやつ。
9月初旬のヘルシンキのインテリアショップでは、
早くもこいつのセールが始まっていました。
つまりフィンランドでは、
都市部でさえもそれだけ薪ストーブが一般的ということなのでしょうね。
ラップランドのトレイルを歩いている間中、
夜はいつも無人の山小屋で、
薪ストーブに火を入れる係を積極的にやっていたせいで、
すっかり薪ストーブの魅力に取り付かれてしまった僕は、
薪ストーブも持っていないのに、
危うくこの道具だけ買って帰るところでしたよ。
死ぬまでに一度は住んでみたいものです、
薪ストーブのある家。
ヘルシンキ/フィンランド。2017年。

by apolro | 2017-09-27 14:15 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

田んぼに住む生き物たち。

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僕がお手伝いをさせてもらっている田んぼは、
完全無農薬でやっているので、
田植えのときも稲刈りのときもさまざまな生き物が現れる。
今回も我が物顔で這い回っていたのはカマキリ。
刈り取った稲にしがみつきつつ、
トノサマバッタをバリバリと頭から丸かじりしていた。
うちの庭はこの時期になるとショウリョウバッタがわんさか現れて、
ハーブなどの葉物を喰いまくるので、
一瞬わが家にご招待しようかと思いましたが、
やはり埼玉と東京間とはいえ、
むやみに生き物を移動させるのはよろしくないですね。
草むらには小さいながらヤマカガシもいた。
こいつカエル狙いかな。
以前はマムシもいたのだが、
最近はほとんど見かけなくなったらしい。
少しずつ生態系は変化しているのだろうか。
前夜の雨のせいで田んぼには水がそこそこ残っており、
そこにはヤゴやガムシといった水生昆虫が。
水面をすいすいと滑るように歩いているのはハシリグモの仲間だろうか。
いずれにしてもこうした肉食系の彼らが多数生息しているということは、
その餌になる生き物もたくさん住んでいるということで、
健全にしてにぎやかな田んぼである。
スズメにはけっこうな分け前を持っていかれているようだけれど。
嵐山町/埼玉県。2017年。

by apolro | 2017-09-26 11:51 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

昨日は稲刈り。

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昨日は田んぼの稲刈り。
前夜の大雨のせいで、
急遽日程が一日順延になったせいか、
参加者の少ないこと少ないこと。
総勢5名、
史上最弱の稲刈り部隊となりました。
ひたすら稲を刈り、
刈った稲を結わき、
ハサ棒をを立ててそこに稲を干す。
そんな作業を黙々とこなし、
なんとかこの日の予定分は終了。
人数が少ないので、
稲刈り後の生ビールサーバーも、
「果たして飲みきれるのか?」と若干不安もあったものの、
フタを開けてみれば10ℓサーバーも難なく空に。
今年は夏の天候不順もあって収穫が心配でしたが、
なんとかここまでもちこめました。
さあ、あとは11月の収穫祭。
嵐山町/埼玉県。2017年。

by apolro | 2017-09-25 13:45 | 旅の生き物、日々の生き物 | Comments(0)

パン屋『エロマンガ』。

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ヘルシンキで見つけたベーカリー、
その名も『エロマンガ』。
もともとは市場で入ったカフェで出しているパンを、
「うちのパンは『エロマンガ』ベーカリー製よ」と、
おばちゃんが教えてくれたことから知ったもの。
ヘルシンキといえば、
最近は映画『かもめ食堂』でも知られており、
もしかして店名に日本語を当てるのが流行っているのかとも思ったが、
まさかね。
おばちゃんによると、
由来は南太平洋の『エロマンガ島』かららしい。
僕のようなスケベエな日本人は少なくないとみえて、
今までにも何度も、
「日本語でこの意味、知ってる?(ニヤニヤ)」と尋ねられたとのこと。
店もすぐ近くだというので行ってみると、
大きなビルの1階に入った堂々たる店舗。

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果たしてどんな破廉恥なパンが売られているのかと、
期待に胸を膨らませて店内に入ってみれば(バカ)、
並んでいるのはどれもこれも美味しそうなパンでありました。

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カウンターの向こうでは優雅なマダムが接客をしていましたが、
さすがに店名の日本語の意味を尋ねて、
これ以上日本人の評判を落とすようなマネは、
恥知らずの僕とはいえできず。
ここで買ったシナモンシュガーをまぶしたパン、
美味しかったなあ。
ヘルシンキ/フィンランド。2017年。

by apolro | 2017-09-22 15:51 | 旅の日々 | Comments(0)

映画『サーミの血』を観た。

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舞台は1930年代のスウェーデン・ラップランド地方。
主人公はサーミ人の女の子。
当時のスウェーデンでは、
まだサーミ人に対する分離政策がとられていて、
あからさまな差別が行われていた。
サーミ人の子どもだけを強制的に集めて寄宿学校へ行かせて、
そこではサーミ語は禁止。
身体検査では動物のような扱いを受け、
裸になっての標本のごとき写真撮影を強要される。
あげくには、さらに上の学校への進学を希望する主人公には、
「サーミ人は進学できない」
「そもそも文明に対応するには、サーミ人の脳は小さいことが研究でわかっている」といわれるに至って、
そこで主人公のなかでなにかが切れる……。
自分が受け継いできた「血」とはなんなのか。
その差別から脱却するには、
どうするのが正解なのか。
いろいろと考えさせられる映画です。
そしてこれははるかラップランドの大昔の話というわけではなく、
今現在の日本でも考えなければならないテーマでしょう。
美しいラップランドの風景が、
切なさと理不尽さをより際立てています。
東京都。2017年。

by apolro | 2017-09-21 11:27 | 映画で旅する | Comments(0)

美しい三色旗。

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世界にはトリコロール、
いわゆる三色旗を国旗に指定している国が数多くあるけれど、
そのなかで僕が一番きれいな組み合わせだと思うのが、
このエストニアの国旗。
青と黒と白。
いかにも北の国の国旗らしい。
調べてみると、
青は空と海、川、湖を表し、
白は氷と雪、
そして黒はこの国が経てきた
暗黒の歴史を忘れないためのものだとか。
ちなみに僕には、
白い残雪と黒い稜線、
そして青空という夏山の光景にも見えてしまう。
タリン/エストニア。2017年。

by apolro | 2017-09-20 12:51 | 旅の日々 | Comments(0)

ソールの怪。

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目まぐるしく変わる天候に悩まされながらも、
無事にバス停まで下山。
前日は沢のごとく雨水が奔出するトレイルを歩いてきたこともあって、
登山靴は内部までぐっしょり。
辿りついた山小屋の乾燥室でひと晩干しておいたのだが、
それでもまだ生乾き状態だった。
バスがやってくるまでまだしばらく時間があったので、
その間にも少しでも乾かそうと、
登山靴を脱いだところで驚いた。
なんと右足だけソールが2枚入っている。
歩いている間はまったく気づかなかった。
今回の山行でずっと足が不調で、
やたらとつまづきやすかったのは、
まさかこのせいではないとは思うが。
どうしてこんなことになったのか。
そもそもこの余分なソールはいったいどこからやって来たのか。
山はもちろん、
自宅でも心当たりはまったくない。
山はミステリーに包まれているなあ。
山形県。2017年。

by apolro | 2017-09-19 11:58 | 旅の日々 | Comments(0)

高速バスから町営バスに乗り継ぐ。

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山形駅から月山の麓である姥沢に向かうにあたっては、
高速バスから町営路線バスに乗り換えるという、
ちょっとトリッキーな乗り継ぎがあった。
高速バスの途中バス停で下車すること自体、
たぶん初めての経験。
そこから下道に下って、
さらに町営バスのバス停を見つけて……、
というのを15分の乗り継ぎ時間でできるのかちょっと心配だったけれど、
行ってみれば「これでもか!」とばかりに矢印表示が張られていて、
まず間違えることはないだろう。
ただし町営バスの周囲は人気のない山林。

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しかもすぐ脇には「熊出没注意!」の幟が。
町営バスは一日に5本程度しかなかったので、
乗り継ぎ時間が2時間もあったりしたときには、
それはそれでちょっと不安かもしれない。
山形県。2017年。

by apolro | 2017-09-18 14:40 | 旅の日々 | Comments(0)