パソコンで調べ物をしていると、
アマゾンから配達完了のメールが届いた。
そういえばなにか注文していたなとメールを開いてみる。
コロナ以降のアマゾンって置き配、
つまり対面でサインとかを求めずに玄関先にそのまま置いていくようになった。
誰でも入れるアパートみたいなところだとちょっと不安を感じるシステムだけど、
うちはとりあえず玄関に門扉があるのでそのなかに置いていってくれるぶんには、
これまでとくに不便を感じたことはない。
配送業者も圧倒的に人手不足らしいので、
再配達の手間を考えたらこれが時代に即したやりかたなのかもしれない。
そしてその代わりというわけでもないのだろうが、
玄関先に商品を置いた写真を配達完了メールに添付してくるようになった。
今日届いたメールにもそれがあったのだが、
「……点。この家、どこ?」
明らかに我が家でない。
どこかほかの家に誤配してしまったのだろう。
これが一般の宅配業者なら配達担当者にすぐ電話をかけて間違いを指摘できるのだが、
ご存じの通りアマゾンはなんでもかんでもメールでのやりとりになっている。
そして届いた配達完了メールを確認しても、
「誤配の場合は……」なんていうサポートはない。
いや、メンドクサイことになったな。
届いたメールを眺めながらしばし考える。
そして気づいた。
写真に写っているこの玄関、
なんか見たことある!
慌てて家を出てすぐに正面を見れば、
そうだ!お向かいさんの玄関だ。
そしてそこにはたしかに僕宛ての荷物が置かれている。
とはいっても一応他人様の敷地なので呼び出しチャイムを何度か押してはみたが反応はなく、
どうやら不在のよう。
ちょっと躊躇したものの、
宛先には明らかに僕の名前が書かれているので意を決してピックアップ。
おそらく誰にも一番手間のかからない解決をした気がするのだが、
なんかちょっと後ろめたい気持ちがするのはなぜだろう。
しかし両方の家ともに表札がかかってるのに、
それでも間違えるってよっぽど忙しくてパニック状態だったのだろうか。
ちなみに配送されたのは写真にある駄菓子屋のプラモデル。
お向かいさんに間違って開けられてたら、
ちょっと恥ずかしかったかもしれない。
そして皆さん。
いくら対面なしで買い物できるからといってときにはこんな誤配もありうるので、
あまりにも人に見られたら恥ずかしいあんなものとかこんなものを購入するのは、
考えたほうがいいかもしれませんよ。
自分への戒めもこめて。
東京都。2024年。