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ブリ大根と黒糖焼酎。

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魚屋でブリのアラを売っていた。
量的にちょっと多かったので、
おそらくは酒場などのお店向けだったのかもしれない。
けれど今年はまだ一度もブリ大根を炊いておらず、
季節的にもそろそろリミットかなと思って購入。
多いなかなと思ったのは案の定で、
バランスを取るために大根は一本半を投入した。
まあ、おかげでおかずやら肴やらで数日はもつだろう。
今夜合わせる酒は喜界島の黒糖焼酎『朝日』。
黒糖つまりサトウキビを原料にした蒸留酒ということは、
実質ラム酒と一緒だよね。
この酒と出会ったのは喜界島を旅したとき。
泊めてもらった宿のご主人の計らいで、
地元の古老たちと盃を酌み交わす一夜があった。
それまでも喜界島の黒糖焼酎といえば『喜界島』は知っていたが、
そのとき彼らが『朝日』を贔屓にしていると聞いて、
それからはなんとなく彼らの仲間になれるような気がしてこちらを愛飲している。
旅先で出会った酒を帰京してからも飲み続けることは少なくないが、
それはきっと旅のノスタルジーだけではなく、
再び訪れることへの自分なりの意思表明でもあるのだろう。
東京都。2024年。

# by apolro | 2024-03-19 21:14 | 飲む日々、酔う旅、美味しい時間 | Comments(0)

残雪の御前山。

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天気良好無風状態の一日。
奥多摩の御前山へ。
先週降った雪がまだ残っているのではという期待のもとに早朝5時に家を出る。
境橋バス停から林道を辿り、
途中でヤマメの養魚場を抜けてまず着いたのは栃寄の集落。
御前山の北斜面ながら比較的平坦な場所にいくつかの家が残るこの集落には、
朝からポカポカと日差しが差しこみ、
なんだかここに家を建てようと思った先人の気持ちが伝わるようだ。

この時期に山里で満開の花をつけていたのはウメすかね。

斜面に目を向ければサルの群れ。
これじゃあ畑仕事は難しいかもしれないな。

林道上にはほとんど雪がなかったので、
もしかしてもう全部解けちゃったと心配だったが、
奥多摩体験の森を過ぎたあたりでしっかり積雪が現れた。
どうやらここまでは除雪が入ったみたい。

午前中の日差しが射すなかを尾根に向かって標高を稼ぐ。

部分的に雪面はアイスバーン状態。
軽アイゼンを用意してきてよかった。

尾根に出てからは長い斜面をひたすら登っていく。
そうだった。
ここはけっこうきつかったのを思い出す。

ようやく御前山山頂へ。
登ってくるときにはほかに登山者はいなかったが、
山頂に次から次へと到着してくる。
どうやら奥多摩湖側から登ってくる人が多いようだ。
クルマで来て、
奥多摩湖の駐車場を利用しているのかな。

山頂からは北方向の石尾根や長沢背稜あたりの山並みが一望。
手前の石尾根にくらべて奥の長沢背稜のほうが、
雪がべったり着いているように見える。
どちらも標高は大差ないので、
地形的なものが関係してるのだろうか。
左端に見えるどっしりとした山が雲取山かな。

下山途中で見つけた観音堂のような洞(うろ)。

下山は大ブナ尾根を下っていく。
尾根の名前とは裏腹にブナの木はそれほど多くはなかった。

眼下に奥多摩湖が見えてくれば下山口はもうすぐだけど、
ここからは急激な下り斜面が続く。
まるでそのまま奥多摩湖の湖底まで続くかのようだ。

仕上げはいつものように奥多摩駅の古民家ビアカフェ『バテレ』でビールを何杯か。
お疲れさま。
東京都。2024年。


# by apolro | 2024-03-17 14:45 | 旅の日々 | Comments(0)

観音像は江戸湾に流れ着いたか。_f0217617_13564680.jpeg

入間川の支流・成木川を遡っていき、
飯能市と青梅市のい市境の直前に建っているのが岩井堂観音だ。
川と車道にはさまれた岩峰の上に御堂があるらしい。
あるらしいのだが、参道はなぜか川に向かって一直線に下っている。
さらに「参拝は自己責任で……」的な忠告も書かれている。
たしかにこれは急な下り階段だが、
そこまで脅かすほどのものでもないだろうとヘラヘラ下っていくと。
下りきったところからは岩場をいきなり登り返しだ。

いちおう階段らしき体裁にはとっているものの、
自然岩を少し加工したものにすぎない。
鎖も張られていて、
その先は切れ落ちた渓谷だ。
なるほど先ほどの忠告の理由はこういうことか。

そんなところを登って御堂に出たが、
御堂は閉ざされており内部の様子はわからない。

御堂脇のちょっとえぐれた崖下にはいくつもの石仏が並べられていた。
ここに奉納されたものか、
あるいはどこからか集められたものか。
実はこの御堂には観音像伝説が伝わっている。
今から1000年以上も前のこと、
嵐で成木川が氾濫。
祀られていた観音像もろとも激流に呑まれたそうだ。
そしてその観音像は成木川から入間川、
荒川を経て隅田川の河口まで流れ着き、
あるとき浅草の漁師の網にかかったのだという。
どこかで聞いた逸話。
そう、浅草寺の観音像の縁起だ。
つまり現在、浅草寺に納められている観音像は、
ここから流れたものだという。
こういった話はときどき耳にするものの、
この話は浅草寺とも共有されており、
ある年に浅草寺の観音像の分身があらためてここに奉納されたという。
どこまでが史実かは不明だけど、
ここ数年は毎年のように豪雨であちこちの川が氾濫している。
そのときにはきっとさまざまなものが流下しているんだろう。
川や海で釣りをしていたら、
そのうちそんな物や者を釣り上げてしまう可能性も否定できないだろう。
ちなみのこの岩田堂観音。
参拝後が往路を戻るのではなく、
そのまま岩峰をよじ登ってから再び下るという周回ルートになっている。
最初はなんでこんな回りくどいことをとも思ったけど、
よく考えたら、往路のあの道じゃあ人のすれ違いも難しいかも。

そして帰路の道は往路以上に険しい。

山歩きで出てくる鎖場並みだ。

訪ねるときは足元にご注意を。
埼玉県。2024年。


# by apolro | 2024-03-15 14:00 | 旅の日々 | Comments(0)

NHK学園2024春講座修了。

NHK学園2024春講座修了。_f0217617_17274100.jpeg

本日はNHK学園の現地講座の引率で飯能方面へ。
加治丘陵からの『トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園』。
天候は快晴無風の絶好のムーミン谷訪問日和。
加治丘陵の尾根道はしっかり整備されていてなんの心配もなかったのですが、
やはり気を遣ったのは尾根道から公園へ一気に下降する階段道。
標高差としては50メートルほどで、
山歩きをしていればよく出てくるような道ではあるものの、
参加者は軽いピクニック感覚だと思うし、
年輩のかたも多いので細心の注意を払いました。
おかげでケガも脱落者もなく無事にムーミン谷へ到着。
たしかトーベ・ヤンソンの原作でもムーミン谷へ行くにはけっこう山歩きを要したような。
このコースでやって来ればちょっとはスナフキンの気分になれたかな、
なんていうのは勝手な思い入れかなあ。
まずは皆さんお疲れさまでした。
埼玉県。2024年。

# by apolro | 2024-03-14 17:28 | 旅の日々 | Comments(0)

ギターのチューニング、再び。_f0217617_15231427.jpeg

エレキギターのチューニング中に弦を切り、
たとえチューナーがあっても切るときは切るのだということを知った。
しかし、そこで立ち止まるわけにはいかない。
新しいエレキの弦を手に入れるまでに、
ほかにやることはある。
アコギのチューニングである。
アコギを探していたらなぜかエレキが発掘され、
なし崩し的にエレキを手に取ったわけだが、
その後、アコギもちゃんと掘り出していた。
というかエレキが使えなくなったので、
やむなく第二次発掘隊を出したのだった。
アコギの新しい弦はすでに手元にある。
さっそく新しい弦を張ってチューニングすることにする。
ところがエレキの弦を切ってしまったことで、
「弦を切っちゃったらどうしよう症候群」が再発。
とくに1弦と2弦のキリキリするような感触は怖くてしかたがないので、
とにかく安全第一の手段を講じることにする。
まずはすべての弦をダルンダルンにして、
そこから少しずつ張りを強めていくのだ。
だが、この方法だといつになってもチューナーの針は微動だにしない。
いくらなんでも緩すぎるかとペグをグリングリンと回していくと、
今度は急に高いほうに針が振り切れて震え上がる。
そこから少ーしだけ戻すと今度は低いほうに針が全振れ。
いつになっても針は真ん中に収まらない。
結局、これはもしかしたらチューナーが壊れているのか、
あるいは自分のチューナーの使いかたが根本的に間違っているのではというところに落ち着き、
このチューナーをプレゼントしてくれたマナブにFBのメッセージで泣きつく。
彼の見立てではチューナーのトラブルも完全否定できないが、
それよりも弦を切るのが怖いあまり、
1オクターブ低い音域でチューニングしているのではないかとのこと。
そして「ためしにチューナーを『Chromatic』モードにして合わせてみるといいよ」とのアドバイスを受け、
そのクロマティックというのがなにかもわからずそちらでやってみると、
おお!針がピッタリ、ゲージの中央に収まったではないか。
やはり音域そのものを間違っていたらしい。
それまでよりずいぶんと弦の張りが強くなった。
これで安心と思いつつも、
やっぱり1弦、2弦に調整は怖い。
まさに薄氷を踏む思いで、
これ以上張ったらもう切れちゃうっ! というギリギリのところで、
どちらもようやく正しいセッティングが出た。
あ、クルマなんかではマシンの調整がバッチリ出ることを「セッティングが出る」という表現をするらしいのだが、
楽器の場合もこの言いかたでいいのかしら。
確認のためチューナーを再びギターモードにしてチェックしてみれば、
大丈夫。全部の弦が正しい音を奏でている。
これにてアコギのチューニングは無事終了。
翌日にはエレキのほうも完了。
手元に完璧な状態のギターが2台(という単位でいいのか?)現れた。
なんだかもうギターのすべてをマスターしたような気分である。
まだコードをひとつしか覚えてないのに。
もちろんEm。
ちなみに先ほどのクロマティックというのはなんなのか調べてみると、
「半音階」という意味らしい。
通常のモードより繊細で、
あえて半音ずらしたチューニングをするときに使うようだった。
なぜこっちだと素直にチューニングできたのかその理屈はよくわからないが、
これからはいつもこの手順を踏むことになるだろう。
東京都。2024年。

# by apolro | 2024-03-13 15:36 | 旅の道具、日々の道具 | Comments(0)

今日の旅、昔の旅、そして狭間のよしなしごと。

by apolro